菅首相は日本学術会議が任命した会員6名を理由を示さないままに拒絶した。どんな理由なのかも曖昧模糊としたものだ。
ぼくは、論文を書いて論文誌に投稿したことがある。が、一回の投稿ですぐ受理されたのは皆無だ。2回、3回とreject(拒絶される)。その度、○○のデータについてその取得の方法が、methodsの項に一切記載されていないので方法を記載せよとか、○○の考察は提出されたデータではそこまで読み取れないとか、受理されなくて送り返された論文に編者がウルサク書いてくる。そのコメントに応えてようやくOK受理となり、論文誌に掲載されることになる。菅首相は、任命拒否の理由が曖昧である。理由になっていない屁理屈を述べているだけだ。
時々、論文のデータをあたかも自分で取ったかのように、あるいは投稿論文のデータが事実ではないのに事実であるかのように書く研究者がいて問題になる。データの偽造である。これは論文においては有ってはならない問題である。同じように議事録の改ざんもあってはならない問題だ。だが、安倍政権時代には森友問題で財務省がデータを書き換えた。つまり、偽造である。このことで苦しんで自死した赤木俊夫さんまでいるのは周知の事実だ。この時も当時官房長官だった菅氏は、まるで何事もなかったかのような応え方をしている。つまり、数百年後までも残る国の歴史を語る文書を作り変えても良いと考えているのだ。
これでは、いけない。
たたき上げ・庶民派!しかし、考え・思想は右翼反動である。
是非、イタリア学会の学術会議6名の任命拒否についての声明を是非読んでもらいたい。下をコピーして貼り付けて!ダメな場合は、イタリア学会で検索して下さい。
http://studiit.jp/pdf/%E5%A3%B0%E6%98%8E%E6%96%87%EF%BC%88%E7%90%86%E7%94%B1%E4%BB%98%E3%81%8D%EF%BC%89.pdf
各学会、大学、研究機関も任命拒否反対の声明を出してもらいたい。