トルコでの発掘調査で、ネアンデルタールの現生人類が文化を共有していたとニュースネアンデルタール人と現生人類が文化を共有? トルコ洞窟の遺物から:朝日新聞には少し驚いた。
ネアンデルタールはHomo neanderthalensisで、ヒトはHomo sapiensで両種ともヒト属Homoだ。動物界において、近縁種が同所で生活するには、どちらかが形態を変え、食物や行動・生態を変えなくては同所に近縁種同士は生活できない。同所に生息する近縁種同士を同所的種Sympatric speciesと云う。マカク属Macacaの仲間ではスマトラ島のカニクイザルM.fascicularisとブタオザルM.nemestrinaの関係だ。多くの近縁種は異なった場所で生活することになる。これろ異所的種Aropatric speciesと云う。ニホンザルM.fuscataとタイワンザルM.cyclopisの関係だ。
以前から、ネアンデルタールとサピエンスは同じ地域で生活し、同じように集団生活をし、同じ動物を狩って食べていた。ただ違いはネアンデルタールは洞窟生活であるが、サピエンスは家を作って生活していた。この程度の違いだから、食物を巡って争いがあった事だろう。そして、両者は同じ地域に生息しても離れて生活していた事になる。しかし、似たような生活様式の為、ネアンデルタールは次第に追い詰められていったと思われる。
今回のトルコでの両種が文化を共有していたと云う事は、ネアンデルタールが現生人類に呑み込まれて行った過程を示しているのだろう。文化を共有していたからこそ、両種は交わることができ、ぼくらにもネアンデルタールの遺伝子が受け継がれているのだ。

























