「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年12月27日土曜日

イヌ科3種の頭骨の違い                                The differences among three species skulles in Canidae

これまでイヌ科のキツネを骨アップしてきたが、本来ならばイヌの骨をアップしたい。が、あるのはクロの寛骨だけだ。交通事故に遭ったイヌの死骸など多そうだが、ぼくが子供の頃のように野良犬など全く見かけない。イヌたちは全て飼い主のリードに結び付けられているため、事故に遭わないのだ。しかし、タヌキの轢死体は山へ行っていた時は半年に一度は遭遇する。
ここで載せるイヌは実験用動物として飼われていたビーグルで、教え子のMOさんから貰ったものである。
図1.イヌ科3種イヌCanis familiarisキツネVulpes vulpes・タヌキNyctereutes procyonoidesの上面からの頭骨
3種の上からみた頭骨の違いは先ず、後眼窩突起の形状が大きく違う。しかもイヌの後眼窩突起は盛り上がっているが、キツネやタヌキは薄く鋭い突起が突き出ている。タヌキは3種の中では一番後眼窩突起が細く長い。図では不確かだが、イヌの頭骨の各骨は分厚く頑丈だが、キツネやタヌキは薄い。

図2.腹側からのイヌ、キツネ、タヌキの頭骨
歯式は上:3・1・4・2、下:3・1・4・3だが、我が家のクロの上顎は3・1・3・2であった。
図3.左右の上からみたイヌ、キツネ、タヌキの下顎骨
ここで北極圏に暮らすイヌ科のホッキョクギツネの頭骨があるのでアップする(図4&5)。これは動物カメラマンのFSさんがウランゲリ島で見つけたものだ。図4の頭骨を見ると、後眼窩突起の形状が図1のキツネによく似ている。Vulpesであるのも頷けるが、以前は属名がAlpexであった。
図4.上からのホッキョクギツネVulpes lagopusの頭骨
図5.下からのホッキョクギツネの頭骨と上からの下顎骨

次回はクロやビーグルを含めたイヌの頭骨をアップしたい。

暮れに花が咲いている!                     Flowers are blooming in the end of the year!

昨日午後冷たい強風が吹く中を4000歩コースの散歩をした。家から湘南台大橋を渡って湘南台高校前を通り、円行公園横の坂道を登って戻ってきた。4208歩だった。湘南台大橋を渡ったら、道路わきの畑の横にホトケノザが可愛いピンクの花を咲かせている(図1)。風が強いので揺れてなかなかピンが合わない。身体を風避けにしてスマホで撮る。
春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコだが、これはシソ科だ。だからこれも食べられるのではないかな?でもメンコイね!
図1.ホトケノザ
おでこやほほが紅い腫瘍が出来てもう半年以上経つ。皮膚科で診てもらったら酒皶と診断された。調べるとアルコール、コーヒー、日光、遺伝などと原因が不明なようだ。ウィスキーを毎日飲んでいるので、1ヶ月止めたことがあったが何ら変化が無かった。もしウィスキーなら肝臓に変化がある筈だが、血液検査でも肝臓は正常だ。原因が特定できないのはちょっとイヤなヤツだ。

2025年12月26日金曜日

キツネの肩甲骨と上腕骨、大腿骨の成長                 The growth of scapula, humerus, and femur of red fox

キツネの寛骨はコドモからオトナになっても形状の変化は少なかった。肩甲骨も、大腿骨も上腕骨も成長しても形状は変らない。大きくなるだけだ。ただ、骨端が骨端軟骨部分とオトナになるとしっかし癒合する。
図1.キツネVulpes vulpesの外側からの左右の肩甲骨
上:コドモ 中:ワカモノ 下:オトナ
図2.キツネの前方からの左大腿骨と左上腕骨
左:コドモ 中:ワカモノ 左:オトナ

このように成長しても形状が変わらないのは例え他の骨と混じったとしてもすぐキツネの骨と特定できるだろう。っと思いたいがそれがまだまだ素人のぼくにとっては難しい。だから、貝塚などの遺跡から出てくる動物の骨を同定するその道の専門家はトテツモナク凄いと云える。こちらは骨端軟骨部分が骨端と境目の有無や骨端が外れているかによって、オトナかコドモ、ワカモノくらいの成長判定ができるだけだ。それでも難しい。

レモン割りでウィスキーを飲む Drinking whiskey with lemon juice

昨日知人夫婦が来たので、昼過ぎからビール、ウィスキーと飲んだ。奥さんが連れ合いの友達で、その相手TKさんはぼくの飲み友達なのだ。彼の家では奥さんや孫娘からも飲む事を注意されているようで気の毒だ。それが我が家に来たら弾けたように飲むのだが、昨日はいろいろ奥さんから言われたようで缶ビール2本目をすぐ開けたが、2本目の半分を僕に注いでくれた。そうとう奥さんの目が厳しいようだ。でも、ぼくはウィスキーをバランタインからシーバスに代えると彼は思わず空いたグラスに自らシーバスリーガルを注ぎ、氷と水を足して飲み始める。すっかり、陽気になりぼくは作った芋団子の残りを薄切りにしてフライパンで焼きそれにマジックソルトを掛けて勧める。ハッシュドポテトのような感じで旨いと、奥さんにも勧める。
TKさんは地元の出なので親から譲られた広い庭のある家を建て、周りにはさまざまな花木や果実の生る木を植えている。庭で獲れたレモンの実を持ってきてくれた。まるでリンゴのように丸く大きなレモンだ。ジャンボレモンとまではいかないが大きな実だ(図1)。
図1.貰った丸いレモン
 我が家の庭のレモンは種子を植えてもう8,9年は経つと思うが、まったく花が咲かない。我が家のレモンの実を絞った汁でウィスキー割りを作って飲みたいと思って種子を植えたのだ。マハレ(タンザニアの国立公園)では至る所にレモンの木があり、チンパンジーもキイロヒヒもアカコロブスも食べていた。ぼくも何個か捥ぎ取って、現地のトウモロコシから作った蒸留酒のコニャギ(図2)を飲むときにいつもレモン割りにして飲んでいたのだ。もっともこの飲み方はマハレのチンパンジー研究に来ていた米国人留学生の に教えてもらったのだ。

図2.左:コニャギ 中:ザンビアビールのプリムス

2025年12月25日木曜日

キツネの寛骨の成長 The growth of red fox Os Coxae

キツネ頭骨の脳頭蓋の大きさはコドモからオトナまで大差無かった。しかし、口吻分や後眼窩突起部分、さらに下顎骨や歯が乳歯から永久歯に変っていた。寛骨ではどうだろうか?
図1.キツネVulpes vulpesの寛骨 
上:腹側から 下:背側から
左:コドモ 中:ワカモノ 右:オトナ
腸骨や座骨部分が最も大きくなっている。しかし、全体の形状は成長と共に大きくなっていくだけだ。

2025年12月24日水曜日

キツネの成長に伴う頭骨の変化                            The red fox skull changes with the grouth

子ギツネと若ギツネ、オトナギツネの上・下肢骨を前回アップした。キツネの上・下肢骨は成長しても尺骨以外の骨の形状の変化はなかった。頭骨はどうだろうか?それぞれの頭骨と下顎骨を図1&2に示す。
図1.上からの頭骨、左:子ギツネVulpes vulpes 中:若ギツネ 右:オトナギツネ♂

図1を見ると3個体の後眼窩突起以後の脳頭蓋の大きさはほぼ同じだが、口吻部が成長するほど前方に伸びている。さらに、子ギツネでは後眼窩突起はほんの僅かしか出てないなが、成長するほどその形状が大きくなる。また、矢状縫合が隆起してくる。
図2.上からの下顎骨、左:子ギツネ 中:若ギツネ 右:オトナギツネ♂

子ギツネは、まだ全ての歯が乳歯であり第二前臼歯と第三前臼歯の間が空いているが、永久歯が出かかっている。若ギツネからオトナギツネ♂に成長するにつれて犬歯や前臼歯が大きくなり、それに応じて下顎骨も大きくなる。臼歯の大きさは変らない。

2025年12月23日火曜日

キツネの骨の形状は成長しても変わらない                          The shapes of red fox bones do not change, even if they grow

 イヌ科Canidaeのイヌ、キツネ、タヌキの頭骨以外の骨をアップしたい。が、キツネ、タヌキ(タヌキは多数)は複数持っているが、イヌは頭骨はあるが、他の骨は殆どない。クロも頭骨と寛骨は掘り起こしたが、他は無い。先ずは3個体のキツネをアップしたい。それは、まだ母親から離れる月令出はないのに「やまびこ大橋」付近で轢死していた子供ギツネ(図1左)。これは死骸をそのままトランクに容れて自宅で骨にする。もう一つは奥野林道でフラフラ歩いていたワカモノキツネ(図1右)を翌週、死臭を感じて探して死体を見つける。これは死体の上に金網や石などを乗せて腐らせる。が、動物に悪戯されて骨の一部が不明。もう一つは奥湯河原で死体を見つけその場で埋めて石を目印に置いておいたオトナ個体(図2)。ワカモノの尺骨・橈骨、脛骨・腓骨が無いのは、埋めて置いた時に甲虫類、ネズミやタヌキ、アナグマなどの腐肉食をするScavengerたちに持ち去られたのだ。

図1.子ギツネVulpes vulpes(左)とワカモノキツネ(右)の上・下肢骨
    図2月.オトナキツネ♂の上・下肢骨
コドモ、ワカモノ、オトナのキツネの上・下肢骨の形状はこれほど変わらないものか?っと不思議にさえ思う。ただ、それぞれの骨が大きく伸びていくだけのように思える。ただそれは尺骨や腓骨には当てはまらない。尺骨や腓骨は長く伸びるが、より細くなるのがコドモとオトナを比べると判る。コドモの尺骨の遠端の軟骨骨端部分が膨れて細くなっているが、オトナになるとその膨らみが無くなる。また、コドモの左大腿骨の近位端の大腿骨頭部分が骨端軟骨部分から外れて紛失している。外れた骨端部分も拾ったのだが、見落としたようだ。

2025年12月22日月曜日

柚子の収穫                  Harvest of Yuzu orange

昨日、庭の柚子の実を採った。柚子は太い幹や枝にはトゲはないが実をつけているような細い枝は鋭いトゲが突き出ている。軍手を履いて剪定鋏を持ってやっても、実が付いている枝まで手を伸ばすと周りの枝のトゲに当たり痛い。痛いので枝の内部になっている実は残す事にし、外側の実だけを重点的に採る。それでもこんなに採れた(図1)。
早速、連れ合いは周りの4軒に15個づつ配る。釧路の妹や兄のところにもクッキーが入っていた小さな段ボール箱に16個容れ7・11で宅急便で送る。
図1.収穫した柚子の実
今夜は、柚子湯だが、何故か近くのスーパー銭湯「らく」に行きたくなり、奥湯河原の湯と強烈なジェット噴射の湯に入った。疲れてへとへとになって戻ってきた。他人の裸を見ていたら長風呂になってしまった。今日は冬至なので「らく」は柚子湯かな?っと思っていたがそうではなかった。

早戸大滝産のイタチ科の動物は何?                    What species of Musteridae was found beside the Hayato river fall?

図1のdの右肩甲骨は2010年9月1日に早戸川の早戸大滝付近の左岸の岩場で見つけたもので、右上腕骨と右尺骨と共に拾った(図2)。上腕骨(図2b)の内側に顆上孔があるので、イタチ科の仲間の骨だと思った。
その肩甲骨をaアナグマ(日高市産)、bテン(宮ケ瀬産)、cイタチ(鴨川産)の肩甲骨を肩甲棘が水平になるように並べて比較した(図1)。見比べると早戸大滝産のdはアナグマaとテンbの間の大きさであり、テンbにより近い。
図1.外側からみた肩甲骨、aアナグマ、bテン、cイタチとdテン♀と同定
肩甲骨の上が後縁で下が前縁に当たる
肩甲骨と一緒にあった上腕骨や尺骨もテン(宮ケ瀬産a,a')とアナグマ(日高市産c,c')と並べて比較した(図2)。
図2.テン(a',a)とアナグマ(c',c)、及び早戸大滝産(b',b)の尺骨(a',b',c')と上腕骨(a,b,c)
尺骨も上腕骨も早戸大滝産のb,b'はテンとアナグマの中間の長さである。しかし、太さは殆どテンのものと変わらない。丹沢のイタチ科の動物は大きい方からアナグマ、テン、イタチである。イタチ科の動物は♂が♀より大きい性的二型が顕著である。となると早戸大滝産のイタチ科の動物はテン♂の可能性が高い。このテン♂の上腕骨の遠端部の外側上顆稜に小さな穴(図2のbに糸を通す)がある。これは何と言う名の孔であろうか?獣医学を学校で学んだ方に教えてもらいたい。

2025年12月21日日曜日

イタチ科3種の前・後肢骨                        Front and back legs bones in three species of Musteridae

イタチ科のイタチ、テン(図1)、日高市産アナグマ(図2)の骨をアップする。こうやって見ると下敷きの1センチメッシュの方眼よりも3種の骨の形状を先ず見てしまう。上腕骨ではイタチは4.2センチくらいの長さだが、テンになると6センチになり、アナグマでは8.5センチと大きくなる。大腿骨ではイタチは4.5センチで、テンは7センチで、アナグマは9.7センチだ。それぞれの骨の形状は大きな差が見られない。が、肩甲骨はイタチでは肩甲棘から前縁まではほぼ平行だが、テンやアナグマになると背縁にいくほど扇を広げたように広がる。またイタチ、テン、アナグマの棘下窩は半円状に広がる。この写真では小さくて見づらいが、3種の上腕骨の遠位端の内側に顆上孔がある。

ただ、イタチやテンと比べてアナグマは地下にトンネルを掘って穴居生活をし、食物も腐葉層を掻き分けて土壌動物を食べたりしているので、前肢の骨が他の2種とはもっと違っても良いのに、、、、。っと思ってしまう。が、イタチやテンの上腕骨の長さと太さとを比較すると明らかにアナグマの上腕骨は太くて短い。

図1.イタチMustela itatsi(左)とテンMartes melampus(右)の前・後肢骨
上から肩甲骨、前肢骨(尺骨・橈骨・上腕骨)、後肢骨(脛骨・腓骨・大腿骨)
図2.アナグマMeles melesの前・後肢骨
兎も角こうやって、皆さんに持っている標本骨を見てもらう。