「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年6月19日月曜日

不思議なテン糞 Curious marten's droppings

16日(金)に宮ケ瀬湖岸の林道を歩いていて、たくさんテン糞をみつけた。果実を食べた通常のテン糞は次のようなものだ。糞塊は幼稚園児の小指の太さくらいの円筒形のものである。下のは10個目に見つけたテン糞で、ヤマグワの種子が浮き出ていて、緑色の果柄も出ている。
下は、林道面に4メートルくらいの広さに散らばっている物があった。
このように黒いかたまりが点々の散らばっている。
何が落ちているのかな?っと顔を近づけてみるとヤマグワの集合果の塊だ。下の塊は10個以上のヤマグワの集合果が固まっている。テンの糞だ!しかし、どうしてこうなるの?上を見た!林道をヤマグワの枝が覆いかぶさっている。枝にはまだ黒く熟していない実が残っている。きっとヤマグワの実を食べながら排泄したのだ。まるで、シカやカモシカのようだ。ウシやウマ、ヤギなどの草食動物は採食しながら排泄する。それはサルもそうだ。しかし、食肉目のテンが食べながらウンチするとは!どう考えたら良いのだろうか?
 テン、アナグマ、タヌキなどは固有の行動域を持ち、その中に巣穴を持っている。テン糞やアナグマ糞、タヌキの溜め糞は行動域の自分の場を主張する匂い付けとして機能していて、シカやサルのように巣穴を持たない動物たちのようにどこでもトイレという訳ではないと考えていた。
しかし、今回、見たこの糞はどうしてだ?
クマなんかでも木の上で採食する時は、その場で排泄するのだろうか?

2017年6月18日日曜日

ムササビの食痕の面白さ! Interesting feeding sign which a giant flying squirrel ate the leaves.

ー6月16日の湖岸林道歩きの続きー
下はミズキCornus nontroversaを食べたムササビPetaurista leucogenysの食痕だ。果実を食べるのではなくて葉を食べている。始めは林道の落ちているミズキの果実がついている小枝を見て、、、だれが落としたんだ?果実は一つも食べていない。
 しかし、葉が奇妙な形で食べられている。葉を主脈で折り曲げて畳んで、葉の先の方を噛み取っている。こんな食べ方をするのはムササビだ。
何故、ムササビがこのような食べ方をするのか、葉の糖度とフェノール濃度で首都大学生態学研究室の方々が発表しております。
https://link.springer.com/article/10.1007/s11284-016-1371-x
この論文で、ムササビはentirely arboreal folivore(完全な樹上性葉食者)と書かれていた。
となると、2008年4月23日に奥湯河原から天昭山神社への道沿いで見つけたアオキAucuba japonicaの赤い果実を食べたのはムササビではなくリスSciurus lisということになる。
木の下には、果実の回りを齧り取られたアオキの実が散乱していた。まるで、リンゴを芯だけ残して食べたようだ。
ムササビが葉食者なら、ムササビは葉の糖分を消化吸収するために、どこに葉の主成分であるセルロースを分解発酵してくれるバクテリアを持っているのだろうか?ウサギと同じように盲腸?あるいは直腸?
哺乳類は、自前でセルロースを分解する消化酵素を作り出すことができないので、反芻するシカたちは胃にいるバクテリアに分解発酵させてもらってセルロースという炭水化物を糖に代えて吸収している。ムササビはどこにバクテリアがいるの?
ネットで調べたら、判った。盲腸だ!  宮崎大学の研究者たちの報告だ!
環動昆、第26(1):29-35,(2015)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeez/26/1/26_29/_pdf

2017年6月17日土曜日

甘い香りのマタタビの花 The Sweet scented flower of silvervine

昨日は、鳥のMaruさんと一緒にぼくの足のリハビリを兼ねて林道歩きを楽しんだ。宮ケ瀬バス停の側の駐車場に車を置き、湖岸に沿った林道を歩いた(下図)。GPS状の歩いた距離は往復で13.5キロだった。晴れて陽射しが強く、ゆっくり歩いたのに暑いくらいでった。
鳥の鳴き声を聞いて教わったのは、サンコウチョウ、センダイムシクイ、カワラヒワ、キビタキ、イカル、ガビチョウ、ヤブサメ、ウグイス、ヒヨドリ、メジロ、ホオジロ、ハイタカ。
見たのは、アオサギ、キジバト、ヤブサメ(小さな鳥だった)、カラス、トビ。
しかし、もう一度鳴き声を聞いて判るのはサンコウチョウ、センダイムシクイ、???だ。まだ、これからだ。
金沢林道は大きな土砂崩れで通行止めになっおり、これでは横も通させてはもらえないと思い、引き返した。いつこんな大崩壊が生じたのだろう。それにしても凄い量の土砂!土砂を全部取り除くことはしないだろう。どうだろうか?
歩いていて甘い香りがする。秋の落葉時季のカツラの葉の甘さよりも薄いがほのかに甘い香りが。それが、マタタビの花が発している匂いだと判った。匂いでもってマタタビを見つけることさえできるほどだ。先週の伊勢沢林道沿いではまだ、蕾だったが、ここでは花が開いている。この湖岸沿いの林道にはマタタビが多い。ここに来てマタタビの種子を取ることにしよう。

2017年6月16日金曜日

金 サジさんの世界 The Art World of Kim Sajik

昨日、6月15日(木)我が家に写真家の金サジさんが来た。まだ若い女性だった。京都発の夜行バスに乗って大きな荷物をもってきた。
彼女は、動物のことをいろいろ見ている内に、ぼくのホームページにたどりつき、動物たちの頭骨の写真を撮りたいと5月に申し出てきた。もちろん、来宅して撮るのは構わないが、京都在住なら、大阪市立自然史博物館にはたくさんの綺麗に処理された頭骨があるし、上京するなら上野の国立科学博物館の方が、ぼくが所有する頭骨の何十倍も量質ともに優れていると知らせた。が、既に彼女は両方とも当たっていて、研究目的以外の用途では頭骨の撮影は無理で、アート表現としての頭骨の撮影はとても許可されないようであった。
以前、魔女の宅急便の実写版の時もやはり、同じような理由で断られたので、ぼくの処に頭骨を借りにきたことがあったのだ。

彼女は「写真新世紀」の2016年度のグランプリを得たようで、下の写真誌を持ってきてくれましたが、ぼくが見てもアートなので全く理解できず。
 金サジさんの下の作品ばかりでなく、どれも理解できません。上の表紙のメスジカは剥製で、今の彼女の家に置かれているため、「もらってくれませんか?」と云われた。ぼくはもちろん、「剥製はいらない」と応えた。他に、鳥の剥製もあるようだ。
下のモデルの人の頭にはヒトの骨盤であり、手に持っているのは臍の緒をイメージしているようだ。ンーん、判らん、理解不能の世界だ。
これらの写真を審査員全員が一致してグランプリに推したようだ。しかも、皆、金サジさんの写真を褒めちぎっている。あー、ぼくには理解できない世界である。彼女の作品は下のアドレスに載っている。彼女がぼくのところで撮っていった頭骨がどのようなアートになるか興味津々だ!
http://global.canon/ja/newcosmos/gallery/2016/kim-sajik/index.html

2017年6月15日木曜日

梅雨直前にテンが食べた物  The food that a marten ete just before rainy season.

ー6月12日の伊勢沢林道歩きの続きー
林道歩きで見つけ拾ったテン糞は10個だった。

6月12日の伊勢沢林道歩きで見つけたテン糞の位置

7:06 テン糞①
10センチのムカデ外皮一匹

 7:06 テン糞②
ヤマザクラ種子・果皮

7:14 テン糞③
ヤマザクラ種子・果皮

7:15 テン糞④
ヤマザクラ種子・果皮、ムカデ脚1本、小哺乳類毛多数

7:18 テン糞⑤
ヤマザクラ種子・果皮、ムカデ脚2本

7:22 テン糞⑥
ヤマザクラ種子・果皮2個、ヤマグワ種子・果肉・果柄5本

7:35 テン糞⑦
ヤマグワ集合果7個

8:03 テン糞⑧
ヤマグワ集合果10個、ヤマザクラ種子1個

9:12 テン糞⑨
クマノミズキ花穂柄7個・蕾

10:18 テン糞⑩
ヤマグワ集合果4個、ヤマザクラ種子2個、大きなムカデ脚1本

テン糞①から⑩までの内容物をまとめた。
テン糞10個中、8個にヤマザクラ、4個にヤマグワが入っており、この時季の彼らの主要食物と云える。また、ムカデも4個の糞に入っており、テンは時季を問わずムカデが殊の外好きなようだ。また、動物食としては恐らくネズミ科の動物を食べたと思われるものがあった。また、前回の8日の時と同じようにクマノミズキの蕾を食べたものが見つかった。クマノミズキの蕾はこれまで見落とされていたか、不明な植物質として扱われていたかもしれない。で、過去のデーターを調べてみた。イヤ!あった。これまで42個のテン糞の中にミズキ蕾、花柄というものがあった。大半が5月のものだ。5月はミズキの花が咲いているからクマノミズキの蕾と間違えているかな?

2017年6月14日水曜日

何故枯れた?イヤ、枯れていない。 Why did these trees die? No, they do not die.

12日、8日に続いて伊勢沢林道を歩いていて、奥野林道側の斜面を見た。山中に白く輝いているのは、ヤマボウシが咲いているのだ。
対岸の斜面をみていると、ん?枯れ木?葉が落ちている針葉樹がまとまってたくさん見える。しかし、枝先の方には葉がついている。この木はヒノキかな?
上の写真の真ん中の枯れた部分の木を望遠で撮った。枯れている訳ではない、樹幹部分はしっかり葉が残っている。どうしてこんな具合になるのかな?病気や害虫のようには見えない。これは密植している植林で起きる「枯れあがり」という現象だということが解った。日光の当たらない下枝が枯れて上へ上へと伸びる。幹が細くなるので採算が取れない。もちろん、間伐していればこのようなことが生じないようだ。
今日は、やらなけれいけない事がいくつかある。明日、写真家が来るので、先ず、廊下の頭骨棚の埃払いだ。次に部屋の掃除と整理、12日に拾ってきたテン糞洗い、ナツツバキの剪定。

2017年6月13日火曜日

エゴツルクビオトシブミ The cradle which the beetle of weevil family make up with leaf.

昨日も伊勢原林道をリハビリを兼ねて歩いてきた。今回は林道終点までとさらに焼山の方への林道も歩いた。 3時間半で12.3キロ歩いたことになる。舗装された林道の歩きなのでだいぶ足首は回復したかな?それよりも、運動不足なので稀勢の里のように腹が出てきた。でも稀勢の里は毎日稽古をしてあーなのだ。

エゴノキの花が散ってしまった。が、オトシブミの仲間が作った揺籃(ようらん)がぶら下がっている。
上の揺籃を取って、家に持ち帰った。
机の上で 葉を開いてみると卵が1個入っていた(接写レンズをつけて撮る)。ん?この卵は昨日見たフサザクラのオトシブミと同じような卵だ!エゴノキの葉に揺籃を作る虫をエゴツルクビオトシブミと云うのだそうだ。

で、8日の伊勢沢林道のオトシブミはこれだ。
現場で葉を開いてみると卵が3個あった。縮尺は違うがエゴノキの揺籃の卵にそっくりだ!
このフサザクラの葉でオトシブミを作った虫とエゴノキの葉を一部切り離して巻いて卵を産んだ虫と同じ虫、エゴツルクビオトシブミであることが「森の自然史」http://uralowl.my.coocan.jp/nature/ で判った。
エゴノキはエゴノキ科だしとフサザクラはフサザクラ科でとても似ていない仲間だ。しかし、このエゴツルクビオトシブミはこの二つの木(実際はもう一つエゴノキ科のハクウンボクも利用するようだ)に揺籃を作って子孫を増やす。オオバアサガラもエゴノキ科だからこの木にも作って良いのに!

2017年6月12日月曜日

サルの群れに出遭う! I have met the macaque troop!

今朝5時半に家を出る。が、2キロくらい走ってから補聴器をつけていないことに気が付き戻る。登山靴のまま自分の部屋に直行し、補聴器をつける。今日も伊勢沢林道歩きだ!
宮ケ瀬を過ぎて虹の大橋の手前でサルたちが移動しているのに出遭う。車を左に寄せて止まり、窓を開けて撮る。
60頭前後の群れのようだ。新生児を連れている。今、撮っているのは群れの本体だ。新生児を腹につけたメスやオトナメス、1歳と思われるチビが3頭いる。この前にも何頭か移動していた。
動画で撮ろうと思ったが、操作が判らず。
実は、今日はやまぼうしさんのコメントにあった動物の死骸を拾いに行ったのだが、見つけることができなかった。残念!

今の時季、テンは幼鳥食

ー6月8日伊勢沢林道歩きのテン糞の続きー
テン糞⑤は大きくて真新しいので内容物が気になっていた。表面からでは小哺乳類を食べた糞と思っていた。が、、、、以下の内容物だ。小鳥の幼鳥を食べたものだろう。幅が5ミリもあるムカデの半分に千切れた外皮もあった。さらに、ソメイヨシノの2個のサクランボウとヤマグワの種子が3個あった。当初はヤマグワではなくキブシの種子だと思ったくらいだ。この糞⑤などはぼくが見つける直前に、ぼくの足音を聴いたので慌てて排泄したのではないかと疑われるほど、柔らかかった。
羽毛・毛根、ムカデ外皮・脚1匹、ソメイヨシノ種子・果皮2個、ヤマグワ種子3個
テン糞⑤
テン糞⑥のヤマザクラの種子と果皮は分離している。
ヤマザクラ種子
テン糞⑥
何とテン糞⑦からはクマノミズキの枝分かれした花柄に蕾(やまぼうしさんありがとう)が付いた状態のものも含めて11個の果柄が入っていた。さらに羽毛が少しとイネ科の単子葉の葉が1本出てきた。羽毛はクマノミズキの果穂の食べる前に小鳥を食べた残りだろう。また、その時に単子葉の葉をまだまだ整腸のために飲み込んだものと思われる。
クマノミズキの果柄11個・果実、羽毛、単子葉4センチ1本
テン糞⑦
テン糞⑧は古く硬くなっているので、10日以上前のものだと考えた。何故か、クマシデの実の苞麟がそのまま一枚と、シダ植物、腐葉だが小さくても3ミリ以上のものが10個くらい、砕片というわけではない。長さ10ミリの羽毛が2本混じっていた。
クマシデ苞麟1枚、羽毛、シダ植物、腐葉
テン糞⑧
テン糞⑨も小哺乳類の毛や骨が出てくるのではないかと期待を持ちながら洗った。が、すぐ1ミリくらいの太さの白い羽根や羽毛が出てきたのでトリだぁーとガッカリした。このトリの頸椎や骨片、羽毛を標本として採っておこうと思ったが、誰のものか判らないのでヤマザクラの種子とともにトイレに流した。
羽毛・羽根・頚椎・骨片・爪4個、ヤマザクラ種子2個 
テン糞⑨
ヤマザクラ果実
テン糞⑩
テン糞⑪は驚いた。表面に種子が出ているので、その種子の模様からキイチゴの仲間ではないということが解ったが、、、。ヤマグワの集合果が消化されないでそのまま11個も出てきた。ヤマグワの果実は場所に音見橋のところではもう赤から黒熟しているものもあった。
ヤマグワ種子・集合果11個
テン糞⑪
下は、伊勢沢林道で見つけたテン糞①~⑪の位置である。⑩から⑪までの間が700mくらい離れているが、この間に明らかにサクランボウを食べたと思われる糞がいくつかあったがもう写真を撮らなかったし、拾いもしなかった。

2017年6月11日日曜日

テンはサクランボウを食べている。 Marten is eating the cherry.

ー8日の伊勢原林道歩きの続きー
伊勢原林道歩きで見つけ拾ってきたテン糞は11個だが、明らかにテン糞①や②のようにサクランボウを食べたものだと判る糞は見つけても写真も撮らなかったし拾っても来なかった。サクランボウはソメイヨシノだと思っていた。が、洗った種子から判断するとヤマザクラとソメイヨシノだった。(乾いた種子みるとどれもヤマザクラの種子であった。6月14日)
今回は最初に見つけ拾った4個のテン糞についてアップする。

テン糞①の種子はヤマザクラ
Fig.1  テン糞①
テン糞②の種子はヤマザクラだが、果実そのものが排泄されている
Fig.2  テン糞②
テン糞③の種子はソメイヨシノの種子と果皮 (間違い、ヤマザクラ6月14日)
Fig.3 テン糞③
テン糞④もソメイヨシノの種子と果皮というかソメイヨシノのサクランボウがそのまま出てきている。(間違い、ヤマザクラ6月14日)
Fig.4  テン糞④
ソメイヨシノの種子よりもヤマザクラの種子の方が円形なのだが、テン糞①や②、④はサクランボウの果実がほとんど消化されないように思えるが、果汁などの炭水化物やビタミンは消化吸収されて排泄されているのだろう。テン糞③は果皮が種子から外れているが、果実がそのまま排泄されのと、それは個体差なのか、それともその個体の消化器官の問題なのかあるいは腸内に留めておく時間の問題なのか全く分からない。
尚、このテン糞①から④までの距離は500mくらいなものだ。つまり、同一個体のものと考えてもおかしくない。

今の林道は舗装されている、林道でシカ糞やテン糞、サル糞を見つけることが多いが、アナグマ糞やタヌキ糞、イノシシ糞は皆無と云えないまでも非常に少ない。ぼくが動物たちの糞を拾うようになったのは、サル糞を見つけることによってサルが生息しているか否かを判断するサル調査から始まったものだ。でも、今ではサル糞はほとんど見向きもしないで、食肉目の糞だけを拾い。彼らが食べている物に興味をもつようになった。

サル糞は、林道では沢側の路肩、ガードレールがあれば沢側のガードレールの下辺りにあることが多い。それは、サルが見晴しの良い沢側の路肩で休息することが多いからである。しかし、何故、テン糞が林道で良く見つかるのか?ぼくはまだ一度も林道でテンを見かけたことすらない。でも、糞はたくさんある。五感が鈍くなったぼくにはテンがすぐそばにいても判らないのだと思っている。
それはこれまで20歳からサルを追ってきたことにも因るのかもしれない。サルには音を忍ばせて近づくのではなく、サルがぼくの存在を分かるように近づかなければならない。サルはこっそり近づかれるのをイヤがる。その為だろうか?ぼくの山歩きは、足音がしてウルサイ。20歳の時、タイワンザルの調査に行き、知本温泉の山を台東の高砂族の猟師たちと歩いた時、彼らは、ぼくの歩いた跡はイノシシが歩いた跡と同じだと云った。ぼくが登山靴で斜面を下ると、その跡はイノシシかシカが下りた跡そっくりだ。しかし、裸足でまるで手のように指が広がった足の高砂族の温さんが歩いた跡は、ほとんど跡がついていない。以来、少しは良くはなっているが、大差がない。
舗装道路をぼくが歩いてくればテンはすぐ判るだろう。それで、テンはぼくにはちらっとも見えないのだ。同じ食肉目でもアナグマ、クマは何度か見て写真まで撮っている。テンは感覚が優れているが、アナグマ、クマは鈍いのだ。その為に、クマは突然の人との出遭いに動転して人を襲うのだ。アナグマは気が付くと踵を返して逃げ隠れる。

話しを戻そう。どうして林道上ではテン糞が多くあるが、他の食肉目の糞は少ないのだろう。テンは見通しの良い林道を好んでいるのだろうか?きっとテンの生態の研究者は答えを知っているのだろう。

2017年6月10日土曜日

花や実 Flowers and Fruits on the Isezawa forest road side.

ー伊勢沢林道歩きの続きー
久しぶりの林道歩きというか山歩きなので、見るモノどれも写真に撮る。鳥の鳴き声さえ録音しようと思ったくらい賑やかだった。その為、足首の負担はゼロの歩きかただ。ストックはザックに付けたまま帰路も外して両手に持つことはなかった。

ん?見たことがある実イヤ違う蕾だ。マタタビだ!マタタビとサルナシの種子の形状の違いを今年は実を採って調べよう。手持ちの標本の種子が無いのでマタタビの種子もサルナシの種子としていた可能性が高い。でも、マタタビの種子は大きいので分けているかな?
んーん、名前が出てこない。もう、家に戻っても科が判らないので調べられない。名前を聞けば、なーんだ!となるのに、、、。その内思い出すだろうと思っていたが、だめだ!どなたか教えて!もしかしたら、アカメガシワ? そう、これシラキだ!(やまぼうしさんのコメントを見て!)
もう、ウツギの花が満開だった。このユキノシタ科のバイカウツギも満開なのだろう。見たい!匂いを嗅ぎたい!

ノイバラで良いのかな?たくさんの白い花をつけていた。ノイバラならば神奈川県植物誌によるとヨーロッパに持ち込まれて現在の園芸バラの元になったようだ。
これは、マルバウツギの花が終わって種子を作っている。
エ?まだあった!モミジイチゴの実だ!もちろん二つ頂きだ!
ガードレール沿いのシカかカモシカに新枝を食べられているニガイチゴにも実が、もちろん美味しくいただく。
こちらのウツギの方が清楚な感じだ!
林道の沢側のクマノミズキが花が終わり小さな実をたくさんつけている。この写真を撮るために枝を引き寄せてじっくり見て良かった。何と、この総状の果柄と実が拾ってきたテン糞から出てきたのだ。エ?これは蕾だって!(やまぼうしさんのコメントを見て!テンもハクビシンのように花芯や蕾も食べるんだ!)
野生動物の厳冬期の大事な食べ物のキブシが青い実をつけている。
 ヤマグワの実だ、赤く熟しているのもあるが、まだまだだ!っと思っていたが、黒く熟して実の木もあり、また、拾ったテン糞にはヤマグワそのものが出てきた。
 これは、何?ケンポナシだ!この伊勢沢林道沿いにはケンポナシが多く、12月、1月のテン糞にはケンポナシの種子が多く入っている。
 最後に、この木は?ウリハダカエデではない、ハリギリ?棘がない。対生で掌状脈で簡単に判りそうなものだが、お手上げだ!ちょっと否かなり根気が無くなっているかな?やまぼうしさんより、これはカジカエデとのこと!
昨日は、ウメの木のアブラムシ駆除剪定の後、拾ってきた果実食いの糞洗いをした、今日は残りの動物食いの糞を洗う。まだ、土曜日だ。今週は長い。来週も金曜日は学校が休みなので今度は鳥に詳しいMさんを誘って林道歩きをしよう。

やまぼうしさんコメントありがとうございます!