「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年3月31日日曜日

サルの仲間の下顎骨の切歯は?:1   How about the incisors of mandible in monkeys?:1

 サルの仲間、霊長目はキツネザルやアイアイ、ロリスなどが含まれる曲鼻亜目とメガネザル、ニホンザル、リスザルなどが含まれる直鼻亜目に分かれる。ぼくが持っている頭骨(しかも下顎骨)は曲鼻亜目のスローロリスと直鼻亜目のリスザル、ニホンザル、カニクイザル、アカコロブスなどであるので、他はミシガン大学のAnimal Diversity Web(ADW)から写真を借りてくることになる。

先ず、曲鼻亜目の手持ち標本のスーロリスの下顎骨をアップする。1対の犬歯と2対の切歯が前方に突き出てしかも櫛状になっている(図1)。側面から見ると犬歯と切歯が前に突き出ていて、一見犬歯のように見える歯は第一前臼歯である(図2)。これはアイアイを除く曲鼻亜目のサルたちの下顎の切歯に見られる特徴である。ADWからブラウンキツネザルの櫛状になった犬歯と切歯をみてもらおう(図3)。

図1.スローロリスNycticebus coucangの櫛状になった犬歯と切歯
図2.スローロリスの下顎骨右側面から
図3.ブラウンキツネザルEulemur fulvusの下顎の櫛状切歯
from ADW
曲鼻亜目のサルたちの下顎の切歯が櫛状になっているのは、樹液の塊りをこの歯で掬い取って食べるための道具である。
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このように下顎の犬歯が切歯と並んで、まるで切歯のようになっている動物にシカやカモシカの仲間がいる。
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2024年3月30日土曜日

我が家の辺りのサクラの開花状態     Blooming state of cherry blossoms near my house

とうとう春の陽気に惹かれて引地川沿いのソメイヨシノの状態を見に行ってきた。セーターも脱いで、腕まくりして行ったのに、下の写真のような状態だった。多分、明朝には咲いている花もあると思うが、今日は一足早すぎた。
帰路、歩いていたら前の横断歩道が青になったので、少し急ぎ足をしたのが悪く。再び右股関節が酷く痛くなった。でも、仕方がないこれからだましだまし歩いていかなければならない。
 

ネコやイヌの食肉目の動物たちの下顎の切歯は?      How about the incisors of mandible in cat and dog/Carnivora?

イヌやネコなどの食肉目の下顎の切歯も前方へ突き出ている。しかし、これまで述べてきたヒミズ、ラット、ノウサギ、シカ、イノシシと違うのは、切歯が凄く短く小さい事(図1&4)だ。そのため、山で食肉目の頭骨を拾った時、既に上下の切歯が抜け落ちている場合が多く、死骸を拾って晒骨した場合でも切歯を紛失する場合が多い(図2)。

図1.タヌキNyctereutes procyonoidesの下顎と切歯
図2.ツキノワグマUrsus thibetanusの頭骨正面から
友人YNから貰った時には既に上下の切歯が1本も無かった
図3.タヌキN. procyonoidesの左側面からの頭骨(切歯の方向に注意)
図4.キツネVulpes vulpesの下顎骨と切歯
図5.キツネV. vulpesの下顎の切歯を地面に平行にするにはさらに傾けなければならない。
タヌキやキツネの下顎切歯は斜め上方へ伸びている(図3&5)。切歯は根が一つで骨に食い込んでいる部分は出ている部分の半分くらいだ。だから、標本にしておいても抜け落ちてしまい紛失することが多い。食肉目の動物たちの切歯は犬歯や臼歯と比べて小さいが、上下とも3対の全ての切歯がある。食肉目では第一前臼歯や第二・三臼歯が無い動物たちが多いが、全ての食肉目の動物たちは上下の小さな切歯を3対もっている(ネコのは特に小さい)。これは、小さい歯だが獲物となる食物を引っ張ったりする上で重要な働きがあるのだろう。

今日は、ポカポカ陽気だ。こんな日に外に出たい。川沿いのソメイヨシノの蕾の膨らみを見にいきたい。あー!まだ、右股関節がダメだ!

2024年3月29日金曜日

下顎の切歯が出っ歯の動物たち:2     The mammals whose incisors of mandible are buckteeth:2

今回アップした動物たちは鯨偶蹄目の反芻亜目、シカ科(ニホンジカ)(図1&2)とウシ科(ニホンカモシカ)(図3&4)である。両種の下顎の切歯は上向きに前に突き出している。実は前回アップした真無盲腸目、齧歯目やウサギ目も同じだ。是非見て欲しい!このように上向きに突き出すことによって上顎との間に食物を咬み取りやすく、挟みやすくなる。あるいは、下顎の切歯が上向きに突き出していることにより、地面に生えている植物を根本から剥ぎ取りやすくなるし、それは樹皮を剥ぐにも都合が良い。下顎の前方に出た切歯と地面との関係を図5のイノシシで示す。

図1.ニホンジカの下顎骨の切歯
切歯が4対のように見えるが、3対は切歯で1対は犬歯だ!
図3のカモシカの下顎も同じ。
図2.ニホンジカCervus nippon左側面からの頭骨
図3.ニホンカモシカの下顎骨の切歯(右の第一切歯と犬歯が欠落)
図4.ニホンカモシカCapricornis crispusの右斜め前方からの頭骨(下)

イノシシの下顎の切歯は地面をシャベルのように掘るのにも適している(図5)。これがヒトの下顎の切歯のように上向きなら地面を掘ることは難しい。ここではニホンザル(図6)で、下顎切歯と地面との関係を表わそうと思ったが、殆ど下顎体を垂直にしなければ切歯は地面とは平行にならない。
図5. イノシシSus scrofaの下顎切歯と地面を接した場合
図6.サルMacaca fuscataの下顎切歯と地面との関係
ヒミズもラットもウサギ、シカ、カモシカ、イノシシの下顎の切歯は前に突き出しているが、それは彼らの草食(地面に生える草を食べる)においてはサルの切歯ように上に出るよりも適している。サルは地面に出る草を食べる時は手で毟る。

台東で生えたキツネノエフデ The Kitsunenoefude/stinkhorn of mushroom growing in Taitung

台東に居る友人YNからスッポンタケ科のキツネノエフデの写真を送ってきた(図1)。この仲間のキヌガサタケは2本ゲットした事があるが、キツネノエフデは図鑑だけだ。キヌガサタケは洗って干していたが、いつの間にか見失ってしまった。このキツネノエフデも食べられるので、頭部の黒っぽいヌルヌルを洗い落してバター炒めで食べてみたい。
図1.キツネノエフデMutimus bambusinus
プーチン・ロシアによるウクライナへの侵略戦争は、まだまだ終わりそうもない。丸2年以上もミサイルが飛んできて建物が破壊されることが続いている中で、ウクライナの人々は生活している。プーチンが憎らしい。

2024年3月28日木曜日

下顎の切歯が出っ歯の動物たち:1       The mammals whose incisors of mandible are buckteeth:1

 では、どんな動物たちの下顎骨の切歯が出っ歯なのだろうか?

真無盲腸目のモグラ科(ヒミズ)、トガリネズミ科(ジネズミ)を載せる。ヒミズもジネズミも下顎の切歯が前方へ突き出ている(図1&2)。上の切歯が真下に出ているが、下の切歯は前に突き出ているのだ。

図1.ヒミズUrotrichus talpoidesの下顎骨切歯
図2.ジネズミCrocidura dsinezumiの下顎切歯
齧歯目のネズミ科(アカネズミ)は前回アップしたので、テンジクネズミ科(モルモット)を載せる(図3)。同じく、兎形目ウサギ科(ノウサギ)の下顎の切歯を見てもらう(図4)。いずれも上顎の切歯は下向きだが、下顎の切歯は前方へ突き出している。
図3.モルモットの下顎骨の切歯
図4.ノウサギの頭骨左側面から 下顎の切歯に注意
一平氏の違法賭博問題は、我々もショックだが、大谷の気持ちははかり知れない。それは信頼していた連れ合いが、何年にも渡って複数人と不倫をし、しかも子供も複数残していたという事と同じレベルの衝撃かな?

桃の花       The flowers of peach

昨夕、野菜を届けてくれる知人のKさんが桃の花が咲いている枝を持って来てくれた。桃の節句より随分遅れて桃の花は開いているんだ。階段踊り場に置いた。天窓からの光が僅かに届く場所だが、ここに花枝を挿すと陽が射したように明るくなる。Kさんにはいつも感謝だ!
尚のこの階段の前の廊下に頭骨コレクション棚がある。
モモの花

2024年3月27日水曜日

多くの動物たちの下顎切歯は出っ歯だ!    The incisors of mandible in many mammals are buckteeth!

多くの哺乳類の下顎の切歯は上に伸びているのではなく前方(外側)に伸びている。その代表例としてイノシシ(図1&2)を見てもらう。ぼくらヒトのイメージでは上の切歯は下向きになり、下の切歯は上向きに生えると思っているが、大多数の動物たちの下顎骨の切歯は外(前)方になっている。
図1.イノシシ♀左側面からの頭骨
図2.イノシシ♀の下顎の切歯
アカネズミを側面からみてもやはり、下顎の切歯は上方に向くと云うよりは前に突き出している(図3)。上の切歯が下向きになるのは納得できるが、何故下の切歯が外向きになっているのだろうか?これは下顎の形状と構造上仕方がないことだ。下顎骨の先端から伸びるとしたら前方へ突き出すことになる事は図1や図3からも判る。つまり、上に伸びるとしたら、支える歯の根元に薄い骨しかない事になる。下の切歯を支えるには切歯の根は下顎の奥に入り込むよりない。あるいは、切歯が出る骨も厚く頑丈にしなければならない。

図3.アカネズミの左側面からの頭骨

2024年3月24日日曜日

右の股関節付近が痛い!     Pain in the right hip joint area!

21日、散歩していたら途中で右腰の前付近が痛くなり、とても歩けなくなりビッコをひきながら戻ってきた。歩数は7300歩であった。帰宅して、痛い辺りを触っても痛くない。しかし、歩くと痛い。座っていて足を広げたり足首を回したりしても痛くない。しかし、立ちあがる時に痛い、歩くと痛い。右股関節の炎症だとしたら、座って足を広げたり、腿を上げたり下げたりしても股関節にあたる大腿骨骨頭と寛骨臼は絶えず接触している筈だ。しかし、痛くない。痛くなるのは立ち上がって右足に体重が掛かった時だ。いや、前屈みになった時も痛い。一晩寝て様子をみたら、痛みが薄らいでいる。今朝は立ち上がって右足で片足立ちしてもそう痛くない。ちょと違和感があるだけだ。

で、サルの股関節を見た(図1)。大腿骨を動かしてみてもサルは四つ足なのでヒトとは少し違うので、良く判らない。
図1.子供ニホンザルMacaca fuscataの寛骨と右大腿骨 
右:腹側から 左:背側から
アナグマの寛骨と右大腿骨も見た(図2)。様々に大腿骨を動かしてみて(もちろん自分のも)も判らん。寛骨臼と大腿骨骨頭が接触して股関節部分が炎症を起こしているとも思えない。明日も痛かったら月曜日に整形外科で見てもらおう。腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛の一種かな?恐らく整形では老化のために股関節部分が炎症していると云われるだろう。
ヒトだと前からが動物たちの腹側からにあたる。
図3.アナグマMeles melesの寛骨と右大腿骨 
左:腹側から 右:背側から
ニホンザルとアナグマの寛骨を見比べると明らかにアナグマの左右の坐骨間がニホンザルよりも大きく開いている。この左右の坐骨間の開きの違いはどういう意味があるのだろう?他の動物も見よう!

尚、ニホンザル(図1の右)の坐骨に尻ダコがつき、左右の尻ダコの上の方に尻の穴があり、下の方に尿道(図1の左参照)となる。

2024年3月23日土曜日

ムラサキケマンが咲いている The flowers of Murasaki-keman/Corydalis incisa bloom

庭の東角にあるサンショウの根元にムラサキケマンが幾つか咲いている。朝10時頃に陽が当たるが、ほんの1時間だけだ。この地面にはミツバやユキノシタが生えており、毎年山菜として楽しませてもらっている。
図1.ムラサキケマンCorydalis incisa
モスクワの劇場がテロに襲われ、何人もの人々が犠牲になった。ISの仕業のようだ。同じようにキエフでは毎日の如くロシアのミサイルや無人機によって人々が犠牲になっている。侵略戦争は規模の大きなテロだ!ロシアはウクライナからすぐに撤退すべきだ。

2024年3月22日金曜日

ナシの白い花   The white flowers of pear

一昨日散歩していたら、梨の白い花が咲いていた。昨日も同じコースを歩いて梨の花を見に行った。午前中は晴れていたのだが、午後から曇り、さらに強く冷たい風が吹く天気だった。この梨の木だけが仕立てられず伸び放題にされていた(図1)。レンギョウの花が咲いている家もあった(図2)。散歩は5571歩だった。
図1.梨の白い花
図2.レンギョウの黄色の花
大谷選手の通訳の水原氏の話しは、実に悲しい。哀れだ! 昨日の散歩の帰路何故か右足の股関節の少し上辺りが痛くなり、ビッコをひきひき戻ってきた。風呂から出ても痛く、今朝は痛みが和らいだが、それでも痛い。初めてだこんな事は!歳をとると思わぬ時に思わぬ箇所が痛くなるものだ。今日は、散歩は休みだ!

2024年3月21日木曜日

鼻骨の長さは嗅覚と関係ある?       Is the length of the nasal bone related to the sense of smell?

沈丁花の花の香りが好きだ。花の良い香りに浸ると気分まで良くなる。これからスイカズラの花も香りを放つ。動物たちも沈丁花の香りが好きだろうか?動物たちもヒトも鼻腔の上部にある嗅上皮によって匂い物質を感知する。アフリカゾウがイヌの倍以上も匂いを嗅ぎ分ける能力を持ち、ヒトはゾウの1/5以下であることが、2014年に東京大学の東原化学感覚プロジェクトチームによって明らかにされたhttps://www.jst.go.jp/pr/announce/20140723/index.html。

アフリカゾウの♂が数キロも離れている所の発情♀の匂いを感知して♀を探し出す事や、ブタが地中にある高級キノコの一種トリュフを匂いで探し当てる事、警察犬はその匂い感知能力に優れている事、カンボジアの地雷撤去でアフリカオニネズミが地雷を嗅覚で見つけ出すのに使われている事は、知られている。

さて、上述した東大チームでは調べた動物たちの嗅覚受容体遺伝子の数を数字と図で表している(図1)。

図1.13種の有胎盤類ゲノム中に存在する嗅覚受容体遺伝子の数
(クリックすると図が拡大され数字を読めます)
実際に働いている遺伝子(図1の赤い部分)の数の多い順に主だった動物を並べると、アフリカゾウ、ラット、ウシ、ウマ、イヌ、ウサギ、ヒトとなる。ヒトを含むサルの仲間はイヌの半分も鼻が効かない。その点、ラットはイヌの1.5倍近く鼻が効く。
図2.鼻骨の長さ比較 :鼻骨上端 
左からラットRuttus norvegicus、ニホンカモシカCapricorunis crispus、イヌCanis familiaris、カイウサギOryctolagus cuniculus、ニホンザルMacaca fuscata
図2は手持ちの動物たちの頭骨の中で占める鼻骨の長さを示す(一応、図1の遺伝子の多い順に並べる)。これを見るとカイウサギが最も鼻骨が長く、次にラット、カモシカ、イヌの順になり、ニホンザルは最も短い。同じ様に、アフリカゾウの頭骨は重すぎて拾って来られなかったので、コンゴ民主共和国のカフジビエガ国立公園で密猟で殺されたゾウの頭骨をアップする(図3)。肉は食べられ、牙(第一切歯)は前顎骨を壊されて抜かれている。見ても判る通り、ゾウの鼻骨は外鼻孔の奥に少しあるだけだ。鼻骨の長さ・大きさでは嗅覚は比較できない。
図3.アフリカゾウの頭骨
:鼻骨 in:前顎骨 fr:前頭骨 pa:頭頂骨
しかし、サルの仲間は視覚の動物のため、嗅覚は酷く衰えて、鼻骨もチコっと着いているだけだ。では、視覚で獲物を捕らえているネコと嗅覚で獲物を探して食べているタヌキの鼻骨の長さを比べる(図4)。ネコの鼻骨はタヌキの長さの半分にも及ばない。鼻骨の長さは嗅覚に少しは関連しているのだろうか?
図4.ネコCanis catus(左)とタヌキNyctereutes procyonoides(右)の鼻骨の長さ比較

2024年3月20日水曜日

タチツボスミレ咲く     Viola grypoceras/Tachitubosumire bloom

縁台に置いているプランターにタチツボスミレが咲いている。朝から陽が射していたが、9時過ぎからは下の部屋まで陽が当たり、ベランダのスミレは気持ち良さそうだ。
図1.タチツボスミレViola grypoceras
縁台の下にはハナニラが咲いている。このハナニラはニラとは違って食べられないのが残念だ。雑草のごとく庭の陽の当たる場所に出てくる。
図2.ハナニラIpheion uniflorum
ロシアではプーチンが大統領選に圧勝したようだ。これによってウクライナへの侵略は続く。ロシア国民はウクライナへの侵略戦争を是としているのだ。

2024年3月19日火曜日

有袋類の口蓋骨水平板の大きい口蓋孔    Huge palatine foramen in the horizontal plate of palatine in Marsupial

 哺乳類でも有袋類Marsupialiaの口蓋骨水平板末端は平であり、しかも口蓋骨水平板と上顎骨との境目にある大口蓋孔が凄く大きい。フクロモモンガは小さいが、これでも有胎盤類のタヌキやウサギ、シカに比べると大きい。ピグーミオポッサムでは細長く伸び、バンディクートの仲間では凄く大きい(図1参照)。

図1.有袋類Marsupialiaの口蓋骨水平板
左からフクロモモンガPetaurus breviceps、ピグミーオポッサムMonodelphis domestica、PNGのバンディクートParamelidae2種

このようにアップしているが、大口蓋孔はヒトでは神経や血管が通るが、こんなに巨大な孔になると、、、不明だ。齧歯類の巨大な眼窩下孔は咬筋まで通るが、有袋類の大口蓋孔の周りの骨は薄っぺらだ。だから、不思議!ここには薄い粘膜のような皮膚が張ってあるのかな?

2024年3月18日月曜日

コブシが咲き出した!   Kobushi magnolia has begun to bloom!

今朝、9時過ぎに晴れているので、久しぶりに伊勢沢林道でも歩いてみようと思う。フロンガラスが埃で汚れているので、水を吹きかけて埃を落とす。ついでに前の方も水をかけて洗う。エンジンをかける。が、余りにも風が強いのでやめた。
昼過ぎ、強風の中散歩に出る。帽子が飛ばされそうになるので何度も抑える。引地川沿いの下土棚遊水地まで歩く。遊水地の運動場には人はいなく、駐車場に2,3台の車が停まっているだけだ。運動場には下りないでそのまま引地川沿いを下ってくる。街路樹のコブシが咲き出していた(図1)。ソメイヨシノの蕾も膨らんできていた。
図1. コブシが咲き出した

2024年3月17日日曜日

口蓋骨水平板末端の形状の違い      The differental shapes of the end of the horizontal palatine

 もう、皆さんも気が付いていると思います。口蓋骨水平板末端の形状が複数のパターンに分かれる。有袋類の水平板はまた違うので次の機会に、、。

図1.口蓋骨水平板末端の様々な形状
左から、アナグマ、ノウサギ、ヌートリア、ニホンザル、カモシカ from the left, Badger, Hare, Coypu, Japanese macaque & Japanese serrow.

アナグマ、ノウサギ、ヌートリア、ニホンザルの口蓋骨末端は後鼻孔となる。しかし、カモシカだけが左右の口蓋骨垂直板が後鼻孔の前の水平板に入り込んでいる(図2)。

図2.カモシカの口蓋骨水平板と垂直板
食肉目の口蓋骨末端は、アナグマタイプとサルタイプ、兎形目はノウサギタイプ、齧歯目はアナグマ、ヌートリア、サルタイプを持つ、霊長目はサルタイプ、鯨偶蹄目はカモシカタイプである。

何だ?この温かさは!

2024年3月16日土曜日

ニホンザルの口蓋骨水平板と最後位臼歯の位置関係 The positional relation between the end of the horizontal pate of palatine bone and the last molor in macaques.

前回ニホンザル♂とハヌマンラングール♀から、ニホンザル♂の口蓋骨水平板末端が最後位臼歯よりも後方にあるが、ハヌマンラングールでは最後位臼歯の中頃に位置することをアップした。が、その後、ニホンザルと同じMacaca属の2種タイワンザル、カニクイザルを見たが、やはりニホンザルと殆ど同じだ(図2&3)。♀よりも♂の方が口蓋骨水平板末端が最後位臼歯より後ろに伸びている。Macaca属に近いPapio属のキイロヒヒ♀の水平板末端もMacaca属の♀のように最後位臼歯の後端と並んでいる(図4)。
図1.ニホンザルMacaca fuscata♂(左)と♀(右)
図2.タイワンザルM.cyclopis♂(左)♀(右)
タイワンザル♂の写真は和田千鶴子氏から
図3.カニクイザルM.fascicularis♂(左)と♀(右)
図4.アカコロブスColobus badius♂(左)と♀(右)
しかし、同じオナガザル亜科のサバンナモンキーは♂なのに、MacacaPapioの♀と同じだ(図5)。さらにコロブス亜科のアカコロブスでは両性とも口蓋骨水平板末端と最後位臼歯後端が並んでいる(図4)。
口蓋骨水平板末端が最後位臼歯より後方にあるのはサルではMacacaの♂特徴で性差かも知れない。
図5.キイロヒヒPapio cynocephalus
図6.サバンナモンキーChlorocebus aethiops
広鼻小目(中南米に生息し、アジア・アフリカの狭鼻小目とは、真猿下目の別系統になる)のオマキザル科のリスザルを見ると、口蓋骨水平板末端は最後位臼歯の中頃にある(図7)。この広鼻小目の仲間の頭骨をネットのAnimalDiversityWebで見ると一筋縄ではいかない。それで、手持ちのリスザルと更に曲鼻亜目(霊長目は曲鼻亜目と直鼻亜目に分かれる)のスローロリス(図7)をアップしておく。
図7.リスザルSaimiri sciureus
図8.スンダスローロリスNycticebus coucang
山を歩けなくなったら、これまでに集めた骨を見ながら過ごそうと思っていたが、山を歩けなくなるのが10年早すぎた。やはり、野山を歩いて、木々の中を通る風の音や沢のせせらぎや鳥の声を聴き、森の匂いを嗅ぎ、草木の芽生えを目にしたい。

2024年3月15日金曜日

タネツケバナを食べよう!       Let’s eat Tanezukebana/Cardamine ologosperma!

今まで1時間以上かかっていたルートを昨日は56分で歩き終えた。息の仕方もフッフと吐いて、ハッハと吸い込み、早歩きをした。30分過ぎる頃には軽く汗ばんできたのでコートを脱ぎ、手に持ってリズムをつけて歩く。
帰宅して車にエンジンをかけて、カメラを持って庭に周る。ピンクの沈丁花の花が終わり、白い花の沈丁花が咲いている(図1)。少し大きい陶器の鉢から出ているユキヤナギも花が咲き出している(図2)。ボケの赤い花は年中切れ目なく咲いている。しかも、今が一番花数が多い。
図1.白い沈丁花 Daphne odora
図2.ユキヤナギSpiraea thunbergii
プランターにタネツケバナの花が一面に咲いている(図3)。綺麗で可愛いが、昨夕の酒の摘みにした。お浸しにするかな?炒めるかな?と迷った。でも、ほんの少しだ。でも春の苦みを味わいたい。
図3.タネツケバナCardamine oligosperma
根を除いて、お浸しにした。茎が固かった。期待していた春の苦みがほとんどない。今日も天気が良いので午後から散歩にでよう。