「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年7月1日火曜日

穏やかな朝だ!            It’s a calm morning!

もう、何年前からだろう。10年?15年?ウメの木の根元からコムラサキの枝が空に向かって四方に伸びている。隣家にも伸びていくので、連れ合いが剪定をしている。残した枝が伸び花をつける。このコムラサキはヒヨドリが落とした糞の中にあった種子が発芽して大きくなったのだろう。
今庭を見たら、キジバトがスイレン鉢の縁に停まっている。水浴びするのだ。鉢の水面には5,6ミリのグーピーの幼魚が3,4匹動き回っている。
今日は、11時から整形でリハビリ、18時から新宿で飲み会だ。電車が通過した音が聞こえる。今の温かく穏やかな静けさをもうしばらく楽しみたい。
図1.コムラサキの花

 

接する脛骨と腓骨                      Tibia and fibura contact with each other

サルの仲間の霊長目もタヌキの仲間の食肉目の動物たちも全て脛骨と腓骨はバラバラであり、只、足首の遠位端と膝の近位端で腓骨が脛骨に接する。図1の右の清川村のは老タヌキで左右の寛骨が癒合している。このタヌキの腓骨も遠位端で脛骨に接している。決して接合している訳ではないが、脛骨と腓骨が接する部分は互いに擦れたような接していた跡がある。腓骨のその部分は薄くなっている。図1の右の清川村の個体はその部分を木工ボンドで付けたのだ。
左の奥多摩湖個体も老個体で左右の寛骨はしっかり癒合している。白骨化した死骸の骨を学生からもらったものだ。右の脛骨と腓骨は離れているが、左の腓骨は脛骨に付着したままで、その先の近位端から折れて欠如している。これは偶然の賜物だ。水に浸けると繊維が柔らかくなり剥がれるだろう。
図1.前方からのタヌキNyctereutes procyonoidesの左右の脛骨と腓骨
左:奥多摩湖付近のタヌキ、左の腓骨は付着している 右:清川村のタヌキの左右の腓骨は木工ボンドで付けた

図1の例から判るように食肉目イヌ科のタヌキでさえ脛骨と腓骨が脛骨の遠位部分3分の1が腓骨と接していることだ。

次は脛骨と腓骨が脛骨の真ん中辺りから遠位端までしっかり癒合し腓骨の近位端は宙ぶらりんになっている(図2)。

図2.アカネズミApodemus speciosusの右脛骨と脛骨の途中から出ているような腓骨
折角別々の骨だった脛骨と腓骨が、脛骨の遠位端で癒合・合体してしまった。こうなると、アカネズミはピョンピョン跳び跳ねることはできるが、足首を左右に回す事が難しい。タヌキの腓骨が脛骨にアカネズミのように接合しかかっているのは、タヌキは前足は餌を押さえたりして、歩行以外に使うが、後足はただ歩行に使うだけなので、つまり前後運動しかしないので、老タヌキになるとそれが顕著に表れくっつき始めているのだろう。それはぼくの第五腰椎と第四腰椎間の一部が骨化したことと関係しているだろう。

2025年6月30日月曜日

ニジュウヤホシテントウがジャガイモの葉に!             One species of ladybug on the leaf of potato!

先程、カメラをザックに容れ、280mlの小さいペットボトルの麦茶をザックのサイドのポッケに容れて出た。ん?何かオカシイ、200歩くらい歩いた所で引き返す事になる。昨日の散歩で左足の脹脛が攣ったが、それがまだ完治していないのだ。以前なら歩いていたら治まるだろうと歩いたものだが、今は無理しない。ゆっくり何事もないかのように歩いて戻るが、庭に直行する。アゲハがユズの樹幹をフワフワ飛んでいる。停まったら撮ろうと思ったが、そのままフワフワ行ってしまった。
っと、鉢植えしたジャガイモの葉がちょっとオカシイ(図1)。葉が擦られたのか虫に食われたような跡がある。葉にテントウムシの仲間がいる(図2)。今は、図鑑を調べなくても撮った写真をGoogleの写真検索で名を教えてくれる。ニジュウヤホシテントウで、トマトやジャガイモなどのナス科の葉を食い荒らす虫のようだ。
図1.ニジュウヤホシテントウと食われた跡がある葉
図2.ニジュウヤホシテントウHenosepilachna vigintioctopuncata
コヤツを捕まえて、手に持って撮ろうしたら、ファーッと飛んでいってしまった。葉の裏を食べるようだ。コヤツは葉の表にいたので、これから裏に回ろうとしていた個体かな?今、庭に出て他にいないか葉を裏返してみたら、2匹いた。捕まえたが踏み潰すのは可哀そうなので、他に放り投げた。

何と、コヤツの英名がTwentyeight-spotted potato ladybirdと云うようだ。そのほぼ直訳が和名だ。

癒合合体する脛骨と腓骨                     The tibia and fibura that they fuse

今年の4月から近くの整形外科で腰部脊柱管狭窄症のリハビリを受けている。腰椎の骨密度は1.534g/㎠で、これは若者と比較して135%、大腿骨は1.072g/㎠で若者との比は102%のようだ。正常値は若者の80%以上となる。この異様に高い骨密度のせいか、レントゲン写真を見ると ぼくの第四腰椎と第五腰椎の一部が癒合している。ヒトの腰椎は5個あり、ニホンザルやタヌキの7個と異なる。第五腰椎は仙椎に接しており、そのすぐ上の第四腰椎と癒合しているのだ。ぼくが、コドモの頃から前屈で両手の指先がぎりぎり床に着いただけなのは、身体の筋肉の硬さと共に腰椎と腰椎との間が癒合しかかっていたのではないかとさえ思ってしまう。

ぼくの骨密度の高さはこの20年近くイヤもっと前から、Ca剤を毎日1錠服用しているせいかなと思っているがどうかな?

この骨密度の高さが第五腰椎と第四腰椎の一部が骨で繋がったのではないだろうか?っと疑っているが、それ以上に腰部を動かさなかったからだろう。

で、動物の骨格で本来なら別々に離れているべき骨が接合・癒合している骨を持つ動物がいる。つまり、ぼくの第五腰椎と第四腰椎のように動かさないためにくっついてしまったのだ。それは後足の脛骨と腓骨だ。

先ず、後足をぼくらヒトと同じように足首を左右前後に動かす事ができるサルから始めよう。図1は二ホンザルの老個体から1歳個体の前から見た脛骨と腓骨である。腓骨は脛骨の外側になるので、各個体の左の腓骨と脛骨が右側である。

図1.ニホンザルMacaca fuscataの前からの脛骨tと腓骨f
A:老個体  B:オトナ  C:4歳 D:1歳(軟骨部分の遠位端が欠如)
↑:内顆
図1から明らかなように、ニホンザルの脛骨と腓骨は遠位端と近位端で接するが縫合・癒合はしていない。つまり、サルもヒトも足首から前後左右に回す事ができるのだ。

2025年6月29日日曜日

イタチ、テン、アナグマの頭骨の左右の各骨は性成熟に達すると癒合                          The right and left parts of skulls in weasel, marten and badger fuse when they reach sexual maturily

動物たちの頭骨は左右の骨の部分からひとつの頭骨になっている。前顎骨、鼻骨、上顎骨、前頭骨、頭頂骨、後頭骨さらに下顎骨を含む全てが左右の骨が縫合・癒合する。但し、頬骨、側頭骨、涙骨、聴胞などは左右の骨は縫合しない。
関東に生息するイタチ科3種、アナグマ、テン、イタチの頭蓋骨は、他のイヌ亜目のイヌ科、クマ科、アライグマ科の動物たちの頭骨に比べると殆どのイタチ科の動物たちの頭骨は全ての縫合線が見えずガッチリしていて、頭骨の各骨が癒合している。これは、もちろん他のイヌ亜目以外の動物の頭骨と比べてもガッチリしているのだ。
その結果、アナグマでは左右の下顎骨までが癒合するので下顎骨が上顎骨から外れないことになる。
図1.アナグマMeles meles6個体の頭骨上面から
下段の右2個体はまだ若いことが判るネ。
図2.テンMartes melampus2個体の下顎骨と頭骨上面から
図3.イタチMustera itathsi3個体の頭骨上面から
図1のアナグマ、図2のテン、図3のイタチの頭骨を見てもアナグマの2個体を除いて他の頭骨は鼻骨でさえすべてガッチリ癒合しているのが判る。これらのイタチ科の動物たちはどうして全ての頭骨の骨が癒合するのだろう。15歳で死んだクロの頭骨でさえ、左右の鼻骨は癒合してないし、鼻骨と上顎骨の縫合線は明らかだし、ましてや下顎骨は癒合しない。

これらのイタチ科のがっちりと癒合した頭骨は、反芻亜目のシカやカモシカ、さらにはウサギ目の華奢なの頭骨とは比較にならない程だ。


2025年6月28日土曜日

散歩で左足が攣る                     My left leg crumps in walking

 今日も昼前に散歩だ。4千歩コースを歩く。歩き始め、左足が重いと感じる。500歩を過ぎた頃からこの重さが感じなくなる。湘南台大橋の上の風が気持ち良いので、下土棚遊水地公園の写真を撮る(図1&2)。橋を渡って左に曲がり、高校の近づいた頃左足の脹脛が攣る。そろりそろりと歩き日陰を求める。高校の前の通りの引地川沿いにアゲハが飛んでいたので、アゲハを狙う。スマホを歩数計代わりに持ってきたので、そのカメラで撮る(図3)。ノウゼンカズラが咲くパーゴラがある休み台に座り、一息つく。まだ、2400歩だ。脹脛の攣り状態が治まらない。何故だ?水分不足?ゆっくり歩いているので汗もそう出ていない。

図1.下流の引地川と遊水地公園
図2.引地川上流の遊水地公園 中央奥の林でタヌキに遭った
図3.アゲハチョウがヒラヒラと飛ぶ
図4.引地川沿いのサクラ並木に植えられているアガパンサス
左足の脹脛の攣りは何とまだ解消されない。結局4292歩だった。今夕はビールにしよう!山で足が攣るとしばらくそのまま休んでスポーツドリンクを飲んでいると攣りは治まる。が、今度は幾ら休んでいても飲み物を持ってないので攣りは治まらない。散歩で足が攣ったのは初めてだ。歳か!

15歳で死んだクロの下顎骨と癒合した寛骨             Mandibles and fused hipbones of Kuro, my dog, who died at 15 years old.

老齢化したタヌキは左右の寛骨が恥骨結合で癒合するが、左右の下顎骨は癒合(6月26日アップ)。しかし、アナグマでは下顎骨が癒合しかかっているのに寛骨は癒合していなかった(6月27日アップ)。
居間のグーピーの水槽の横に置いている15歳で死んだクロ♂の寛骨に気が付いた。クロは15歳という老齢で逝ったのだ。下顎骨は癒合していないが、左右の寛骨はガッチリ癒合している。タヌキとクロの例から、イヌ科の動物は老齢化すると左右の寛骨は癒合するが、下顎骨は癒合しない。しかし、イタチ科のアナグマでは左右の下顎骨が癒合した後に寛骨が癒合することが分った。
アナグマの左右の下顎骨の方が寛骨よりも早く癒合し始めるのは、珍しい例だろう。多くの動物は老齢化すると左右の寛骨は癒合するが、下顎骨は癒合しないだろう。
生まれた時から左右の下顎骨が癒合しているサルやイノシシの仲間は、寛骨はどうなるのかな?
図1.クロCanis familiarisの癒合した寛骨とボンドで付けた下顎骨
これまで頭骨だけ、脛骨だけっと云うように他の骨も対象して比べてなかった。
 

2025年6月27日金曜日

散歩で見たヤブカンゾウ        Orange Daylies finding in Walking

昨日、昼前に散歩をした。先日タヌキに出遭ったルートだ。小田急線沿いから西へ曲がり信号を渡って、そのまま下り下土棚遊水地公園事務所によってトイレに入り、そこから引地川沿いの道を下る。ここでタヌキに遭ったのだ。今回はタヌキが居るんだから糞が落ちているかな?と云う目をしながら歩いた。ちょっとした休耕田にヤブカンゾウが咲いている。この蕾の油炒めをキンシコウ調査の楊さん宅でたくさん食べた。今は、凄く懐かしい。ブタの脂身とこの蕾の炒め物が懐かしい。
図1.ヤブカンゾウ
タヌキ糞は見つからなかったが、ヤブカンゾウの花を見ただけで来た甲斐があった。 
図2.ヤブカンゾウ
おー、ヨウシュヤマゴボウが1本でている。花が咲き、実をつけ始めている。好きになれない植物だか、東丹沢の林道沿いを思い出して懐かしい。

図3.ヨウシュヤマゴボウ
今日も、蒸し暑くなりそうだ。室温は27度だ。でも、こちらの自室は今も扇風機さえ出していない。窓を開けるだけで、網戸越しの庭からの風が気持ち良い。今も窓を開けて風を通した。
この所4時頃目覚めて、30分くらいベットの上でストレッチをして、5時になったら、階下の自室にくる。友人たちからのメールに目を通していると7時半頃になり、朝食だ!

フウランにはチョウは停まらない              Butterflies don’t land on Furan, orchids.

 庭の鉢植えのジャガイモの新葉に停まったモンシロチョウを撮った(図1)。このモンシロチョウ、ジャガイモの葉に停まり長い口のストローを出してまるで杖で地面をトントンと叩いて何かを探っているかのような行動をしている。庭にはヤマユリやフウランが咲いている。そちらの方が甘い蜜があるのにと思いながらモンシロチョウを見ていた。が、とうとうどちらにも寄らずに飛び去った。モンシロウチョウは匂いで?蜜源を探すのではないのだと思った。

図1.ジャガイモに停まったモンシロウチョウ
では、フウランやヤマユリは誰を誘うために良い匂いを出しているのだ?今はチョウやハナアブやハナカミキリが飛び回っている。が、このフウランには虫たちが寄ってこない。なのに何故、良い香りを出すのか?
図2.二鉢のフウランとも花が咲き、良い匂いを出している

アナグマの下顎骨は癒合し、寛骨は老齢化してから癒合         After that badger’s mandibles fuse , hipbones fuse in old age.

アナグマの下顎骨が癒合していて左右の寛骨が揃っている標本を見つけた。と云うよりも机上の左横に置いていていつも見ているのだ。このアナグマは友人のYNが日高市の倉庫の地下室で死骸となっているのを見つけ(図1)、骨は必要か?っと訊いてきたものだ。それを彼は自宅の庭で骨にして持ってきてくれ横浜での会食の時にもらったのだ。今更ながらに感謝だ!
図1.地下室で死んでいたアナグマ
このアナグマの寛骨は左右離れていたので、ボンドで付けた。が、下顎骨は左右の縫合線が下の方に残っているが、上部は癒合している(図2)。
図2.日高市産のアナグマ
アナグマは左右の寛骨が癒合していなくても、左右の下顎骨は癒合する。その癒合は内側の上部から癒合していくようである。アナグマの左右の寛骨が癒合している例をネットで見つけた(図3の左側)。

タヌキでは老齢化すると左右の寛骨が癒合するが、下顎骨は左右癒合しない。が、アナグマでは左右の下顎骨は癒合するが寛骨は老齢化してから左右は癒合するようだ。このタヌキとアナグマの違いは何に起因するのだろうか?
 

2025年6月26日木曜日

左右の寛骨が癒合しているタヌキ(2) Racoon dogs whose right and lest hipbones fuse

 前回、左右の寛骨が癒合しているネコとタヌキの例を載せた。ネコの場合は犬歯も摩耗している老齢ネコであり、寛骨の癒合も理解できた。が、タヌキは老齢個体ではなかった。

今回、新たに2個体のタヌキの左右の寛骨が癒合している例が見つかったので、ここにアップして考えたい。両者とも歯が明らかに摩耗している様子は見らなかった。が、両者とも前頭骨と頭頂骨の冠状縫合が癒合しかかっていることから、前回アップした八日市のタヌキよりも歳が進んでいるようである。気が付いたが、タヌキは老齢化しても左右の前頭骨や鼻骨は癒合しないのだ。このようにガッチリ左右の寛骨が結合しているということは♀ではなく♂なのかな?

図1.タヌキNyctereutes procyonoidesの頭骨と寛骨  奥多摩産(左)と丹沢産(右)

2025年6月25日水曜日

左右の寛骨が癒合しているネコやタヌキ(1)        Cats and racoon dogs whose right and left hipbones fuse

 アナグマの頭骨の下顎骨は左右の骨が癒合していることがある。そのため、下顎骨が上顎骨から外すことができない(図1)。当初はアナグマの老個体が左右の下顎骨が癒合していると考えていた。そして、きっと左右の下顎骨が癒合して一つになっている場合、老齢なので左右の寛骨も恥骨結合で癒合していると思っていた。しかし、残念ながら左右の下顎骨が癒合して上顎骨から外れない頭骨は2個しか持っていなく。それらは山で見つけ(図2)、寛骨をも見つけることはできなかった。

図1.アナグマMeles melesの下顎骨が関節窩から外すことができない
図2.アナグマの骨  癒合している下顎骨  鳥屋待沢左岸で20111209
下顎骨と寛骨が揃っている机の周りの標本を調べると、下顎骨と寛骨のどちらかが癒合しているモノは2例あり、2例とも寛骨が癒合し、下顎骨は癒合してなかった。それは、タヌキ(図3)とネコ(図4)である。図の下顎骨はボンドで接着している。さらに、専門学校の学生から江戸川区で見つけたという癒合した寛骨を貰っている。手持ちのモノでは、下顎骨が癒合しているのはアナグマの2例だけである。*但し、サルやイノシシの仲間ではアカンボウでも左右の下顎骨が癒合している。
図3.八日市のタヌキNyctereutes procyonoides 寛骨が恥骨結合している
図4.清川村のネコFelis catus 寛骨が恥骨結合している
上図のタヌキとネコの頭骨を見ると、矢状隆起が発達し、後眼窩突起の部分も盛り上がり、ネコでは犬歯が摩耗しているので、老齢個体だと判る。しかし、タヌキでは犬歯や他の歯の顕著な摩耗は見られないし、前頭骨と頭頂骨との冠状縫合も判るので、老齢個体だとは云えない。

そうするとこのタヌキの左右の寛骨の癒合はどう考えたら良いのだろう。ネコは老齢化したために寛骨が癒合したのだろう。また、このネコは♂かもしれない。しかし、タヌキはまだ老齢化していないが、寛骨が癒合している。
ここまで来てから、手持ちのタヌキの標本を更に見た!次回に!

2025年6月24日火曜日

風蘭が咲いた!               Fuuran, Vanda falcata, are blooming!

庭のフウランが咲き始めた。一鉢を我が部屋に入れぶら下げた。うーん、良い香りだ!今日は、整形にリハビリに行って、帰りにコンビニでパンを買っただけだ。僅か1166歩歩いただけだ。
図1.フウランの花
ぼくの部屋はまだエアコンは点けていない。窓を開け、ドアを開けているので、湿っている風が入ってくる。その時にこのフウランの香りも鼻元をくすぐる。このままこの香りに包まれて死にたいとさえ思う事がある。

キツネの頭骨の発達過程                  The developmental processes in fox skulls

イエネコは貰った頭骨の個体が偶然に、成長段階が判る段階だった。イエネコでは成長するにつれて頬骨弓が横に張り出して、眼窩が正面を向くようになった。キツネではどうだろうか?Aはやまびこ大橋近くで轢死していた小さな個体で全て乳歯である。Bは奥野林道でフラフラ歩いているのを見かけ、翌週死体を拾う。大きくない個体だが、全て永久歯である。親元から分散したばかりの個体と思われる。
図1.キツネVulpes vuspesのA(左)とB(右)の頭骨
Aの後眼窩突起は少し出ているかな?っと云う程度だ、Bの後眼窩突起突起はハッキリ出ていて判別できる。

C個体は山梨産の個体で専門学校生からのプレゼントである。後眼窩突起は大きく出ており、キツネ特有の形状になっている。さらに矢状隆起と後眼窩突起の盛り上がりが重なり合っている(図2)。
 
図2.キツネのB(左)とC(右)の頭骨
ABCの三つの頭骨を並べて比較すると、脳幹部を形成する頭頂骨と前頭骨の後眼窩突起の後半部の大きさは、ABCとも大差ない(図3)。しかし、口吻部の鼻骨、上顎骨、前顎骨が大きく前に伸びている。イエネコの頭骨ではコドモの時は頭が前後に長いが、成長すると頬骨弓が横に張り出て全体が丸くなる。一方、キツネでは成長と共に口吻が伸びて前後に長い頭骨になる。
図3.キツネのA(左)B(中)C(右)の頭骨
キツネの頭骨の成長過程;脳幹部の大きさは変わらずに、口吻部が成長し伸びる。これは哺乳類全般に見られる成長過程だ。それは拙書「頭骨コレクション」にも既に述べた事だ。

2025年6月23日月曜日

イエネコ頭骨の成長過程の変化         The process changes of skull development in cats.

ぼくはイエネコの頭骨を5、6個持っているが、半分以上は知人・友人たちからの贈り物だ。八日市に居たMは引っ越しの時に飼っていて行方不明になっていたネコ♂を縁の下で白骨化した死体となっているのを見つけ、送ってくれた。各務原に居るWは散歩中に道路際で干乾びているネコの白骨死骸を送ってくれた。Mが飼っていたネコ♂は何か悪い物でも食べて縁の下で死んだわけだが、まだfull adultには達していないようで♂なのに矢状隆起の盛り上がりが少ない(図1)。Wが拾って送ってくれたネコは歯や頸椎に異常(奇形)が見られた。WのネコはMのネコに比べると凄く小さい。両方とも乳歯が全て出揃ってはいるが、Mのネコ♂は頭頂骨が癒合しているが、左右の前頭骨は癒合していない。一方Wのネコは頭頂骨もまだ縫合性が判り、コドモのネコである。
ネコの頭骨の大小は成長段階を表わしているんだ。
図1.ネコFelis  catusの大きな頭骨(左)と小さな頭骨(右)
 次に、やまぼうしさんYから貰った老齢化したイエネコとMのネコを比べてみる(図2)。Yのネコは上顎の犬歯が摩耗し、左側は半分くらいになっている。また、左右の寛骨が恥骨結合している。さらにYのネコは左右の頭頂骨が癒合し矢状隆起がはっきり判る。両者を見比べるとYのネコの方が頬骨弓が横に張り出しているのが判る。ネコは歳をとると頬骨弓が張り出るので、ますます顔は丸く見えるのだ。

図2.Y(左)とM(右)のネコ
さらに、Mの子ネコとさらに小さいネコ(八王子郊外のキツネの巣穴付近で専門学校の学生MYが見つけた。このネコはWの子ネコと同じ大きさの歯をもっている)の頭骨を比べた(図3)。
図3.Wの子ネコ(左)とMYの子ネコ(右)
図3の両個体も頭頂骨や前頭骨の縫合線が判り、Wの子ネコの方は少し矢状縫合や項稜(頭頂骨と後頭骨の境目の隆起)が隆起しているが、MYの子ネコは矢状縫合の隆起が見られないし、項稜の隆起も少ない。何よりもWの子ネコは頬骨弓がMYのコネコに比べて横に張り出ている。また、Wの眼窩がMYの眼窩より正面を向いている。

イエネコの頭骨は左右の頭頂骨には矢状隆起が見られず、成長するにつれて眼窩が正面を向き、頬骨弓が横に張り出してくる。永久歯をもつ頃には矢状縫合は隆起し始め、項稜も隆起し頬骨弓の張り出しも大きくなる。

尚、MYがキツネの巣穴付近で見つけたネコは、生後間もない個体でまだ母ネコの保護を必要としたが、親の留守の間にキツネに見つかって捕食されたものと思われる。この子猫に右下顎骨は見つかっていない。

子ネコの方が顔が丸くて小さいと思っていたが、子ネコの方が親猫よりも顔の横幅が狭いのだ。大きくなるにつれて頬骨弓が張り出して丸みを帯びてくるのだ。これは、他の食肉目や偶蹄類とは違った結論になる。

2025年6月22日日曜日

ヤマユリが咲いた!               Gold banded lily is blooming!

一株だけ残ったヤマユリが咲いた。どうなるのかと毎日朝夕はもちろんの事、我が部屋から何度も見ていた。でも、蕾の時から朝の陽の光を避けるように後ろ向きだった(図1)。
図1.咲いた我が家のヤマユリ
庭に降りて、サンダルを履いて花の中が見えるところまで来て撮った(図2)。風が強いせいか香りが全くしない。確かに見た目はヤマユリだが、香りがしないとなると、、、、。もう少し夕方まで待とう。我が部屋からは3メートルも無いので香れば匂いが漂ってくる筈だ。
図2.斜め前から撮る
ウメの木の枝に下げているフウランも白い蕾が大きくなっている。今夕には咲くだろう。

2025年6月21日土曜日

テンの頭骨の性差                          Sexual differences in marten skulls

 宮ケ瀬の轢死体のテンを骨にして気づいたことがある。それは前から持っているテン(経営破綻した動物植物学院の学生が世田谷区の剥製業者から譲り受けた。山梨産)と比べて、頭骨が一回り小さいのだ。宮ケ瀬のテンは拾ってきてそのままプランターに容れて水に浸した。取り損ねた骨はない筈だ。頭蓋骨や下顎骨も一回り小さい(図1)。山梨と宮ケ瀬は非常に近いが、地域差なのかもしれない。が、宮ケ瀬のテンの死骸からは陰茎骨を見つけることができなかった。つまり、♀の可能性が高い。

Martes属の♀は♂より全ての種に置いて小型のようだ(ADW: Martes: INFORMATION)。となると図1の左右の頭骨の大小の違いは地域差ではなくて、性差であると考えられる。

図1.テンMartes melampusの頭骨:山梨♂(左)と宮ケ瀬♀(右)

上記の♂♀の性差は頭骨の形状に表れていないか調べた。宮ケ瀬のは轢死体で頭骨もバラバラで張り合わせる事さえできなかったので、歯を比較した(図2)。上顎の臼歯は1対だが、山梨のテンの咬面に尖った咬頭()が見られるが、宮ケ瀬には無い。これが性差なのか個体差かどうかは判らない。あるいは、臼歯の摩耗度の違いかもしれない。
図2.テンの上顎の底から見た臼歯
山梨♂(左)、宮ケ瀬♀(右)

大半の哺乳類は♀よりも♂の方が大きい身体をしている。哺乳類は一夫多妻型の動物種が多く、発情季に♂たちは複数の♀を求めて♂同士で争う。その為、争うための武器を強大にするか、身体を大きくして同種の♂と争う。大きな身体と武器(角や犬歯)を持った♂は他の♂を打ち負かし、多くの♀と交尾し、多くの子孫を残すことになる。♂は♀に比べるとますます大きな身体と武器をもつようになる。これが、性的二型sexual dimorphismとして現れる。

しかし、一夫一妻のイヌ科の動物では性的二型は現れない。一妻多夫のハダカデバネズミでは繁殖♀は繁殖♂の倍近く大きいようだ。真社会を作るハダカデバネズミでは♀同士で争う訳でなく、ワーカーたちが次の繁殖メス候補に対して特別な世話をすることにより、殆ど自力では動き回れないようなただ出産をする個体となっている。蜜蜂の女王蜂と同じだ。

2025年6月20日金曜日

ユリの香り!                           Lilies scent!

ヤマユリの花の豪華さとその香りが好きだ。図1のユリは新聞店からサービスで何年か前に貰ったものだが、花の香りがヤマユリの匂いがして部屋にも漂ってくる。草丈が真っ直ぐ伸びるので、スカシユリ系とヤマユリ系とのハイブリッドのようだ。もう一株、黄色の花弁のものもあるが、こちらは花が空を向き、香りが少ない。
図1のユリは花が横向きに四方に向かって咲いている。我が家の一つ残ったヤマユリは何故か始めっから蕾が叢に向いている。蕾はかなり大きくなった。
図1.花が四方に横向きになって咲く
早起きして早朝に散歩に出ようと思ったが、ユリの花を撮っていたら、ヤマトシジミがフワフワ舞っているので、停まるのを待って撮った(図2)。もう、翅がボロボロだ。
図2.ヤマトシジミの♀

2025年6月19日木曜日

台東からアゲハの蛹                            From Taidong, Bluebottle butterfly's pupa

台東のYNからアオスジアゲハの蛹の写真を送ってきた。全く木の葉と変わらない、凄い擬態だ。
図1.アオスジアゲハの蛹
今日も午前中に散歩してきた。このルートはテン糞を見つけたところだが、一度テン糞を見つけてからもう半年近くテン糞を見ていない。が、このルートはシジミチョウやモンシロチョウの仲間が飛び回っていた。撮れたのは、翅がボロボロになっているベニシジミ(図2)とヤマトシジミ(図3)だった。5838歩だった。暑いので、これからは、もっと早い時間に散歩するかな?
図3.ヒメジョオンの花に停まるベニシジミ
図4.クローバーの花の蜜を吸うヤマトシジミ

金魚の歯                      Pharyngeal teeth of gold fish

いつも野菜を持って来てくれるKさん宅で飼っている金魚の歯が抜けたようだ。先ほど、奥さんが持ってきて見せてくれた。コイ科の魚は、口の奥に咽頭歯をもっている。これが抜けたプラスチックのような咽頭歯だ(図1&2)。この歯を手に取って見た。プラスチックそのもののような感じだ。とても歯や骨とは思われない。これが、同時に3個水槽の下に落ちていた訳ではなくて、日を置いて落ちていたようだ。で、Kさん宅では金魚の歯と判断したようだ。どうも金魚には左右の咽頭歯で4本づつあるようで、それが、生え変わるらしい。ぼくらヒトは乳歯が生え変わって永久歯になるが、何度も生え変わるようだ。そうするとコイ科の魚たちでは歯医者は不必要になるかな?
図1.金魚の咽頭歯 連れ合いがスマホで撮る

図2.金魚の咽頭歯
今日も暑くなりそうだ。今日もこれから散歩かな?

2025年6月18日水曜日

我が家のヤマユリ                         Yamayuri, gold-banded lily, in my back yard

近くの花屋から買ってきたヤマユリが3本出ていて、それらが30センチ位伸びて蕾を付けたので喜んでいたら、一番元気が良いと思っていた株の葉が黄色くなり蕾を黄色くなったので、途中で切った。もう一本も葉が黄色くなり蕾もオカシクなってきたので、切った。残りの1本は蕾は大きくなってきたが、草丈が伸びない(図1)。昨日から蕾に赤褐色のスジが出ている(図2)。
図1.草丈が40センチ止まりだ
図2.蕾の上に赤褐色のスジが入ってきた
今年は花が咲かなくても良いから草丈が伸びて欲しかった。蕾を切り取った方が来年の株の為に良いのかな?それよりもこの株もウィルス病か何かに罹っているのでは心配している。

ゴールデンハムスターの頸椎                    Cervical bartebrae of goleden hamaster

ネズミの仲間の頸椎をアップしたいと思っていたが、アカネズミにしてドブネズミにして余りにも小さい。それで標準レンズに接写レンズを付けて撮った。 ゴールデンハムスターのものだ。環椎だけが外れていたが、他の6つの頸椎は第一胸椎と繋がっていた(図1&2)。

図1.ゴーデンハムスターMesocricetus auratusの背側からみた頸椎
図2.ゴールデンハムスターの腹側からみた頸椎

こうタヌキやニホンザル、キツネ、スローロリス、ノウサギ、ニホンリス、テン、イタチ、シカ(第六、七頸椎はない)、アライグマなどの頸椎を見てきた。第三頸椎から第七頸椎の形状や長さ、大きさ横突起などの違いと同一性について見えてきたものがある。しかし、首は思っていたほど回るものではないということかな?