歩き始めて間もなく、山側斜面からイノシシが一頭駆け下りて沢側斜面に入る。矢部さんが”イノシシ”と小声で言う。と、今度は二頭のイノシシが連なって駆け抜ける。大型犬のセパードよりも小さく柴犬よりも大きな個体だ。昨年生まれたヤツだろう。まだ、兄弟が一緒に行動しているのだ。
ナナフシがカエデの仲間の葉に何匹もいて柔らかい葉を食べていた。
林道終点まで歩き、戻る。イノシシに出会った辺りをすぎて、おじさんと話しをする。彼もこのところまったくサルの姿を見ていないようだ。このおじさんは、もう何年も前からこの水場がある辺りで自宅から持ち込んだ草木を植えて楽しんでいる。水場にはテンがくるようだ。5年目にしてシカに菜の花が食べられたと笑みを浮かべている(下の写真)。カキを植えるとサルがきてくれるかな?とニコニコしている。おじさんは2、3年前の11時頃に地面でムササビがヒヨドリくらいの大きさの鳥ともみ合っていたのを見たことがあるようだ。どうもそのムササビは営巣している鳥に近づきすぎたようだ。昼間である。
ゲート近くの杉林で矢部さんがリスを見つける。
帰路、サルを見たくて、七沢森林公園付近で土地を買って仕事をしているクルスのところに立ち寄る。サルは見られなかったがサル糞を見つけたし、楽しいナイジェリア出身の男たちとも知り合いになった。丹沢の帰りこの市街地に出る群れを観察しようかなと思い始めている。
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