モグラやヒミズの上腕骨は下顎骨や歯と同じように固いので、フクロウのペリットや
食肉目の糞の中にでもある程度の部分を残して出てくる。
歯の大きさや形を知ると、種を同定する大きな武器となるが、さらにこれらの骨の
大きさや形状を知ることは現場でもすぐ大体の見当をつけることができる。
トガリネズミ目モグラ科のアズマモグラとヒミズの上腕骨の大きさを比べた。
アズマモグラMogera imiizumii(上)とヒミズUrotrichus talpoides(下)の上腕骨Hurmerusを
したの写真に乗せた。
左が右の上腕骨で、右が左上腕骨だ。つまり、正面から見た状態で撮った。
上の状態では、見てすぐ上腕骨の長さであるとか幅?太さが分かりづらいので、
アズマモグラの上腕骨を縦に並べた。
アズマモグラの長さは15mmで、ヒミズは10mmだ。
幅?はアズマは10mmなのに、ヒミズは5mm以下だ。
裏(後ろ)から見たアズマモグラとヒミズの上腕骨も乗せた。
尚、同じトガリネズミ目トガリネズミ科ジネズミ属の上腕骨は、齧歯目ネズミ科のものと形状においては大きな違いがない。それは、つまり、イヌやサルともほぼ同じ形であるということだ。
まー、これらジネズミやヒミズ、アカネズミの上腕骨も並べて比較してみたい。
ここで気になり始めたのはイルカやアザラシなどの海で生活する哺乳類の肩甲骨だ。
イルカやアザラシではモグラ型ではないのだろうか?
それは、モグラのように親指を下にして平泳ぎするからだ。どうだろう?
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