6月28日に各務原の友人から宅急便で送られてきたコウベモグラについてアップした。
剥皮した状態では、左肩から右肩にかけての出血が分かり、さらにその出血が
肺の方にまで及んでいた。死因はカラスに突かれた出血死であろうと思った。
剥日してから、7月、8月と水に浸けたままだった。
今日、丹沢にも行けないので、合羽を着て庭の水道栓で水洗いした。
なんと、頭蓋骨の頭頂間骨(頭頂骨と後頭骨の間の骨でヒトではインカ骨と名付けられている)の左側に穴が空き、骨が欠損している(黄色の円で囲った部分)。
このコウベモグラの直接の死因は頭頂間骨陥没による即死であることは間違いないだろう。
カラスが左側の背や頭を突いたのだ。
先日アップした剥皮した画像を再度見直した。
黄色で囲った左の頭頂部に出血痕が見られる。
剥皮したときは肩の方ばかり気がとられていて頭頂部に出血痕には気が付かなかった。
送付された時の背側から撮ったコウベモグラだ。
これで見ると、左肩の毛が汚れているように見える。
恐らく、解剖学徒ならもうこの時点で解ったのかもしれない。
解剖は気持の良いものではない。できるならしたくはないが、知りたいことの方が優ってしまい、解剖し、除肉し、腐らすことになる。
今、娘が部屋に入ってきて、「何?この匂い?」と言って鼻を抑えた。
この匂いだろうと、鉢受けの皿に乗せた骨を渡した。
「わー、何?」と言って驚いて部屋を閉めて行った。
雨も上がったので部屋の窓を開けた。骨はしばらく外で晒すことにしよう。
家族に嫌がられたら、糞分析どころか骨をとることもできなくなる。
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