14日と21日に引地川沿いをイタチを探しながら親水公園まで歩いた。
川面には、カモたちが浮かび、またサギたちが突っ立って魚を狙っている。
さらに、尾を振りながらセキレイたちが土手を歩き回り、シギたちが浅瀬で小動物を啄んでいる。
ぼくは、全く鳥の識別同定ができない。
見て撮ってきた鳥たちを手持ちの図鑑で見ても、似たような姿形模様の仲間が多くて
お手上げ状態となる。
下はアオサギが川面を見ている。
コサギが魚を狙うのをあきらめたのか、、日向で佇んでいる。
どうして、同じ仲間、たとえばカモの仲間、マガモ、コガモ、カルガモなどの同じ属Anasの仲間が
同時に同じ場所に住めるのだろう。少なくても見ていて引地川での彼らの生態に差がなさそうだ。
ニホンザルはMacaca属だが、ニホンザルと同じ属のタイワンザル、カニクイザル、アカゲザルなどが一本のカキの木に次々に登っきては食べる。あるいは、混群となって移動して歩いているなどあり得ないことが鳥たちの世界で起こっている。
シジュウカラは、他のParus属の仲間たちと一緒になって我が家の餌箱にやってくる。
哺乳類ではありえない世界が鳥たちでは当たり前なのだ。
図鑑を見ていて、何故こうも多くの鳥たちが放散することができたのだろうと考えてしまう。
それだけ、かっての地球は多様な環境を作り出していたということだろうが、
それが、どうして似たような種同士が同所で同時に共存し、
同じ食物を争いもなく採ることができるのだろう。
もう、鳥学の中では答えが出ているのだろう。どなたかこっそり教えて下さい。
(哺乳類でもアフリカでは近縁種同士が同所に棲んでいる場合がある)
5 件のコメント:
ちょっと考えたのだけど、鳥は猛禽以外同類を食べませんよね。
ところが、動物は肉食で食べる対象にもなる。
なので、なるべく出合わないようにする必要があります。
鳥はまた、エサが多く重なるし、水鳥など餌場そのものが少ない。それに、水辺で小魚など食べるのは隠れてできないのと、同じエサを取り合うのも魚に逃げられるだけ。
そんなことで同類が同居できるのじゃないですか?
でも、水鳥や渡り鳥は繁殖地が違いますよね。やはり昔はより多様だったのでしょうか。
take隊員へ
おもしろいですね。
こんど会った時、吞みながらでも話しをするのも良いかも!
そう云えば魚も近縁種が同所で見られことがありますね。
種類が多い昆虫なども考えると多くの種が分化して新しい種ができていく過程はそれぞれ違うのだろうが、そんな事を考えるのも楽しいですね。
深遠なる生態学のテーマですね。
それぞれが微妙に採る餌がちがう、繁殖する場所がちがう。
昆虫は植物との関係性において、なんとなくですが1対1の関係を作る方向で多様性が進んでいる気がしますが、鳥は…そこは、昆虫ほど明確ではなく、ニッチを微妙にずらして重なり合いながらも多様性ができてきた…印象がありますね。
ああ、あとは、野鳥は、分かりやすい被食者は同類の猛禽だけで、そちらからの圧力が弱いことも原因かもしれませんね。
一方餌となる植物、小動物はまさに無限の多様性と資源量を誇りますからね…。
いや、確かに呑みながらの話ですね。。。。
ニシメガネザルさんへ
コメントありがとう!
アフリカのサバンナの動物たちを最初に見た時、インパラの近縁種がたくさん同じ場所にいるのを見て驚きました。
今西錦司の「棲み分け理論」やエルトンの「生態的地位」はアフリカの哺乳類を見ていては思い浮かばないものです。
しかし、鳥たちの世界ではアジア、アフリカ関係なく混在している。
氷河期にお温暖性の動物たちは温かいところに移動した「避難地Refugia」が知られています。そのことが近縁種の混群と結びついているという話しがありますが今ひとつピンときませんネ!
来月早々にtake隊員の写真展が真鶴であります。一緒に見にいきませんか?
ああ! すみません! コメントに気づきませんでした。。。せっかくのお誘いで。またよろしくお願いします。
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