先日の谷太郎林道からの登山道までの尾根歩きで
テン、アナグマ、サルの真新しい糞を拾うことができた。
昨日は、サル糞から出てきたクマヤナギの種子をお伝えした。
昨日は、サル糞から出てきたクマヤナギの種子をお伝えした。
今日は、尾根の途中で見つけたテン糞とアナグマ糞の内容物についてのアップだ。
9:41、テン糞
真新しいものだ。サルナシの果皮と種子が見えるが、サルナシを食べたら淡い緑色の糞になるのだが、どうして黒っぽいのか?
10:13、アナグマ糞
これも真新しく、上の一個を崩れないように摘まみあげた。
アナグマ糞の特徴が表れている。一つは、①6,7cmの深さの穴を掘ってトイレとすることだ。もう一つは、②どんな場合にも真っ黒で、まるで黒土をやわらかく練って円筒状にしたものだ。
もう、土壌動物だけを食べたようだ。
結果
テン糞は水洗いして、鉢受け皿に開けた。
サルナシの1個分の果皮と種子60個、および6cm前後のムカデ一匹分の脚や外骨格。
ムカデを食べていたので、黒ずんだ糞となったようだ。
サルナシ一個で60個の種子が入っているのかな?いずれにしても早くもまだ固いサルナシの実を食べ始めている。
サルナシの種子をピンセットで取って乾かした。
もう、種子はできている。
サルが早生食いして排出しても、サルナシの種子は排出されたところで発芽しそうだ。
アナグマ糞を水洗いして、鉢受け皿に開けた。
0.5ミリメッシュからは90パーセント以上の土質のものが流れた。
残ったものは4.5cmのムカデ一匹分の外骨格と脚、甲虫の外骨格と翅の一部、枯れ葉の一部、モミの枯れ葉一つ、他は土砂であった。
テンはムカデを食べても土砂を一緒に食べることは無いようだ。
しかし、アナグマはムカデやミミズや甲虫などの腐葉土に潜んでいる土壌動物を食べる時は、
ムカデや甲虫そのものと一緒に多量の腐葉土そのものを食べていると思われる。
テン糞がムカデを食べたことによって黒ずんだ糞を排泄した。これは、アナグマの糞がいつも黒ずんでいることから考えて、節足動物のタンパク質や脂質を消化する腸内酵素か細菌によって糞が黒っぽくなるのではないだろうか?
ヒトの糞の色は腸内細菌によって、茶色や黒色が決まるようだ。悪玉菌(どんな細菌?)が多いと腸内がアルカリ性になり黒っぽい糞になるようだ。
もし、これをアナグマやテンのお腹に当てはめると、テンは、ムカデを食べるとお腹の状態は良くないと云えますが、本当かね?
ぼくは消化酵素によって糞の色が変わると思うのですが、もちろんこのようなことは獣医学の方で解明済みかな?
0 件のコメント:
コメントを投稿