「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2021年2月13日土曜日

スローロリスとニホンザル:霊長類の分類4 メガネザル下目と真猿下目の頭骨の違い The skull differences between tarsiiformes and simiiformes

 曲鼻猿亜目のスローロリスの頭骨の眼窩がマングースや有蹄類、さらにはハイラックスなどの哺乳類の頭骨に似ていることは分かった。

では、次に直鼻亜目はニホンザルやゴリラ、クモザルなどの真猿下目とメガネザル下目に分かれるが、この下目の違いは頭骨ではどこにあるのだろうか? 下の図1を見てもらおう。メガネザルの眼窩は頭骨の半分くらいにもなり、正面からでは眼窩輪が大きく頭骨を全体を覆い隠す、左右の歯列が第一切歯を頂点とする2等辺三角形(V字状)になるように並ぶことである。さらに云えば第一切歯が犬歯よりはるかに長いことが上げられる。

図1. メガネザル下目メガネザル科のメガネザルTarsius sp.の頭骨 Animal Diversity Webから
しかし、真猿下目のサルは、眼窩の大きさは頭骨全体の3分の1にも及ばなく、眼窩輪も大きいが頭骨を覆いつくすほどではない(図2,3,4)。さらに底面から見た歯並びはU字状であり、左右の犬歯からの臼歯が平行に並んでいる(図5)。
図2. 真猿下目のニホンザルMacaca fuscata(大)とリスザルSimia sciurea(小)の頭骨正面から
図3. 上面から
図4. 側面から
図5. 真猿下目の リスザルSimia sciurea(小) ニホンザルMacaca fuscata(大) の頭骨底面から
以上をまとめると、直鼻亜目はメガネザル下目と真猿下目に分かれるが、頭骨の違いはメガネザル下目は眼窩が頭骨の半分くらいにもなり、正面からでは眼窩輪が頭骨全体を覆い隠すほどである。さらに、V字状の歯並びをしている。しかし、真猿下目では眼窩は全体の3分の1若であり、歯並びはU字状となる。

2021年2月11日木曜日

スローロリスとニホンザル:霊長類の分類3 曲鼻亜目のスローロリスとマングースや有蹄類の眼窩は同じ   The eye-socket of slow loris is same as mongoose and ungulate

直鼻亜目のニホンザルは眼窩と側頭窩は分離しているが、曲鼻亜目のスローロリスは分離していないと前回話した。側面からみると分かるだろうと思った。が、図1ではピンが外れているのでよく分からない。で、図2にスローロリスだけの側面からの頭骨を示した。朱色の紐を側頭窩から眼窩に通した。これで眼窩と側頭窩には境になる骨がないことが判る。
図1. スローロリスとニホンザルの頭骨左側面から
図2. スローロリスNycticebus coucangの頭骨左側面から
スローロリスと同じように霊長目以外の哺乳類の食肉目のマングース(図3)や鯨偶蹄目のシカやカモシカも眼窩輪が形成されているが、眼窩と側頭窩の境を仕切る骨はない。
図3.マングースHerpestes auropunctatus左♂、右♀の頭骨左側面から
前頭骨頬骨突起(後眼窩突起)と頬骨前頭骨突起が縫合して眼窩輪が形成される(黒線で囲った部分)
図4.ニホンジカCervus nippon♂の頭骨左側面から

図5. ニホンカモシカCapricornis crispus(性不明)の頭骨左側面から
霊長目以外の哺乳類で眼窩輪が形成されるのは、手持ちの動物では、上記の3種以外に鯨偶蹄目の動物を除くとアフリカでぼくのマハレのチンパンジーの仕事を手づだってくれたドイツ人から貰ったハイラックスの仲間の頭骨がある(図6)。ハイラックスは不思議だ!何が不思議かと云えば眼窩輪が形成されているものがいれば形成されないものもいるのだ。このハイラックスについては別の機会にアップしたい。
図6. キノボリハイラックスDendrohyrax arboreus

昨日で、専門学校が終わった。今年度はコロナ禍の中で、初めての動画作りやZoomでの対面授業とオンライン授業などがあり、後者は操作に慣れない内に終わった。どうもこのオンラインと対面をセットにした授業が来年度も続きそうだ。PCと違う操作方法の学校で使うiPadの使い方をマスターしたい。
今日は、これから6回目の指圧(そこでは手もみと看板を出している)に通う。1月14日に鐘ヶ岳に登ってから、左股関節が電気が走ったように痛むので翌日整形外科で腰部脊柱管狭窄症と診断されたが、薬も治療もなかったので、暗澹たる気持ちになった。が、「手もみ健康増進サロン」に通うようになって、今では、50メートルくらいならゆっくり走れるまでに快復してきている。問題は脊柱管狭窄症よりもぼくの筋肉の強張りだと諭された。その手もみ師は女性の中国人で、中国の外科医師の免許を持っており、旦那さんは内科医で筑波大に留学していた。その為、何故痛むのかを神経系、血管系、筋肉配置の西洋医学の面から解説してくれるので納得だ。電気が走るような痛みが1ヶ月もしないで消失したのは信じられないくらいだ。とにかく今まで筋肉を使いっ放しだったので、オバーホールして、バージョンアップした身体で山を歩きたい。それまではもう少し我慢だ!

2021年2月7日日曜日

スローロリスとニホンザル:霊長類の分類2 曲鼻亜目のサルの眼窩はマングースやシカと同じ。 The orbita, eye-socket, of Strepsirrhine is same as deer and mongoose.

 さらに真猿下目はニホンザルやゴリラ、キンシコウなどのアジア・アフリカに生息する狭鼻小目とリスザルやクモザルなどの中南米の広鼻小目に分けられる。 

図1. 狭鼻小目(緑色)と広鼻小目(赤色)の分布

さて、ぼくが持っているサルの仲間の頭骨は、スローロリスを除いて他は全て直鼻亜目のサルたちのものである。頭骨を含む全骨格が揃っているのは、スローロリスとニホンザルだけである。

曲鼻亜目ロリス下目のスローロリス♂と直鼻亜目ニホンザル♂の頭骨を図2にしめした。両者の明らかな違いは眼窩である。直鼻亜目では眼球は、壷状の眼窩で覆われ、側頭窩と分かれるが、曲鼻亜目では眼窩と側頭窩が一緒になっていて骨によって分けられていない。

図2. 曲鼻亜目(左)と直鼻亜目(右)の頭骨正面から 
スローロリス(左)、ニホンザル(右)
図3のカイネコの頭骨からも判るように、曲鼻亜目のサルの頭骨はカイネコのものと大差ない。カイネコは曲鼻亜目のスローロリスのように前頭骨頬骨突起と頬骨前頭骨突起がつながらないが、マングースやシカ、カモシカではスローロリスのようにつながって眼窩輪が形成されている(次回にでもアップ)。つまり、曲鼻亜目のサルはかって原猿亜目として分類されたように、眼窩と側頭窩に関しては霊長類以外の哺乳類の特徴を備えているのだ。
図3.カイネコの頭骨正面から
①:前頭骨頬骨突起(後眼窩突起)②:頬骨前頭骨突起

2021年2月6日土曜日

スローロリスとニホンザル:霊長類の分類1  Slow loris and Japanese macaque: The systematics of primates1

生物系統分類は最近30年間の目覚ましい遺伝学的な分子系統学研究によってさまざまな事が明らかになった。霊長類(目)は曲鼻亜目と直鼻亜目に大きく分けられる。

曲鼻亜目のサルはアフリカ大陸に生息するガラゴやポトや東南アジアからインドに生息するスローロリス のロリス下目とアフリカ大陸の南東に浮かぶマダガスカル島に生息するワオキツネザルやシファカ、アイアイなどのキツネザル下目とアイアイ下目である(図1)。

図1.曲鼻亜目の分布 動物大百科3・平凡社を改変
橙色:ロリス下目 緑色:キツネザル下目とアイアイ下目

直鼻亜目は、ニホンザルやゴリラ、リスザルやクモザルなどのサルらしいサルの真猿下目(図2)とミンダナオ島と周辺の島々、スラベシ島、カリマンタン、スマトラ南部に生息するメガネザル下目(図3)に分けられる。

図2. 直鼻亜目の真猿下目の分布(緑色部分)動物大百科・平凡社を改変

図3. メガネザル下目の分布(赤色部分)

2021年2月3日水曜日

もう河津桜が咲き出した! The Kawazu-zakura has already begun to bloom!

 先ほど、散歩から戻ってきた。この2,3日温かいので、河津桜の蕾は膨らんできているかな?っと見たら何と一本の木には10個くらい花が咲いていた。温かいせいか散歩している人たちが多い、公園にも小さな子連れの母親たちが日なたに多く見られた。しかし、皆、マスクをしている。ぼくは外を散歩しているのだからマスクを外して歩きたい。ついこの間まではマスクを外して歩き、他人とすれ違う時にタオルハンカチで口元を押さえた。咳が出る時はもちろんハンカチで押さえる。

ぼくが歩く山なら他人と会うことは殆んど無いのでマスクは必要ない。あー、早く山を歩けるような身体になりたい。

河津桜Cerasus x kanzakura'kawazuzakura'

2021年2月2日火曜日

我家の白梅が満開だ! The white Japanese apricot in our yard is in full bloom.

昨夜からの雨が止み、お日様が出て庭の梅の花が元気になったような気がする。この梅の枝に下げているフウランやカヤラン、ヨウラクランはそれこそ葉に元気を取り戻したようだ。しかし、まだまだこれから寒い日がくるのでそのままじっとしていてもらいたい感じもする。
Prunus mume
今日は節分だ!釧路で生まれ育ったぼくにとっては、この日に庭のスイセンやウメの花が咲いている状態を釧路に住んでいる兄妹ばかりでなく、釧路の人たちに見せてあげたい。釧路は、まだまだ地面は氷のように固い根雪に覆われていることだろう。根雪が融けるのは3月に入ってからだ、地面の氷をツルハシで割って日向に出す。そんな大人たちの作業が目に浮かぶ!
満開の白梅

2021年1月31日日曜日

シジュウカラが巣箱を覗いている! Japanese tits are looking into the nest box

 昨年の暮れあたりから我家の庭にハナミズキに架けている巣箱を覗きに、シジュウカラ、スズメ、ヒヨドリが来ていた。それが、先々週あたりから朝シジュウカラが巣箱に入り、シジュウカラが入った巣箱をスズメやヒヨドリが覗き込むことがあった。その様子を撮ろうと思うのだが、20分くらいも騒いでいてはいなくてしまう。お昼頃とかお昼過ぎには鳥たちはやってこない。今日、偶然、やって来て巣穴から中を覗いているところを撮ることができた。シジュウカラであった。

巣箱の中を覗くが全く巣材を運ぼうとはしない。中に一羽が入ることはあるが、2羽同時には入らない。一昨年はヒナがいる巣箱の上に2度もネコが上がり、とうとう5月の中頃に全て持っていかれた。その為、中の様子を伺うと同時にネコやアライグマなどの獣の匂を嗅いでいるのかもしれない。しかし、鳥の嗅覚は???

一昨年はヒナが大きくなったところでアライグマ(多分)に持って行かれた。その時は3月に入ってから巣箱に巣材を運び入れている。2匹のノラネコ、アライグマにハクビシンから、ヒナたちを守ってやらなければならない。アライグマやハクビシンはぼくはまだ姿を見ていない。

ハクビシンは我家に庭や二階の花鉢に糞をしている。すぐ近くで轢死体で見つかったハクビシンがいたが、恐らく我家に庭に出入りしていた個体だろう。アライグマの形跡は、庭の水蓮鉢のシロメダカが消失したことや、肌色のグッピーメスや鮮やかな色彩のオスがいなくなることは、アライグマの仕業だと考えられる。そして、近くの知人宅の池の金魚を狙いにアライグマが来ていたのを奥さんが目撃しているのだ。

巣箱内の様子を見ているシジュウカラParus minor
この巣箱は、もうボロボロなので今年の夏には新たな巣箱を作ってやろう。

2021年1月30日土曜日

クサボケが咲いた Japanese quince has bloomed

 昨日、指圧師から、毎日午前30分、午後30分と散歩をして足腰の筋肉をつけなさいと云われたので、先ほど45分の散歩をした。風が冷たくメガネに曇り止めを塗ってきたのに、マスクを付けているため曇ってしまった。指先が出る手袋をしていても手が冷える。でも、20分も歩いていると身体が火照ってきて手の冷たさもなくなった。しかし、メガネが曇るのでハンカチで水滴を拭き取る。

家に入る前に我家の庭に回ってクサボケChaenomeles japonicaの花を撮った。朱色の花が目立つ。このクサボケ、ここに引っ越してきた時からまるで雑草のようにあったもので、すぐ側を走る小田急線の線路沿いにもあるから、もともとこの地の植物なのだろう。花の無い季節に真っ赤に咲くクサボケの花はまるで赤いリボンをお下げに結んだ着物姿の小さな女の子のようだ。枝が伸びて20個くらいは花がつきそうだ。一つくらいは実を結んで欲しい。

クサボケの花
指圧師から、まだ山歩きをしてはダメ!っと注意されている。4月になるまで筋肉を柔らくしましょうと云われた。もう、左股関節の酷い痛みがなくなった。自分としては山を歩けそうだ!

2021年1月29日金曜日

デンドロビュームの花が咲き始めた  The flowers of Dendrobium began to bloom

今日は、朝10時半から12時半過ぎまで中央林間駅近くにある整体で指圧を受けた。ぼくの身体は凄く固いようだ。まー、それは小学生くらいの時から知っている。柔軟体操で、前屈すると指先が床に着かないのが当たり前だった。しかし、親父は前屈で指先どころか手の平を床に着けることができた。親父に似ないで、お袋に似たようだ。
帰路は東林間駅で人身事故が発生したというので、大和・相模大野間が不通になっていた。中央林間ー大和間を歩いた。50分くらいかかった。大和から各駅の電車に乗ったが、人身事故の影響でダイヤが乱れていた。
駅蕎麦を食べて、帰宅し、すぐ内科に行き予約をする10番目だったので、3時50分頃かなっと思って行くとまだ、4人目だったので、再び帰宅だ。
咲いているデンドロ・ノビル系の3種類の花をアップする。下のピンクのデンドロは茎が細く、短いので、恐らくセッコクとの交雑種であろう。真ん中のは確かユキダルマと云う品種名だった。これ茎が太く長くなるのでちょっと困る!


2021年1月28日木曜日

我が部屋の越冬ツチイナゴ  A kind of locust which over-winter in my room

 25日の20時頃、突然、バシっと音がしてあのツチイナゴPatanga japonicaがパソコンの側に跳んできてネコの頭骨の上に乗った(図1)。部屋の中が床暖で温かくなったので動き出したんだ。その後、またバシっと音がしてどこかへ行ってしまった。9時半を過ぎたのでそろそろ寝ようと思ったら、パソコンの上にいて、紙を食べている。僅か30秒くらいでコピー用紙の直径15ミリを半円状に食べた(図2)。へー、このバッタは越冬時は温かくなると枯れた葉や草を食べるとネットに書いてあるが、コピー用紙まで食べてしまうんだ!和紙ではないが消化できるのかな?しかし、凄い生命力。

図1.ネコの頭骨の上のツチイナゴPatanga japonica

図2. パソコンの上のツチイナゴ、A4版のコピー用紙を食べた。
今日、試験の採点も終わったので、デンドロやファレノプシスが咲き始めたので眺めていると、カトレアの花芽のシースが食べられているのを見つけた(図3)。やはり、化学物質が入っている紙よりも自然のセルロースを食べたかったんだ!イナゴを探すといた!オンシジュームの葉の上にいた(図4)
図3. シースが食べられている
図4. オンシジュームの葉の上のツチイナゴ
このツチイナゴは昨年11月7日に知人のジャガイモ掘りをした時に見つけて捕まえてきたものだ。ぼくはトノサマバッタだと思ってアップしたら、小田原の「生命の星・地球博物館」のAokiさんよりこれはツチイナゴだと教えてもらった。改めてAokiさんに感謝したい!このイナゴ、我が部屋のラン鉢の中で生命を維持し続けてもう3ヶ月になろうとしている。コピー紙まで食べるのは驚きだが、時々とび跳ねてぼくを脅かしてくれる。温かくなったら外に出してやりたい。それまで頑張って生きていて欲しい。コヤツにランの花が食べられても文句は云えない。