21日の陽気に誘われて
まだ耕しもしていない水田の畔道の陽だまりで見つけた春一番の草花です。
ぼくが生まれ育った北海道釧路は、あと一か月もすると道路や家の周りの凍りのようになった残雪をツルハシや剣先スコップで割る雪割りが始まるでしょう。
そうすると、冷たい氷の下に青い草の新芽が出ていたりします。
そんな芽生えを見るのが楽しみだったものです。
しかし、夜はまだまだシバレル(零下になって非常に寒いこと)ので、
氷の板で覆いをしてやったものです。
この辺りの陽だまりは地面そのものが温められているので、
辺り一面が萌木色になっております。
ホトケノザが畔道沿いに咲いています。良く見るとランの花にも似た形をしています。
が、香りは無いのが残念です。
ナズナを見つけました。これは御浸しにして食べても、フライパンで油炒めにして食べてもおいしい。キンシコウの調査で秦嶺山脈の麓の農家に泊まっていました。
3月になると、ザルを持った子供たちが畑で何か摘んでおります。それはまだ、ロゼット状の小さなナズナでした。鼻水をすすりながら冷たい沢の水で洗われたナズナは、そのまま大きなブタの脂身の入った中華鍋にあけられ、塩と香辛料が降りかけられて炎を横からはみ出るような強火で1、2分炒められて、ぼくらのテーブルに皿にあけられました。
それを思い出して生唾を飲み込みました。
ウシハコベ かな?ハコベかな?ハコベはジュウシマツやカナリアに少しだけあげたり、たくさん採って大雑把に切ってフスマなどとともに一緒に混ぜて鶏のエサにしたものでした。
だから、ハコベは鳥たちのエサであって、人が食べられるとは思ってもみませんでした。
大学に入って、逗子の庭付きの大きな一軒家に先輩たちと大勢で生活したことがありました。
その中に生物科の先輩がいました。彼から庭に生えるイタドリ、タンポポ、ドクダミなどの野草が美味しく食べられることを教わりました。その中にハコベがありました。ハコベはいくらでも採れたので、ほとんど野菜代わりに使われました。2、3センチに切らないと茎が長いとスジが気になったものです。以来、ハコベだけは食べておりません。今年は食べてみよう!
オオイヌノフグリ 、この植物のフグリという言葉の意味を教わったのも上記の先輩でした。
ぼくなどは民度が低い道東の釧路育ちなので、ミツバアケビをキンタマノキと名付けて学生にも話しております。
ヒメオドリコソウ 、これとホトケノザの区別がしばらくつきませんでした。
このヒメオドリコソウの花が大きくなるとホトケノザと呼ばれるようになるのかな?
とさえ思っていたのです。
水路なども見て回ったのですが、カエルの卵はまだありませんでした。
寒い丹沢の山裾の沢にはヤマアカガエルの卵があるので、
温かい場所では、アカガエルが卵を産んでいると思っていました。
今日は、丹沢へ行こうと4時半に起きたのだが、雨、その内に止むだろうとブログに先日のことをアップしている。が、7時を回ったのにまだ降っている。
6時を過ぎると外は明るくなり、午後5時過ぎでも明るくなってきている。
一雨ごとに春は近づいている。
というよりも、地球は自転を繰り返しながら太陽の周りを回っていて、次第に地軸の傾きの北極側が太陽側に近づいているのだ。
ともかく、今日の丹沢行は取りやめだ。週末に、丹沢サル観察し隊のTYさんと丹沢を歩く約束をしているが、何だか週末も雨のようだ。