早戸川沿いを歩いていた22日(金)時である。足元の岩陰で見慣れぬモノがバタバタさわいでいる。ガガンボモドキだ!ガガンボモドキはしっかりと同定したことはなかった。蚊のでかいヤツがガガンボモドキなのだろうくらいにしか思っていなかった。
ガガンボモドキは行動学の教科書では超有名?な虫でもある。動物たちが異性を選んで交尾することを性選択という。これはダーウインが最初に注目していたことである。
この性選択には、異性をめぐって同性同士が争い、勝者が異性と交尾する権利をもつ同性内選択と、異性が好みの異性を選ぶ異性間選択がある。
発情期にオスジカたちが角を突き合わしてぶつかり合い、勝ったものがメスグループに入ってメスたちと交尾できるのが、同性内選択だ。また、クジャクのオスたちが尾羽を広げてメスの前でディスプレイをして、メスが好みのオスを選ぶのが異性間選択である。
ガガンボモドキは、求愛時にオスが持っている餌となる昆虫の質と量によって、メスが交尾時間を決めるというものだ。美味しそうで量が多い餌を給餌してくれるオスとの交尾時間は長くなり、オスは、十分な精子をメスに送り込めるというものだ。
なんと、ガガンボモドキのメスはヒトのメスと似ているんだ!とは思わないで欲しい。この行動はメスにとって当たり前だ!
さて、下のガガンボモドキは3匹がなぜか争っている。これはどうしたことか?
はじめに繋がっていたもの同士の2匹になった。
じゃー、上の写真の右の個体はオスで、何か餌を持ってきてメスに求愛しようとしているようだ。
しかし、下のオスの持ってきた餌の方が良かったから、このペアになったのだ!
と考えながら撮った。
下は、クモキリソウではないかと思うものである。
残念ながら花が終わっていた。
これから、スリランカにサルを見に行ってきます。
と言うよりも、連れ合いたちとの旅行である。スリランカはカオムラサキラングールやなによりもニホンザルと同じマカク属のトクモンキーがいるので楽しみである。