裏山のスギ林のクマ剥ぎ
やまぼうしさんの観察仲間の家の裏山はスギ林である。
数多くのスギの木の皮が剥されている。
剥した後を、下顎の切歯で舐め採ったような歯型がついている。
根本の樹皮を噛んで引き剥している。
離れてみるとまるで腰蓑を下げたようだ。
クマは幹の斜面の上側の樹皮を剥いている。下側からは向いていない。
クマ剥ぎにあったスギの木が何本あったのだろうか?
やまぼうしさんの友人の家からは直線距離で100メートルくらいしか離れていない。
クマはスギの樹皮を剥している時、耳を澄ませばすまじい音が聞こえたかもしれない。
皆が寝静まったような頃にやったのか、それとも夕食後くらいの家族が談笑しているような時間にやったのか、あるいは早朝なのか昼間なのか?
帰路、やはり裏庭を通って戻ってきたら友人の父親らしきおじいさんが裏庭で仕事をしていた。
挨拶をしたら、「御苦労様でした」と声をかけられた。
お茶でも飲みながら、清川村の昔の事や動物たちのことを聞きたいと思った。
2 件のコメント:
クマハギの理由は、ひょっとして、人間が植林し変えてしまった森の姿を自然に戻そうとする作業?
そんなふうに思ってしまいますね。
シカにしてもサルにしても、クマにしても、野生の動物たちは昔のままの生活を続けている。
ぼくらヒトが、彼らの生息場所を切り払い、畑や田圃にしたり、炭焼きの為に木を切ったり焚き木ひろいをしてきた。
梳きや鍬で土地を耕していたり、ノコやマサカリで木を切り倒していたころはまだ野生動物たちの生活も保たれていた。
今、彼らは人が作った大気汚染や放射能も知らずに甘受せざるをえない。
ヒトなら損害賠償を請求できる。サルやクマたちはノケモノ、嫌われ者だ。
ペットという動物好きの人々が、少しでも野生動物たちに興味をもってもらいたい。
クマ剥ぎに関しては、アメリカクロクマでも見られているようで、剥した後を舐めているところは同じだが、一つ原因というか何故クマ剥ぎをするのか、説明されていない。
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