このところ、3年前に怪我した右の肩鎖関節脱臼によって、
右腕を動かすだけで痛いというか気になる時が多くなった。
6月9日にアップしたモグラの前肢(上腕骨や尺骨・橈骨)のつづきである。
下はアズマモグラMogera wogura (注:1)の左右の上腕骨である。
右腕を動かすだけで痛いというか気になる時が多くなった。
6月9日にアップしたモグラの前肢(上腕骨や尺骨・橈骨)のつづきである。
下はアズマモグラMogera wogura (注:1)の左右の上腕骨である。
Fig.1 前方からみたアズマモグラの肩甲骨、左:右上腕骨 右:左上腕骨
Fig.2 後方からみたアズマモグラの肩甲骨、左:左上腕骨 右:右上腕骨
モグラの上腕骨に尺骨や橈骨がどこにどのように付いているかわかりますか?
下はアズマモグラの左上腕骨Humerusと橈骨Radiusと尺骨Ulna
Fig.3 左から左側の上腕骨と橈骨、尺骨
Fig.4のような向きでFig.3の骨を並べてボンドでくっつけた。
Fig.5.上から見た上腕骨と橈骨と尺骨の位置
正面からみた上腕骨と接する橈骨と尺骨
Fig.6. 上腕骨と接する橈骨と尺骨Fig.6 を後ろから見た。橈骨が僅かに見える。尺骨が上腕骨に関節する部分をFig.2.の左の上腕骨の左の窪み(肘頭窩)に収まっている。
注1:アズマモグラの学名はMogera wogura からM.imaizumiiになっている。
今泉吉典著「原色日本哺乳類図鑑」保育社、S.53年5月1日16刷発行では
また、阿部永監修「日本の哺乳類」東海大学出版会1999年6月20日発行でも
Mogera wogura (wogura)であるが、
阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」北海道大学出版2007年10月10日では
Mogera imaizumiiとなっている。Wikipediaでもそうだ。
さらに、自分の身体だけが通れるような穴が掘れるように特殊化していったため、横向きになった上腕骨の長さは短く幅広く厚くなったのだ。そのため、モグラの上腕骨はネズミやイヌ、サルなどの上腕骨とは同じものとは思えないような形状に進化したことになったのだ。
モグラの上腕骨は爬虫類トカゲやヤモリの前肢のように横に張り出ているし、さらに爬虫類のように歩くことよりも土を左右に掻き出すことが主要な機能なので、このような奇妙で興味深い上腕骨になったのだろう。じゃー、同じモグラ科のヒミズは?これは次回に!
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