秦嶺山脈のキンシコウRhinopithecus roxellanaのアクビ(Yawn)である。 今朝、横浜から乗ったJRは超満員であった。
ぼくの前の女性が大きな口を開けてアクビをした。
彼女の扁桃腺まで見えてしまった。
手も自由に動かせないくらいだったので、手で口元を覆うことは出来なくても下向きにでもアクビをしてもらいたかった。
アジア・アフリカに生息するヒトを含む狭鼻猿類のオスはメスと違って、長くて大きな犬歯をもつ。
オスザルは他個体がいるところで、これ見よがしにアクビを行う(上の写真)。
このアクビは、「ぼくはこんなに凄い犬歯をもっているんだぞ!何かあればこの犬歯で君らを攻撃しますよ!」という誇示行動である。
だから、犬歯のもたないメスはアクビをしない。
順位の低いオスもアクビをしない。
ヒトのオスはヒト化への道を辿るうちに、犬歯が短くメスのようになった。
それでもアクビがでて、大口を開けることがある。
しかし、この時ヒトは口元を手や他の物で隠す。
このヒトの行動は、「ごめんなさい、アクビをしてしまったが、あなた方に敵対心をもっているわけではありません」と口元を手や他の物で隠すように儀式化したと考えられる。
ヒトのオスのメス化は犬歯ばかりではないが、それは置いておくとして、、、。
ヒトのメスが人前で堂々とアクビをするのは、どう考えたら良いのかとぼくは考えている。
0 件のコメント:
コメントを投稿