8月31日に、宮ヶ瀬から汁垂隧道を通り、金沢橋を過ぎ、金沢林道の工事場手前まで歩いてきた。その時に、見つけたハクビシン糞(図1)を洗った。全てがウワミズザクラの種子と果皮であった。が、このウワミズザクラの種子がすぐには同定できず。久しぶりに鈴木他著「草木の種子と果実」誠文堂新光社のページをくくった。8月下旬にこのような種子をもってたくさん成っている木が思い出せない。過去の資料としてExcelにマトメている「食肉目の糞内容物」を見て、ハクビシンで検索した。そしてハクビシンの8月、9月の食べた植物の項目を見た。2010年9月4日にハタチガ沢でハクビシンがウワミズザクラを食べた記録があった。その日のハクビシン糞の写真(図3)である、その日はウリボウの滑落死体を見つけていた(図4)。鈴木他著の図鑑でも種子を確認した。
久しぶりの糞の採集なので、洗った時も見たことがある種子だが、全く何の種子なのか思い出せなかった。それにしてもウワミズザクラの果実が木にまだ生っているなんて思ってもみなかった。山から離れていると感覚がかなりズレてしまっている。
図1.金沢林道沢側路肩のガードレール下のハクビシン糞
図2.ハクビシン糞の内容物としてのウワミズザクラの種子
図3.2010年9月4日 ハタチガ沢林道のハクビシン糞
図4.20100904 ハタチガ沢林道のウリボウの滑落死体
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