ニホンザルの頭頂骨の左右の骨はオトナ期を過ぎてから癒合するが、前頭骨はコドモの時に既に左右の骨が癒合している。これは、食肉目や偶蹄類の頭骨とは違う。タヌキやネコは左右の頭頂骨はコドモ期にはすでに癒合しており、性成熟を過ぎて老齢になる頃には前頭骨も癒合する。シカやカモシカは老齢になっても左右の前頭骨は癒合しないままであった。
サルのように前頭骨が頭頂骨よりも先に癒合する動物は?っと頭骨棚を眺めていた。が、無い!パソコンの上の棚のアフリカオニネズミの頭骨を見た。ん?前頭骨が癒合しかかっているが、頭頂骨は縫合線が明確だ(図1)。で、PC内のハードディスクに入っている齧歯目の写真を探した。故竹内真治さんから貰った湯河原産のスミスネズミの頭骨を見つけた。頭頂骨は左右の縫合線が見えるが、前頭骨は癒合している(図2)。
図1.アフリカオニネズミCricetomys eminiのまだ縫合線が判る前頭骨
図2.スミスネズミEothenomys smithiiの癒合し前頭骨
ほう!面白い! スミスネズミもニホンザルと同じように前頭骨が先に癒合し、頭頂骨はその後なんだ。で、アカネズミも見た(図3)。かなり頭頂骨の縫合線も見づらいが、前頭骨の前方でまだ縫合線が、中半分から後方は癒合している(図3)。図3.アカネズミApodemus speciosusの前頭骨と頭頂骨
齧歯目のリス科のキタリスとアメリカモモンガを見た。両方とも前頭骨は癒合しているが、左右の頭頂骨は縫合線が見える(図4&5)。キタリスSciurus vulgaris
アメリカモモンガGlaucomys volans
齧歯目は前頭骨が先に癒合し頭頂骨は長く縫合したままなのかと思ったらので、手持ちのヌートリアやハムスタ、モルモット、チンチラの頭骨を見たが、良く解からない。狂犬プーチンはキーウを攻撃した。自国がテロ攻撃に遭った反撃だとさ。ウクライナは民間人が住む建物は攻撃しない。が、プーチンはする。
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