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2026年5月27日水曜日

京都の継父による子殺し2)                      2)Infanticide by stepfarther in Kyoto

  我が家では子供の頃ウサギを飼っていた。当時は、普通の家でも鶏やウサギは食料として飼っていた。ある時親父にウサギ箱を開けて見るなと云われた。ウサギがアカンボウを産みそうだと云うのだ。が、バカなぼくは蓋を開けて中を覗いた。小指くらいの毛のない赤むくれの子ウサギが5,6個いた。すぐ蓋を閉じた。翌日、親父からお前見たな!と目が飛び出すのではないかと思う程の拳骨を一つもらった。母ウサギが子ウサギたちを食べてしまった事を知った。ぼくは「どうしてお前は自分の子を食べてしまうんだよ!」とウサギに訴えた。以来、ウサギが出産したら数日は前の扉から餌となる草を入れてあげるだけで、上の蓋を開けてみたことがない。小鳥では巣の中のヒバリの卵を見て、毎日学校から帰ったら見にいったら。卵はそのままで親たちは卵を放棄した事を知った。しかし、雛になれば雛を見捨てはしない。

 ウサギでもヒバリでも自分の育児している巣を見られたら、新生児を食べたり卵を放棄するのが普通なのだ。これは、メスは巣の自分の子が外敵に襲われ食べられるなら、自ら食べてその栄養を得て次の妊娠に繋げようとしたものであると考えられている。

 前回1)で述べた事を整理すると、乳児や胎児の父親と別のオスに代わるとそのオスはメスの①乳児を殺す。あるいはその存在だけで妊娠メスは流産する。そして②乳児を殺されたメスや流産したメスは発情し、新オスと交尾する。③殺されるのは乳児であって、乳を吸わない幼児は殺されない。但し、群れに接近してきたオスにアカンボウや1歳の子が暴力を受け、傷つけられたり殺される場合を長野県地獄谷や箱根のニホンザルの群れで観察されている(「ニホンザルで発見された共食い」(雑誌にほんざる1)、「ニホンザルの異常攻撃について」(雑誌にほんざる2)。

図1.箱根T群の接近オスの攻撃で鼻や上唇を失った2歳オスのグシャオ

 雑誌にほんざる1は1974年、雑誌にほんざる2は1976年の発行であるが、ぼくらはまだオスニホンザルの子殺しに関して”異常攻撃行動”と考えていた訳である。つまり、オスがアカンボウを攻撃し殺すなどということを理解することができなかったから、異常攻撃行動となるのだ。 
 今では、このような接近オスによる子殺しはサルのように群れを形成する哺乳類ではなくても観察されている自然の行動であり、性戦略や繁殖戦略、さらには性淘汰 - Wikipediaの面から議論されている。

タイトルの「京都の継父による子殺し:Infanticide of stepfather in Kyoto」の英文はChildicide of stepfather in Kyotoと変えるべきなのかも知れない。

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