赤丸の部分は、頭蓋・側頭骨・下顎窩と名付けられている。下顎の関節突起がここに着く。
上から、
ニホンザル
後には下顎は移動できないが、前と左右にはある程度動かせる。
ニホンカモシカ
窩というよりも球状になっており、前後左右に下顎を動かせることが判る。
ニホンジカ
これもカモシカ同様に、下顎を回転させるように動かすことができる。反芻しているときの口のむしゃむしゃやっている状況が判る。
ノウサギ
左右は少しだけだが、前後には大きく移動できる。
臼歯の咬面には横に溝がついているので納得できる。
アフリカオニネズミ(ブク) をネズミの代表とした。
これも前後には大きく可動できる。
以上のように、雑食性のサルや草食性の者達は、堅い葉や樹皮、果実、種子を食べなくてはいけないために、前後、左右に下顎を動かして食物を擂り潰すのに適した関節構造をしている。
しかし、下の肉食性の者達は、関節がまるで車軸のように固定されていて、その中でしか回転運動のように下顎を上下にしか動かせない。
アナグマ
イタチである。
このような関節構造のためもあって、テンたちが果実を食べた時は、咀嚼しないでほぼ全て丸呑みになってしまうのだろう。
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