近所のHiさんからタッパーに入ったクワの実のジャムをもらった。早速、摘まんで食べてみた。甘酸っぱい。感激だ!クワの実を始めて食べたのは、大学に入って奥湯河原でサルを追うようになってからだ。小指の爪よりも小さな赤い実をサルに見つかる前に口に頬張った事が忘れられない。
ヤマグワはサルが大好きな植物である。厳冬期は谷間の斜面に生えているヤマグワの求めてサルは移動する。ヤマグワの樹皮を食べるのだ。春になるとブドウの房のような小さな赤い実が生り始めるとサルたちは黒くなるのを待ちきれずに早生食いを始める。この時季のサル糞は新葉の柔らかい青い葉とヤマグワの実を食べるので、糞の色は一見緑色だが、すぐ黒っぽくなりヤマグワの種子がたくさん入っている。
図1.Hiさんが持ってきてくれたクワの実ジャム 種子が浮き出ている。
もちろんたっぷり採って思う存分食べてみたいと思うが、どうしてもサルのようにその場で口に入れて味わう。それにしてもHiさんはジャムにするくらい採ったのだ。鍋に一杯採ってもジャムにするとその3分の2くらいに減る。実を採る時間だって1時間以上は掛かっただろう。だから、我が家に全部くれた?のかと思うほどの量だ。
ヤマグワではなくカイコのエサとして育てているクワはヤマグワの倍くらいの大きさの実がなる。そう、このクワの実の大きさがブドウの巨砲くらいだと良いのにと思ったことがあった。その位クワの熟した黒紫色の実は旨い。それをHiさんはこんなにも採ってジャムしてくれたのだ。感謝!
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