28日の湯河原の白銀林道での野生生物探検隊の探査会で見つけ拾ってきた糞、10個が全てテンのものであった。
今回の林道歩きでは、往路は糞を一個も見つけられなかった。
誰もが糞を見つけようと思う糞目になっていなかったからだ。しかし、帰路はぼくが皆さんに「糞を探して!」と叫んだので、10個も見つかったのだ。特にやまぼうしさんがたくさん見つけてくれた。
糞の水洗いの結果、内容物が分かったのでアップする。
14:37、テン糞①
これは、林道脇の大きな岩の上にあった。
その側には何故かジムグリが干からびて死んでいた。もちろん歯を見るために持ち帰ってきた。
不明植物質(蕾や花粉?)、ムカデ外皮5センチ一匹、昆虫脚外骨格
14:41、テン糞②
花?花粉?あるいは蕾が食べられた糞を洗うと、水が黄褐色に濁り、最後に花粉の柔らかい塊や蕾のガク片がたくさん残る。新鮮な糞ほど、蕾がそのままの形で残る。
また、葯に花糸がついたまま残ることも多い。
ガマズミ?の枝分かれ花柄と蕾の小片、幼鳥のウブ毛骨片
テン糞②の回りにはタヌキやイヌの足跡があった。
イヌの足跡
14:51、テン糞③
不明植物質塊(花粉?)、昆虫脚外骨格
14:55、テン糞④
ヤマザクラ種子2個、ヤマグワ種子5個
14:56、テン糞⑤
小哺乳類の毛か幼鳥のウブ毛か判断に苦しむことがあるが、哺乳類の毛は1本1本ばらばらだが、ウブ毛は根元でまとまっていることが多い、もちろん羽毛状となっているものが1本でもあればすぐ解決だ。
下の糞の中にトカゲの顎骨が見つからなければ全て小哺乳類の骨片になっただろう。
小哺乳類の毛か幼鳥のウブ毛か判断に苦しむことがあるが、哺乳類の毛は1本1本ばらばらだが、ウブ毛は根元でまとまっていることが多い、もちろん羽毛状となっているものが1本でもあればすぐ解決だ。
下の糞の中にトカゲの顎骨が見つからなければ全て小哺乳類の骨片になっただろう。
大型甲虫頭部脚外翅腹部外骨格、小哺乳類骨片・毛、トカゲ顎骨歯・骨片
14:58、テン糞⑥
ミズキ蕾柄、小哺乳類毛
15:09、テン糞⑦
キブシ種子、小哺乳類毛
15:11、テン糞⑧
ミズキ蕾、小鳥ウブ毛爪骨片
15:17、テン糞⑨
これは新鮮なもので、クワの房状の集合果がそのままの形で排泄されているのが分かる。
クワ種子果実房果柄
15:48、テン糞⑩
クワ種子
いよいよ春の果実や幼鳥が食べられる季節となった。
クワやヤマザクラの実、さらにはミズキの蕾を食べ、不明植物の花食いをしたと思われる黄褐色の柔らかい塊が見つかった。
さらに、巣内に留まっている幼鳥を食べたと思われるウブ毛や骨片が2個の糞にあった。