6月2日、野生生物探検隊がtake隊員がフィールドにしている湯河原の白銀林道に
ヤマネ調査の手伝いに行った。
その時に林道沿いにあるフクロウの樹洞の巣に溜まっているペリットを掻き出して持ってきた。
(上から樹洞の巣のペリットを撮る)
上層部にあった新しいペリットは下のピンク色の袋に、下層部の残りは上の白い袋に取り入れた。
ぼくが分析を頼まれた。
上層部にあったペリットを袋の中から園芸用の十能ですくい取り、今まで9回にわたって
その内容物である骨や歯についてアップしてきた。
先日、小雨の降るなか最後の上層部のペリットを全て取り出して骨や歯を拾い出した。
細かなものは水洗いして取り出した。方法については2回目にアップした。
ようやく乾いたので、部位ごとに骨や歯を方眼紙に並べた。
A:ネズミ科とトガリネズミ目の大腿骨と脛骨とその一部である。
B:ヒミズやネズミ科の上腕骨とモグラやネズミ科の尺骨と橈骨とその一部である。
C:頭蓋骨の一部である。D:ネズミ科の寛骨の一部である。
E:モグラ科とネズミ科の肩甲骨の一部である。
F:肋骨の一部である。G:指骨である。H:頸椎であり、環椎や軸椎が見られる。
I:尾椎である。J:不明骨片である。
K:スミスネズミの下顎骨3個とネズミ亜科の下顎骨4個である。
L:ネズミ科の上の切歯である。M:ネズミ科の下の切歯。
N:臼歯であり、齧歯目、トガリネズミ目のものがわかる。これについては別に取り上げたい。
O:ネズミの尻尾がまるごとでてきた。長いのでアカネズミかな?
P:鳥類の骨、Q:このようなつま先の第一指骨をもった哺乳類は誰?
これで、上半分のペリットの内容物である骨や歯は全て拾い出した。
10回かかったことになる。拾い出した骨や歯は部位ごとに分類してあるが、
種類別の分類整理は全部終わってからやろうと思っている。
まだ、下層部の半分が残っているのだ。
ヤマネの歯やイタチなどの歯や骨が出てきたらおもしろいのだが、、、。
2 件のコメント:
たいへんな作業、ごくろうさまです。
これ全部分類が終わると、すごい貴重なデータになりますね。
ただ下層のは年度が違うので、別にされた方がいいと思うのですが、どうでしょう?
しかし、上層のも一年とは思えないですよね?
take隊員へ
そうなんです。上層と下層のものは色もあきらかに違うし、下層のものは木屑が多いように思います(でも、まだ全く調べていない)。
take隊員のおっしゃるように下層のものと上層のものとは別に整理しようと思います。
上層のものは2、3年分ですかねぇー?
いずれにしても、上層の分だけでもさらに細分して整理してみようと思います。
フクロウは一繁殖期にどのくらいネズミやモグラや他を取ってきて運び入れるのだろうか?
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