これは、昨日のものではなくて3月2日に金沢林道を歩いて見つけたテン骨片が出てきたテン糞の内容物である。昨日はテン、タヌキ、キツネなどの糞を拾ってきた。
テン糞①から出てきた骨片と種子
テン糞①に毛が混じってなかったので、この骨片は哺乳類のものではないことは確実だ。
トカゲやヘビの骨でもないだろう。このような骨をもつものはカエルかな?
あー、早くやまぼうしさんから貰ったカエルが腐って骨になってくれないかな?
右下の種子は何だろう。クマノミズキかなと思うがどうだろうか?
テン糞④から出てきた骨片や歯
水洗いしている時は、ネズミ科の歯かな?と思ったが、骨や歯を一個一個取り出して乾かしてみると、ネズミ科のものではなく、トガリネズミ科のトガリネズミ科の臼歯かなっと思った。
歯先が赤褐色に染まってないのでジネズミ属かなと考えた。
方眼紙に並べて、拡大してみると、上下の顎骨と臼歯や切歯がたくさんある。
赤.線で囲ったAは右下顎で、第一切歯ともう1本の歯(これ犬歯だ)がある。
こんな第一切歯を下顎に持つのは、トガリネズミ科にはいない。モグラ科だ。
赤線で囲ったBは上顎の第一切歯だ。
これはモグラ科ヒミズ属のヒミズだ!
齧歯目のヤマネ科とネズミ科のネズミ亜科とハタネズミ亜科の臼歯の違いは判るようになった。
しかし、リス科のリス、ムササビ、モモンガなどはまだ臼歯で区別できないし、
さらに、トガリネズミ目の動物たちも臼歯で区別できない。
一度、本格的にこれらの動物たちの臼歯を上、下、内側側面、外側側面からしっかり
ながめて記載するか何度も見なければ覚えられないだろう。
西北大学の李保国さんが来日していて、明日東京で会うことになった。
彼とは1974年に名古屋で国際霊長類学会があった時、ポスター発表が隣だったのだ。
以来、毎年連絡し合っている。
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