24日の丹沢自然観察会の後、やまぼうしさんからネコの骨を譲り受けました。
厚木植物会の時に早戸川橋の下で見つけたようです。
上顎の犬歯が磨り減っている。右の犬歯は死後欠けたものだ。
下顎の犬歯は歯根部分が残っているだけだ。
矢状隆起(左右の頭頂骨の縫合)が発達し盛り上がっている。
左右の寛骨が縫合合体していたことからも、このネコは老個体であると思われる。
早戸川橋は松茸山の南にある橋で、最も近い人家でもおよそ2キロくらい離れている。
このネコは、全く人に頼らずに自力で餌を獲得していたのであろう。
カイネコやカイイヌは柔らかい物を食べるため老個体でも歯は磨耗しない。
このネコは昆虫やカエル、トカゲ、ヘビなどの小動物を狩ることで自活していたのだろう。
そのため、犬歯が磨耗することになったと思われる。
死亡した原因は、昨年の暮れからの厳冬期に獲物を捕獲できなかったことによる餓死ではないかと考えられる。
0 件のコメント:
コメントを投稿