1日(金)の実習の続き
タヌキは尾根道上の平らな部分に半径40~50センチにわたってトイレとする。
そこには1年以上前の糞から新しいものまで、さらには、さまざまな個体の
ものが混じる。これらをタヌキのタメ糞と言われている。
トイレの剥き出しの地面には直径1センチ未満の穴がぽつぽつ開いている。
これは、糞中たちが地面の中に糞を運んだ穴である。
アナグマのトイレは下の写真のように少し穴を掘ってそこにすることが多い。
尾根道から少し外れた斜面に作られる。
タヌキのトイレのように何回も何ヶ月にも渡って使用されることはない。
大抵は、一回だけで、家族と思われる数個体がほとんど同時にしたと思われる。
タヌキのトイレもアナグマのそれも自分たちの存在を誇示している
マーキングの一つだろう。
上の糞は採集してきたがまだ分析していない。
もう、昆虫が大半で、キイチゴ類の種子が入っているだろうと考えている。
3 件のコメント:
私も2度アナグマらしきため糞を見ていますが、やはり斜面に隠れるようにあり、なぜかどちらもウェットでべたついてました。
一つはこの写真より量がもう少したくさんで、ため糞というかんじです。
以前、NHKでBBC制作のアナグマをやっていて、巣の中にトイレを作るというのがあったけど、どうなんでしょ?
考えてみたら、臭いがこもりそうで、現実的でない?
take隊員へ
アナグマのことをネットで調べています。
日本のアナグマを調べている山口県立高校の田中浩さんという方の報告があります。
巣の中のトイレについては書かれておりません。
ただ、冬場に越冬するようなのですが、丹沢では越冬はしないと思ってます。
しかし、以前、読んだヨーロッパのアナグマでは、北部と南部のものとではその社会集団の作られ方が違うということを書いてありました。
それがどのような違いだったのか覚えておりません。集団の大きさは北部が大きいことだけは記憶しております。
このアナグマの糞を水洗い分析してみました。
四分の三が、土壌動物の触覚、脚、外骨格で、残りの四分の一が一種類のタネでした。
始めはクワのタネかなと思ったのですが、良く見るとニガイチゴのタネでした。
実が林床に落ちてから食べたのでしょう。
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