朝日夕刊で、元佐渡トキ保護センター所長の近辻宏帰さんが死去したとある。
御冥福を祈りたい。
トキのことで疑問に思っていることがある。
佐渡で最後まで残っていたトキが、保護して繁殖させようとしたが、その甲斐もなく死んでしまった。
同種であるトキを中国からいただき、繁殖に成功した。
昨年にはとうとう10羽を放鳥した。
10羽の内、半数以上は佐渡から本州の方に渡った。
現在、佐渡に何羽残っているのだろう?
佐渡では、放鳥の準備が整えられて、トキが野外で生活できるようにしたようである。
放鳥されたトキが佐渡から出ていくのは想定外のようだったようだ。
放鳥されたトキは島内で生存し繁殖できると考えていたのだろうか?
何よりもここのところが非常に疑問に思うところである。
タンチョウヅルは十数羽になったところで、1950年代に阿寒の農家の人が冬場に給餌をして増殖に成功した。
当時は、釧路湿原を含む自然はありあまるほど残っていた。
一方、トキの島、佐渡はどうなのだろう?
トキがたくさん生息していた時とは、トキから見る自然は様変わりしているだろう。
放鳥されたトキの悲しい運命がこれからも続かないことを祈りたい。
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