「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年12月23日火曜日

キツネの骨の形状は成長しても変わらない                          The shapes of red fox bones do not change, even if they grow

 イヌ科Canidaeのイヌ、キツネ、タヌキの頭骨以外の骨をアップしたい。が、キツネ、タヌキ(タヌキは多数)は複数持っているが、イヌは頭骨はあるが、他の骨は殆どない。クロも頭骨と寛骨は掘り起こしたが、他は無い。先ずは3個体のキツネをアップしたい。それは、まだ母親から離れる月令出はないのに「やまびこ大橋」付近で轢死していた子供ギツネ(図1左)。これは死骸をそのままトランクに容れて自宅で骨にする。もう一つは奥野林道でフラフラ歩いていたワカモノキツネ(図1右)を翌週、死臭を感じて探して死体を見つける。これは死体の上に金網や石などを乗せて腐らせる。が、動物に悪戯されて骨の一部が不明。もう一つは奥湯河原で死体を見つけその場で埋めて石を目印に置いておいたオトナ個体(図2)。ワカモノの尺骨・橈骨、脛骨・腓骨が無いのは、埋めて置いた時に甲虫類、ネズミやタヌキ、アナグマなどの腐肉食をするScavengerたちに持ち去られたのだ。

図1.子ギツネVulpes vulpes(左)とワカモノキツネ(右)の上・下肢骨
    図2月.オトナキツネ♂の上・下肢骨
コドモ、ワカモノ、オトナのキツネの上・下肢骨の形状はこれほど変わらないものか?っと不思議にさえ思う。ただ、それぞれの骨が大きく伸びていくだけのように思える。ただそれは尺骨や腓骨には当てはまらない。尺骨や腓骨は長く伸びるが、より細くなるのがコドモとオトナを比べると判る。コドモの尺骨の遠端の軟骨骨端部分が膨れて細くなっているが、オトナになるとその膨らみが無くなる。また、コドモの左大腿骨の近位端の大腿骨頭部分が骨端軟骨部分から外れて紛失している。外れた骨端部分も拾ったのだが、見落としたようだ。

2025年12月22日月曜日

柚子の収穫                  Harvest of Yuzu orange

昨日、庭の柚子の実を採った。柚子は太い幹や枝にはトゲはないが実をつけているような細い枝は鋭いトゲが突き出ている。軍手を履いて剪定鋏を持ってやっても、実が付いている枝まで手を伸ばすと周りの枝のトゲに当たり痛い。痛いので枝の内部になっている実は残す事にし、外側の実だけを重点的に採る。それでもこんなに採れた(図1)。
早速、連れ合いは周りの4軒に15個づつ配る。釧路の妹や兄のところにもクッキーが入っていた小さな段ボール箱に16個容れ7・11で宅急便で送る。
図1.収穫した柚子の実
今夜は、柚子湯だが、何故か近くのスーパー銭湯「らく」に行きたくなり、奥湯河原の湯と強烈なジェット噴射の湯に入った。疲れてへとへとになって戻ってきた。他人の裸を見ていたら長風呂になってしまった。今日は冬至なので「らく」は柚子湯かな?っと思っていたがそうではなかった。

早戸大滝産のイタチ科の動物は何?                    What species of Musteridae was found beside the Hayato river fall?

図1のdの右肩甲骨は2010年9月1日に早戸川の早戸大滝付近の左岸の岩場で見つけたもので、右上腕骨と右尺骨と共に拾った(図2)。上腕骨(図2b)の内側に顆上孔があるので、イタチ科の仲間の骨だと思った。
その肩甲骨をaアナグマ(日高市産)、bテン(宮ケ瀬産)、cイタチ(鴨川産)の肩甲骨を肩甲棘が水平になるように並べて比較した(図1)。見比べると早戸大滝産のdはアナグマaとテンbの間の大きさであり、テンbにより近い。
図1.外側からみた肩甲骨、aアナグマ、bテン、cイタチとdテン♀と同定
肩甲骨の上が後縁で下が前縁に当たる
肩甲骨と一緒にあった上腕骨や尺骨もテン(宮ケ瀬産a,a')とアナグマ(日高市産c,c')と並べて比較した(図2)。
図2.テン(a',a)とアナグマ(c',c)、及び早戸大滝産(b',b)の尺骨(a',b',c')と上腕骨(a,b,c)
尺骨も上腕骨も早戸大滝産のb,b'はテンとアナグマの中間の長さである。しかし、太さは殆どテンのものと変わらない。丹沢のイタチ科の動物は大きい方からアナグマ、テン、イタチである。イタチ科の動物は♂が♀より大きい性的二型が顕著である。となると早戸大滝産のイタチ科の動物はテン♂の可能性が高い。このテン♂の上腕骨の遠端部の外側上顆稜に小さな穴(図2のbに糸を通す)がある。これは何と言う名の孔であろうか?獣医学を学校で学んだ方に教えてもらいたい。

2025年12月21日日曜日

イタチ科3種の前・後肢骨                        Front and back legs bones in three species of Musteridae

イタチ科のイタチ、テン(図1)、日高市産アナグマ(図2)の骨をアップする。こうやって見ると下敷きの1センチメッシュの方眼よりも3種の骨の形状を先ず見てしまう。上腕骨ではイタチは4.2センチくらいの長さだが、テンになると6センチになり、アナグマでは8.5センチと大きくなる。大腿骨ではイタチは4.5センチで、テンは7センチで、アナグマは9.7センチだ。それぞれの骨の形状は大きな差が見られない。が、肩甲骨はイタチでは肩甲棘から前縁まではほぼ平行だが、テンやアナグマになると背縁にいくほど扇を広げたように広がる。またイタチ、テン、アナグマの棘下窩は半円状に広がる。この写真では小さくて見づらいが、3種の上腕骨の遠位端の内側に顆上孔がある。

ただ、イタチやテンと比べてアナグマは地下にトンネルを掘って穴居生活をし、食物も腐葉層を掻き分けて土壌動物を食べたりしているので、前肢の骨が他の2種とはもっと違っても良いのに、、、、。っと思ってしまう。が、イタチやテンの上腕骨の長さと太さとを比較すると明らかにアナグマの上腕骨は太くて短い。

図1.イタチMustela itatsi(左)とテンMartes melampus(右)の前・後肢骨
上から肩甲骨、前肢骨(尺骨・橈骨・上腕骨)、後肢骨(脛骨・腓骨・大腿骨)
図2.アナグマMeles melesの前・後肢骨
兎も角こうやって、皆さんに持っている標本骨を見てもらう。

ギンナンを綺麗にした。                             I cleaned ginkgo nuts.

昨日の昼過ぎに厚手の上着を着て、手術用のゴム手袋をして庭の水道栓の前に椅子を出して座り、ギンナンの種子から果肉を取り除いた。20分位して下半身が重苦しくなって足が痺れたような感じになった。立ち上って腰を伸ばし再び椅子に座って前屈みの姿勢で作業を行う。ギンナンの種子から果肉はゴム手を履いた指で造作もなく剥けるのだが、腰部脊柱管狭窄症の身には前屈みの姿勢を続けるのは苦しい。ようやく、剥き終わって2.7リットルのサントリー角のペットボトルの上部を切り落とした中に果肉を剥いた種子を容れて少し水を注いで、ガラガラガラと振る。上澄みの取れた果肉の一部を流し、また水を注いでガラガラガラと振る。そうやって綺麗になったのをプラの大き目の鉢受けに容れた(図1)。写真は今朝撮ったものだ。昨日はガラガラガラと綺麗にし終えただけで、もう足・腰・背がギブアップだった。こうやって剥いたギンナンを日に晒すと白っぽくなる。なんと全部で60個以上ありそうだ。でも、この内20個くらいは何故かレンジでチンすると固くて食べられないものがある。
図1.縁台に置いた剥いたギンナン
ユズの実が今年も生っている。連れ合いは毎年の冬至の日に両隣りの4軒に10個くらいユズを配る。今年は15個くらいづつ配れそうだ。そして、釧路の妹や兄貴の処に5個くらい送る。残りで我が家はユズ湯を楽しむ。 

図2.庭の西の端にあるユズの実
もう、何年も戦禍に襲われているウクライナの事を考えると、今の我々日本は平和だ。しかし、内閣参謀の中で核を持つべきだと云うトンデモナイ人物がいる。日本は核の被爆国であり、核の恐ろしさは身に染みている筈だ。日本政府は世界に向けて、核の使用・保有の禁止を訴えるべきだ。

2025年12月20日土曜日

3個のアナグマの環椎の比較                    The comparison among three badgers atlases

アナグマの肩甲骨では、煤ケ谷産♂のものが大きくてしかも前縁と後縁が平行の台形状であった。これがアナグマの♂と♀の性差によるものかどうかは不確かだが、環椎(第一椎骨)の形状においても串間市産と日高市産と比べると煤ケ谷産のものが異なっている(図1)。
煤ケ谷産の環椎は左右の翼切痕部分が凹んでいる。

図1.アナグマMeles melesの3個の環椎の比較
上:串間市産、中:日高市産 下:煤ケ谷産♂
:翼切痕
この翼切痕が凹んでいるのは、タヌキ、アライグマ、ネコにも見られるが、ハクビシンには見られない(これらの例は別にアップ)。興味深い事にイタチ、テンにもこの翼切痕の深い切り込みが見られない(図2)。煤ケ谷産のアナグマは左右の下顎骨が癒合して上顎骨から外すことができない個体だが、臼歯はそれほど磨り減ってはいないので、この個体の特徴かも知れない。

図2.テンMartes melampus左とイタチMustera itatsi右の腹側からの環椎の翼切痕
今年になってから頭骨以外の骨の種による違いや同種であっても肩甲骨や環椎に見られたような形状の違いに気が付き始めている。今まではタヌキならタヌキの骨は皆同じ形状だと思っていたので、僅かな違いを見つけると何故?、どうして?、怪我?病気?などと何度も他個体の同じ骨を探して比較してしまう。

2025年12月19日金曜日

銀杏拾いに夢中になった!                       I became to be a gatherer of the ginkgo nuts!

3時過ぎに散歩を兼ねてギンナン拾いに行った。行く場所は、六会小学校と亀井神社の間にある忠魂碑の階段である。何とこの忠魂碑は西南戦争、日清・日露戦争、そして第二次世界大戦に出兵して亡くなった藤沢市六会地区の人たちを祀って六会の人々が建立したものだ。
その階段(図1)は今のぼくにとっては急であり、登るのは躊躇してしまう。先ず、写真を撮った後、コートのポケットからデジブクロを出して、軍手に履きかえて拾う。子供たちの帰宅時のようで賑やかな子供の声がすぐ側から聞こえる。昔の子供ならギンナンを拾っただろうに思いながら拾う。一段目と二段目の階段の左側だけ拾ったら、もう腰が痛い。ダメ。ギブアップである。拾ったギンナンを容れたフクロ毎ザックに入れ、少し遠回りして帰る。
図1.忠魂碑への階段
図2.階段右側のギンナン
釧路@北海道にはイチョウの木がないので、最初は1972年に東大構内でギンナンを拾った時は大変な目にあった。首や腕は赤く腫れ、ペニスや睾丸もカブレた。ギンナンは釧路では高価なものであり正月の茶碗蒸しに2,3個入っていた。こちらでは上野動物園内にもギンナンがあり、入園客が拾っているのを見ることは殆どなかった。でも、ぼくはビニール袋を手袋代わりにして拾った。学生にも拾ってもらった事があった。
図3.拾ってきたギンナン
拾ってきたギンナンは40個くらいだろうか?明日は登山靴を履いて靴で潰して種子と果肉を分けよう。何だか今日は凄く嬉しい!おー、もうすぐウィスキーを飲む時間の5時だ!

アナグマ♂の肩甲骨は♀より大きいが、♀の方が大腿骨が長い???                      Male badger scupulas are bigger than female, but female femurs are longer than male???

前回3個のアナグマの肩甲骨の形状を比較した。串間市産と日高市産のアナグマの肩甲骨の形状が大小の差があるが、ほぼ似たような形状をしていた。が、煤ケ谷産のものとは前縁と下縁がほぼ直線で異なっていた。煤ケ谷産と日高産とはオトナ個体の肩甲骨であるのに煤ケ谷産のものが大きく日高産のものが一回り小さかった。
煤ケ谷産の頭骨と日高産の頭骨の大きさには大差がない。強いて言えば煤ケ谷産♂の方が僅かに大きい(図1)。また、煤ケ谷産の後眼窩突起は鋭く尖ってはいないが、日高産のものは尖っている(図1参照)。
図1.煤ケ谷産♂(左)と日高市産(右)の上面からのアナグマMeles meles頭骨
しかし、肩甲骨の大きさは明らかに煤ケ谷産のものが日高産のものよりおおきい(図2)。
図2.日高産と煤ケ谷産♂(白っぽい)のアナグマの肩甲骨、左右の上腕骨と右の尺骨と橈骨、左の脛骨と腓骨と大腿骨
更に図2の骨を見ると、肩甲骨は煤ケ谷産のものが大きいが、上腕骨や尺骨・橈骨、及び脛骨・腓骨はほぼ同じ大きさである。が、大腿骨は日高産のものが明らかに煤ケ谷産のものよりも長い。

これはどのような事を意味しているのだろうか? 煤ケ谷産は♂であるが、日高産は性不明だ。煤ケ谷産のアナグマ♂は日高産よりも後眼窩突起は尖ってなく、肩甲骨は大きくて台形状であるが、大腿骨は日高産のアナグマよりも短い。煤ケ谷産の♂は肩が盛り上がっているが、後足は短いことになる。イタチ科の動物たちの♂は♀よりも大きいと云われているが、頭胴長は差がないようだ(Meles meles (Eurasian badger))。 ♂が大きいのは肩甲骨だけであり、それで前半身が大きくなり体重が増えているのだろうと考えられる。これが性差とするならば、日高産のアナグマが♀で、骨の形状から串間市産のアナグマもコドモ♀であると云える。しかし、アナグマの肩甲骨を含む骨に関して性差による形状の違いをググったが見つからなかった。

2025年12月18日木曜日

3個体の肩甲骨の形状の違いは性差か?        The differeces among three scupulas are based on theri sexual differences? 

3個体のアナグマの骨を並べて、肩甲骨の形状が一番異なっている。
図1.アナグマMeles melesの外側の左右の肩甲骨
上方が後ろで下方が前に当たる
上:串間市産のコドモ 中:煤ケ谷産のオトナ♂ 下:日高市産のオトナ
図2.アナグマの内側の左右の肩甲骨
上方が前で下方が後ろに当たり、上下の並びは図1と同じ

3個体のアナグマの肩甲骨の形状で、煤ケ谷の肩甲骨は前縁・下縁はほぼ直線であり、ひし形に近い。しかし、串間市、日高市のアナグマの肩甲骨の前縁は山型に盛り上がり、後縁は煤ケ谷のものと大差がない。明らかに煤ケ谷の肩甲骨は同じオトナの日高のものよりも大きい。大きさと形状と違いが、性差に因るものかどうかは資料が不足しているので不明である。もし性差に因る違いだとしたら、串間市産と日高産は♀と云うことになる。これらのアナグマは死体を骨にしてから送ってくれたので、陰茎骨を二人とも拾い損ねたとは思われない。

2025年12月17日水曜日

3個体のアナグマの上・下肢の骨                              Front and hind leg bones in three badgers

今、イタチ科の動物の骨を整理している。どれもまともに全ての骨が揃っている訳ではない。串間市のアナグマは轢死体を骨にして友人KWが送ってくれた。右の脛骨・腓骨や脊椎骨の一部が不明。煤ケ谷のアナグマは丹沢実習で見つけたもの、他の動物に齧られている。図の中左は左寛骨、右下はペニスの骨、頭骨はあるが多くの骨が不明。日高市のアナグマは倉庫の地下で餓死してたいものが友人YNが埋めて掘り起こしてくれた。仙骨や脊椎骨が不明。
図1.アナグマMeles melesの上・下肢の骨
上左:串間市 上右:煤ケ谷 下:日高市
上:左右の肩甲骨 中:上肢骨 下:下肢骨
これらの骨を大きさが判るように1㎝四方の方眼カーターマットの上に並べた。串間市の骨は骨端軟骨が明らかに判る。だから子供個体だ。煤ケ谷や日高はオトナ♂個体であり、特に煤ケ谷の下顎骨は左右が癒合していて上顎骨から外す事ができない。日高市の個体は頭骨の大きさは煤ケ谷産と同じだが、左右の下顎骨は離れており、臼歯は煤ケ谷ほど摩耗していない。
こう見比べると同じ骨でも僅かな形状の違いがあることが判る。