「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

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原発不要・核廃絶


2007年12月24日月曜日

集団生活

 先日、専門学校生たちと始めての一泊二日の野外実習を行った。
 
 群れ生活するサルも、集団で採食移動しているシカも、
 休息、移動、採食は集団のメンバーが皆一緒に行っている。
 採食している時は、どの個体も採食しているし、しかも同じ物を食べている。
 集団のメンバーが同時に同じ行動を行う。これは集団生活の基本である。
 特に採食行動は、私たちヒトにおいては大事な場面において儀式として行われる。
 外国からの要人や貴賓と皇室との会食。身近なものでは家族の食事。恋人同士の二人だけの晩餐、結婚式での披露宴という大勢での食事。これらはどれも食事を共にすることによって互いの親睦や信頼感を高めているのだ。 

 学生たちは、夕食前に一人で自分が買ってきたお菓子を食べる。しかも、どうどうと一人でお菓子を食べる。皆の前で一人でお菓子を食べても恥ずかしくないのだ。当然、夕食は食べたくなくなる。朝起きて、お腹空いたとお湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、スープを飲んだりしている。当然、朝食は食べられない。

 朝食は、ご飯に生卵と味噌汁かスープであった。ご飯は炊飯器が炊いてくれる。味噌汁やスープは袋を破って器に入れ熱湯を注ぐものであった。まさか、学生たちの家庭の朝食もこうなのかなと気味悪く、恐ろしくなった。

 恐らく、学生たちは子供の頃から家族がいるのにも関わらず、 一人で食べるのに慣れてしまって、皆と一緒に食事することができなくなっている。大事な集団生活の基本ができないのだ。

 皆で同じ物を食べる方がどんなに美味しいか、説明しても馬耳東風の感があり、虚しい。小学生の低学年までに食事を含む集団生活、あるいは危険に際しての対処の仕方を肌で覚えておかなければ、高校過ぎた若者たちを矯正するのは非常に難しいだろう。

 この学生たちが親になった時の家庭はどうなるのか?恋人同士でレストランにきているのに、互いに下を向いて携帯をいじっている。恋しい相手を前にして寸暇を偲んで愛を語り合いたいはずなのに、、、、、、。
 
 

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