６日に伊勢沢林道を歩いた時、直径1メートルくらいの範囲に鳥の糞が落ちていた（図１）。で、鳥糞についての疑問がわいた。
１）これは同じ個体の糞ではないのに何故ほとんど同じ場所に排泄するのだろう？ この糞をした鳥はカモくらいの大きさかな？水鳥のようだ。
２）鳥糞なのに、全ての糞が白い尿酸の結晶が付着していないのはどうしてなのだろう。鳥糞でもウンチだけでオシッコが出ない時もあるということかな？
３）これは、鳥たちの集団の糞ではなくて、一羽の鳥糞なのだろうか？
図1. Droppings of Bird
図2．林道上の鳥糞
ぼくは、どうも勘違いしていたようだ。
この鳥糞（多分、カモ類のもの）は集団のモノではなく一個体がした糞なのかもしれない。
と云うのは、P.Bang & P. Dahlstrom,”Animal Tracks and Signs”
Oxford Univ.Press では、鳥の種類についての糞の大きさ、形状、色について糞の写真とともに述べている。が、その糞の写真は、図1や図2での糞以上にまとまってタメ糞状になっているのだ！もし、複数の鳥がしたものなら記載がある筈だ。
シカやカモシカの糞はたくさん散らばっている（図3）。しかし、これを複数個体の糞だとは誰も考えない。
もしかしたら、図1&2の糞はカモよりももっと大きな水鳥の糞なのかもしれない。
図3. カモシカ糞
ぼくは鳥については解らないことが多すぎる。鳥糞についてどなたか教えてください。
4 件のコメント:
以前、2011年10月14日の私のブログで紹介したことがありますが、キジのため糞がありました。
林道でも同じ箇所に糞がたくさん落ちていることもよくあるし、隊長の写真のももし一羽なら何日もかかるのでは？
take隊員へ
いやー、久しぶり！
写真の鳥糞は鳥の群れのものだと思っていました。糞の新旧はほとんど同じですね。
しかし、一つ一つの糞が一羽のものだとすると、何羽もの鳥たちがこの場に次から次へとやって来て糞をしたことになります。この場所はその鳥の群れにとって何等かの意味がある場所でもなさそうだ。ツバメの巣の下なら糞が溜まる。しかし、渡り鳥（多分）が何故同じ場所に糞をするんだろうか？っと考えていて、手っ取り早く鳥糞について書いてある本を見た。ライチョウの仲間が山盛りになった糞をしている。その糞はどれもほぼ同時刻に排泄されたような色や形状だ。複数の個体が排泄した糞なら、複数個体の蓄積された糞とかの記載がある筈だと思って、苦手な英語の本文を読んでも一切どこにもそのような記載が無い。
それで、複数の個体による溜め糞ではないと考えた訳です。
その本の糞の写真を添付ファイルで送りますので、お客さんがいない時見て頂戴！
take隊員へ
ぼくが間違えておりました。
鳥糞が一か所にたくさんあるのは鳥たちはメジロ押しのような状態でかたまって寝るからだと鳥家さんからのメールがありました。
成る程です。だから、ほとんど同じ状態の糞がたくさんまとまって落ちているんだ！
ガンカモ類でも集合して寝るんだ！
鳥糞について、鳥家さんからいただいた尿酸の結晶がまじらない糞について（そのままのコピー）：
鳥の糞は尿酸と糞が総排泄腔内でまじって排泄されますので、白い尿酸が混じった状
態になります。しかし、盲腸の発達したキジ類やフクロウ類などは尿酸の混合した糞のほかに、盲腸糞と呼
んでいる糞を別にだします。これには尿酸が含まれておらず、糞だけですので白い部分がありません。この
糞はたいていドロッとしているようですが、固形になって分散することもあるようです。盲腸の発達した
どんな種類の鳥が盲腸糞をするのかは詳しくはわかりませんが、カモ類でも潜らずに水面から頭を水中につ
っこむか、水面にある食べ物を食べる種は盲腸が発達しています。これらもおそらく盲腸糞をするのでしょう。
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