先日、尾根上にヤマフジの鞘が一面に散らばって落ちているところがあった。
左の蔓はサルナシであるが、すぐ正面に直径15センチはありそうな太いヤマフジの木が
立ち上がっていた。
今、おもうと何故と思うのだが、当日は雨が降っていたが、フジの木を見上げて鞘がぶら下がっているかどうか、少しは確かめてみるべきだった。
風で落ちたのでないことは確実だ。落ちているのはここだけだ。
皆、鞘が開いているし、豆がどの鞘にも残っていない。
我が家の側には数本のマメ科の木が生い茂っていた。
乾季の真っ盛りになると、鞘が弾けて中の種子である豆が飛び散る。
家は、トタン屋根であり、天井板などない。部屋で上を見ると屋根のトタン板である。
日中はトタンが焼けて部屋の中には暑くて入っていられない。
乾季になると日中と云わず、夜中でも乾いた30センチくらいの鞘が弾けて、
周りに豆や鞘を飛び散らす。
それが、バラバラとトタン屋根に落ちると、何事が起ったのかと思うほどの音だった。
豆の大きさは10円玉くらいで、5ミリくらいの厚さの平べったいものだった。
このことをすっかり忘れていたのだ。
このフジの鞘を見た時は、「これは、樹上で動物がフジ豆を食べたのだ」と思った。
このようなことをするのは、樹上に登って、種子などを食べるムササビ、リスの仲間だろう。
でも、ちょっとおかしい。
動物たちが、濡れて柔らかくなった鞘を開けたような形跡はどこにも残っていない。
で、歩きながらアフリカの家のことを思い出したのだった。
この鞘は晩秋の乾燥した時に弾けたものなのだ。
落ちて分散した多くの豆は、ネズミやリスたちにも食べられるだろう。
今日は、突然の奥湯河原行だ。
春が丹沢より早くきている筈だ!
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