昨日は丹沢実習で土山峠から辺室山、物見峠を通り三峰山への尾根の途中で不動沢と鳥屋待沢の間の尾根を降りて谷太郎林道に出た。
下の写真1~3は、鍋嵐と辺室山の稜線が合流した付近で、山の神様の祠があるので、ぼくは「祠の峠」と呼んでいるところだ。
この付近のササは枯れてしまっている。
写真1
写真2
写真3
以前は、大気汚染による酸性雨が随分騒がれた事があった。
丹沢のブナの枯死も酸性雨の影響だと考えられた。
このところ、冬枯れの東丹沢を歩いていて目にするのは、2メートル以下の樹高の低くくて青い葉を茂らせている木は、ミヤマシキミ、シキミ、シロダモ、オニシバリとモミだけだ。
これらの木はシカが食べないから残り、さらに勢力を拡大していると考えられているようだ。
他の樹種の木はシカに芽生えの時に食べられるので消失してしまったと考えられている。
何も言わない、シカが悪の根源のように言われている。
しかし、どうだろうミヤマシキミ、シキミ、シロダモ、オニシバリ、モミは大気汚染・酸性雨に強い樹木であり、
大気汚染や酸性雨に弱い植物たちが消失してしまったとも考えられるだろう。
ぼくの故郷の釧路地方ではエゾジカが増えすぎて、シカ肉料理を出すレストランやシカ肉の缶詰が出回っている。しかし、釧路地方の野山の木や草がシカに食べられて、丹沢のようなに山の地肌が出ているような野山は見当たらない。丹沢よりまだまだ個体数密度が低いという訳だろうか?
山を歩いていると気になるので、この丹沢の禿山の問題は、この場で何度か問題した。
シカは確かに草木を食べる。でも、禿山の原因はシカだけでは解決しないだろう。
以前よりも目に見えない、臭いを嗅げないかたちで大気汚染が進んでいるのではないだろうか?
1970年代は釧路から飛行機で羽田に戻ってくると、桃灰色のスモッグの中から東京タワーの先端だけが出ていた。もう、そんな目に見える大気汚染は関東では無くなった。
しかし、日本中を覆う大気は1970年代と比べて綺麗になったとは言えないだろう。
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