昨日のルートを詳しく説明する。
県道70号線沿いの吹風トンネルと宮ケ瀬霊園の間にある駐車場に車を置く。
15号橋へのゲートが開いている。そこから入ろうとすると、ゲート番の工事のおじさんがいて、
工事が始まるので入ってはダメだと云う。まだ7時半で工事が始まるのはまだだろう。
「前の山に登るので、では脇から回ります」と云って、ゲートから少し離れたいつもの入り口から雨に濡れたススキの葉や木の葉に濡れながら通る。おじさんは知らんふりしている。
あー、今日は雨上がりだから濡れるんだと早くも気構えができる。
ハタチガ沢に掛かる橋の日の当たるところに座って、スパッツをつけ身支度を整える。
さー、ここからだ。
①7:37、この橋のたもとから尾根にとりつく。さらに頭も肩も露でびしょびしょになる。
一番最初にゴジラ尾根にとりついた時は、15号橋を渡った直面の壁面にとり付いたのだ。
そんなことを思い出しながらとり付きのブッシュを搔き分ける。
尾根に着けばもう楽なものだ。ただ登るだけ。しかも立木を都合良くつかんで登ることができる。
すぐ、汗だか樹の枝から落ちる露だから判らないほど帽子もシャツも濡れる。
帽子をとりさり腰に下げる。
②9:21、この看板があるちょっとしたピークにでる。
ここには、ハタチガ沢からこのピークにくる尾根を登ってきたこともあった。
ここからJピークまで少しアルペン的な雰囲気を楽しめる場所でもある。
シカメスがぼくを見つけたのか盛んに警戒音を出す。
③10:02、Jピークだ。
最初の1,2度は、ここに来た時は必ずここで地図を出して鍋嵐の方を確認したものだ。
でも、一番最初は、自分の方向感覚とコンパスで示された方向と合わなくて、ここで引き返したところでもある。
今は、→で下の杭に鍋嵐の方向が示されている。
Jピークから南に下る。急な下りだが、アセビなどの立ち木を捉まりながらすいすいと下りられる。
ここは、積雪時にアイゼンも付けずに来た時は滑らないように注意をしたところだ。
鞍部に到着して、すぐ目の前の鍋嵐までの斜面を見上げる。急だが、ここも立木やその根につかまりながら登れる。
④10:22、鍋嵐の頂上に着く。ここに来たら必ず記念写真だ。
以前からあったカタカナで書かれたナベアラシの道標が外れて紐などで結わえられているが曲がっている。今度ここに来るときには適当な紐を持ってこよう。
ここで、朝食も兼ねてコンビニで買ってきたアメリカンドックを食べ、ポカリを飲む。
気持ちが良いので30分もいたように思ったが15分くらいなものだった。
鍋嵐からは急降下の道だ。でも、走るようにして下りることができる。⑤の熊ノ爪までの途中には
リスの食堂(テーブルだったかな?)と名付けた場所があるんだが、近道をしてその尾根を歩かなかった。
タヌキ糞やアナグマ糞、テン糞を拾うが、アナグマを除いて内容物は同じかな?と思った。
⑤11:33、熊ノ爪に着く。ここにも丁寧な案内が書かれている。
もう、上半身は落ちてくる露で洗ったばかりのシャツをきているような状態だ。
熊ノ爪からドンドン下って、下の不思議なミズキの場所を11:40に通り過ぎる。またシカの集団がハタチガ沢方面に走り去る。カメラをバックから出して首に下げる。
11:44、新しいシカ柵が倒木で倒れかかっている。
⑥11:48、右が617.2P(猿ヶ島:宮ケ瀬尾根)の道標がある。今度はマジックで→が付けられている。この場所も初めの頃は何度も左側にある北北西への尾根を下り始めて間違いに気付くところだ。
⑦12:05、細尾根でクマ糞を見つける。その前にクマの威嚇音を聞いていたのだ。
クマの威嚇音の特徴は、ヘビースモーカーのおじさんたちが出す絞り出すような咳払いのような音声だ。
糞はヤマザクラの種子が大量に入った新鮮なものなので、近くのヤマザクラに再び採食にきているのかもしれない。ハタチガ沢でもぼくも含めて多くの人たちがクマに遭遇している。
⑧の付近では研究用のクマの捕獲檻にクマが捕まえられたこともあった。
⑧12:38、ハタチガ沢林道と堤川林道の終点にもっとも近い場所に到着する。
ここでも詳しい道標が黄色のテープに書かれている。
このような道標は嬉しさ半分である。
登山道以外の道標は、地図とコンパスで確認しながらの楽しみや不安がなくなってしまう。
当初考えていたルートは宮ケ瀬尾根を北上して、清川トンネルの通って、15号橋を渡って車まで行く予定だった。しかし、あのゲートを管理しているおじさんと言葉を交わすのが嫌なので、堤川林道に下ることにする。土山峠でバスに乗って三叉路まで行こうと思ったのだ。
下り始めて間もなく大きなオスジカが一頭、ぼくの前を走り去る。見ているだけ!
堤川林道を歩いていくと、この2,3年前からカモシカの写真を撮ろうとしているおじさんがいた。
今回は三脚に長い望遠レンズを辺室山の方面に向けていた。
あまり、話したがらない人なので、挨拶だけで通りすぎる。
⑨13:14、水場に到着、手や顔を洗い、ペットボトルを水で満タンにする。
もう、この時に、13時20分ごろの宮ケ瀬行のバスには間に合わないと覚悟する。
カーブを曲がると8,9頭は居たか?と思えるシカのメスグループに遭遇する。
彼らはぼくを見てすぐ堤川へ下りて行き、盛んに警戒音を上げる。
彼らがぼくを見て慌てるシーンを写真に撮れたら、、、と思うが、、、。
土山峠のバス停には13時半頃に着いたので、戻って湖畔道路の橋の上で休み、14時22分のバスを待つ。このバス14時半になっても来ないので仏果山登山口方面に向かって歩く。
途中、バスの音がしたので、手を上げて乗る。三叉路まではバス賃が260円だった。