アライグマやイタチの標本があったので、頸椎をボンドでつけて並べた(図1&2)。アライグマの椎間板が欠損している(図2)とは云え、交通事故に遭った大きなアライグマであった(図3)。イタチは鴨川での轢死体(図4)。
図1.アライグマProcyon lotor(左)とイタチMustera itatsi(右)の背側から見た頸椎
アライグマとイタチの頸椎を並べて比べると、頸椎の長さが同じくらいだ(図1&2)。イタチの方が長いかもしれない。これには驚いた。アライグマとタヌキは見た目は大きさも感じもなんとなく似ている。タヌキの頸椎はアライグマの倍近くある(図5)。図2.アライグマ(左)とイタチ(右)の腹側から見た頸椎
図3.アライグマを畑に埋める前、20221111
図4.イタチの轢死体 from E.Iwata 鴨川で20180318
図5.タヌキNyctereutes procyonoides(左)とアライグマProcyon lotor(右)の背側から見た頸椎
タヌキとアライグマは見た目は似ているが、こんなに頸椎の長さが違うとは不思議なくらいだ。両者の違いはアライグマは踵を地面に着けて歩く完全な蹠行性だが、タヌキは踵を上げて指先だけ着く指向性である。アライグマは木登りが特異だが、タヌキはそうではない。食べる物も似ている。それで、どうしてこんなに首の長さが違うのだろう?
0 件のコメント:
コメントを投稿