一昨日、宮ケ瀬尾根・熊ノ爪・祠ノ峠・辺室山・土山峠と歩いたのは、
昨日、明日、明後日と専門学校のチャレンジキャンパスがあるからであった。
それは、「フィールドサインから学ぶ野生動物の生態」という授業を行うからだ。
もっとも新鮮な現在の山の動物たちのフィールドサインを参加者に見せたい。
数多くの樹の根元の樹皮が齧られていた。
これは林床から出ている根を縦方向に噛んでいる。
ここは横方向に噛んでいる。
これは「不思議なミズキ」だ。これも根元が縦と横に齧られている。
これもミズキだ!
さらに別の樹にも!
歯型が判るかな?
「祠の峠」を過ぎてからも!
辺室山山頂へ登る途中でも!
辺室山の山頂付近で、2頭のメスジカに出会い、彼らは高い警戒音を出しながら唐沢林道方面に逃げていった。
彼らがいた方に行ってみると、樹の根元が齧られている。
彼らの仕業だったのだ。
この樹や下の樹は幹の途中の林床から1メートルくらいのとこの樹皮が剥されていた。
上の樹から100メートルも離れていないところで、やはり樹皮が剥されていた。
歯型は不鮮明であった。これらもシカの食害である。
林床には今の時季なら当然繁茂しているべき下草がちらほらしかない。
その下草はマツカゼソウだ。シカは食べる草が無いので夏なのに樹皮食いをしなければ生きていけないのだ。
以上は、シカの食痕についてだった。
これらは写真に撮るだけで持ち帰られない。
歩きながらアカネズミが齧ったオニグルミの実を拾っていた。
糞はまだ乾いたサル糞を土山峠で拾っただけだ。
ん?これはリスがモミの実を齧った痕だ。
もちろん、この実と剥いた鱗片を拾う。
「熊ノ爪」から「祠の峠」に斜面をトラバースしようと思ったら、リスのアカマツの松毬の
小さな食痕だ!ん?と思い尾根を見上げ!尾根上にリスの食卓があるのだと戻って、
尾根を歩く。あった。ストックの長さ3倍強の広さでエビフライが散在している。
もちろん、ぼくは拾い集める。クリックすると判るかな?
さらに、下は堤川林道にあったイノシシの掘り起しである。
これもそうだ。
ウリボウがとことこ走って逃げるを見たのだが、それが誰なのかを見極めようとして写真を撮るのが遅れてしまった。
このウリボウ、あの様子からすると餓死してしまうかもしれないような、歩き方だった。
そのため、タヌキ?アナグマ????と見極めようとしたのだ。
撮った本人しか分からない。
テン糞、アナグマ糞、ハクビシン糞をみつけビニール小袋に持ち帰ったが、
それは、全部同じ種子が入っていたので、今の時季の動物たちの食べ物として
昨日、参加した女子に見てもらった。明日、明後日も使うのでそのまま保管している。
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