藤沢市と横浜市の間を流れる境川沿いに沿っての散歩
早くもモミジイチゴの花が咲いている。
アオキの花の蕾も膨らんでいる。
ハクモクレンの花が、まるで小さなシラサギのようにたくさん群がっていた。
土手に下りて、川面をのぞいた。一見すると綺麗な流れだが、水草は皆無だ。
今の時季なら、水草や川底の石に産み付けられた卵が孵化して1センチにも満たない稚魚が淵となった穏やかな流れの場所にいるはずだが、、、。
川底は一様で、水深3、40センチだ。流れが異様に速い。ほとんど遮るものがない川である。
自然にできた中・下流域の川でこんなに流れが速い川はありえない。
まるで、上流からの生活廃水などの汚れた水を早く海に流してしまおうとしているようだ。
土手はコンクリートで覆われ、草木が生育できない。
カエルやイモリやサンショウウオどころか魚さえも卵を産めない。
もちろん、トンボの幼虫やゲンゴロウなんて棲めない綺麗な川だ。
不思議な川である。
ジョカーが春の日を浴びて通り過ぎていく。
人にとっては一見気持ち良さそうな場所であるが、ボウフラや昆虫を含む動物たちが棲めない場所になっている。
2 件のコメント:
ここを気持ちいい場所と思っている人がほとんどなのじゃないですか。
私など考えるとだんだん腹が立ってきますね。体に悪いので散歩しないようにしてください(笑)。
その点、湯河原はまだいいですよ。
水源の水はきれいだったし、小さなヤマメも泳いでました(昔放流したものだと思うけど)。
前項の、理解ですが、やはり言葉でしょう。
文章だけでなく、写真も視覚言語で、私はこれにこだわります。
だからいい写真を撮りたい、です。
take隊員へ
「腹が立ってきますね」をみて、思い出しました。
3月2、3日と岡山県高梁市にいた時、伯備線に沿って流れる高梁川を見て、教育委員会の人に、「水量が多く早いですね」と云ったら、「護岸工事をしたたために、雨が降ると一気に水かさを増して流れ、周りの土中に水が沁み込まないからすぐ水量が減って枯れる。以前のようなたおやかな流れが無くなったので、アユはいなくなった」とのことだった。
自然を壊し、流域の人たちの楽しみを奪う護岸工事は誰のためのものだろう?
高梁市に最初に行った30年くらい前は、公民館に泊りながらサル調査をした。この時、地元の人たちからご苦労さまと「一箱」に3,40匹もはいったアユをもらい、塩焼き、煮魚で飽きるほど食べた。
この時が始めてアユを食べた時である。
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