3月1日に「この個体はヤマネとトカゲを同時に食べていた」っとアップした。その後、拾ってきたテン糞を全部水洗いして内容物を調べた。すると、なんとテン糞14からもヤマネの毛や歯が出てきた。
図1.テン糞15
図2.テン糞15からでたトカゲとヤマネの歯
図3.テン糞15から出たヤマネの臼歯
以上が、既にアップしたテン糞15から出てきたヤマネの歯だ。
何とテン糞14からもヤマネを食べた痕跡の歯や骨が出てきたのだ。
図4.テン糞14
出てきたのはヤマネの上顎の切歯1対と下顎の切歯1対と左下顎切歯と下顎骨だ。これでは下顎の切歯が3本あるので、ヤマネ2匹を同時に食べたことになる。
図5.テン糞14の内容物のヤマネの切歯と頭蓋骨の一部
右の赤線で囲った部分は上顎の切歯で下は左で、上は右だ。左の赤線で囲った部分は上が右の下顎の切歯で、下が左の上顎切歯だ。だから、左上顎の切歯が2本(2匹分)あることになる。
ヤマネの臼歯の咬面の凹凸が浅い(図6)。
図6.テン糞14の内容物のヤマネの臼歯
図7の写真を見てもらいたい。右端は下顎の第二臼歯である。アカネズミの下顎第二臼歯は第一臼歯より小さく、第三より大きい(図8)。しかし、ヤマネのどの臼歯の大きさはアカネズミ下顎第二臼歯よりも明らかに小さい(図7)。
図7.ヤマネ臼歯とアカネズミの左下顎第二臼歯
図8.アカネズミの下顎の臼歯の咬面
ヤマネの切歯も臼歯もアカネズミと比べると非常に小さい。
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