「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年2月6日土曜日

湯河原野生生物探検隊で:サナギとタネ

不思議なサナギを見つけた。isa隊員やk-ta隊員はこのサナギを知っていた。
ジャコウアゲハのサナギである。
何故、このような奇妙な形に、、、。鳥も気味悪がってつつかないのだろう。
クリックして拡大。

ツルギギョウの赤い実がついていたので、割ってタネを撮った。
k-ta隊員のコメントにあるようにツルリンドウです。

湯河原のキツネのもう一つの糞の内容物

1月23日の湯河原野生生物探検隊で拾ってきたキツネ糞の一つはすでにアップした。

骨とキブシの種子からなっていた。
この糞は2週間くらい前のものであった。
もう、一つ新鮮な糞があった。それを水に浸けておいた。が、なかなか崩れなかったので、ピンセットで崩し、水洗いした。
全てが、毛であった。大半が柔らかいく短く、中に10センチくらいある剛毛があった。植物質や土壌動物の破片はなかった。
手持ちのシカ、カモシカ、イノシシの毛と比べてみた。
上の3者とは異なる動物だ。

柔らかい短毛は、下毛であり、
長いのは尾の毛ではないかと考える。
このキツネは、タヌキかアナグマを食べたのでないかと考えられる。
ぼくらヒトの毛を比較しても、頭の毛と、他の部分の毛とは形状も色も長さも異なる。
せめて中学・高校にあるような顕微鏡下の拡大レベルで毛を同定できるようにしたいものだ。
誰かやってくれる人がいないだろうか?

2010年2月5日金曜日

さまざまな雪上の足跡:①タヌキ

昨日は朝に丹沢の水沢林道へキブシの果実を探しに行き、夜は呑みと楽しい1日だった。
丹沢へ雪だらけだったので、フィールドサインとしての足跡がたくさんあった。
確実に同定できたものをアップしたい。

先ずはタヌキの足跡だ。
これは梅の花型になるので知られている。
こやつの餌を探し歩いている足跡が続く。
ちょっと雪が深いところでは足を引きづっている。
真上から大写ししたタヌキの足跡
このタヌキ足跡は音見沢橋を渡ったあたりからついていた。
左側についている足跡がそれだ。
では、イヌの足跡はと云うと、下だ。
これは大型犬の前足だ。その左上が後ろ足だ。
キツネの場合、足跡は縦長になる。

友人の新刊「性器の進化論」

昨夕、友人と3ヵ月ぶりに会い呑んだ。
最初はビールで、焼酎を二人でボトル2本とちょっと、呑み過ぎだ。二人とも呑むのが好きなので、呑んで帰る時に二人して駅の階段から転げ落ちたりの馬鹿をしている。
店に行くと彼、榎本知郎はすでに個室に座っていた。席に着くとすぐに、彼が新しく出した本とアカゲザルの解剖学の本をもらった。
下の本である。
彼は、ニホンザルの性行動を博士論文に仕上げ、その後学校では解剖学を教えるが、ボノボの性行動を観察したり、サルの性行動に関わる生理やヒトの愛についてまで思索している。
この本の値段は1500円+税
どうぞ、手にとって中をめくってみて下さい。

2010年2月4日木曜日

キブシの果実を探しに、、、

鍋嵐からの北尾根で拾ってきたテン糞やキツネ糞、アナグマの糞の中にも
入っていた種子(タネ)。湯河原で拾ってきたキツネ糞の中にもこのタネが含まれていた。
やまぼうしさんから2度にわたって、メールをいただいた。
2度目のメールで下のタネはキブシではないか?
今朝6時に家を出る。目的地はキブシが多い水沢林道の焼小屋沢橋付近。
車は奥野隋道を出たところに置く。そこから水沢・奥野林道への道は除雪されていない。
林道の雪の上には、イタチ、ネズミ、テン、アナグマ、ウサギ、リス、タヌキ、シカ、イヌとヒトの足跡。
早朝なので、雪がバリバリと割れる。
焼小屋沢橋付近につくが、キブシは下のように花芽がぶら下がるだけ。
いくら探しながら歩いても上の花芽の穂だけだ。
途中で「ハッ」とひらめいた。果実は重いし、大きいから雪氷に閉じ込められているのでは?
で、枝を揺すると「あった!」
見た感じ、「ん?違うかな?」
今の時季、キブシの果実は干からびたような状態になっているんだ。
タネを茶漉しの中で水洗いした。
ん?まさしくこれだ!

一番上の方眼紙のタネで、
左の5つのタネは湯河原のキツネの糞から出てきたもの。
右の5つのタネは焼小屋沢橋付近で採ってきたキブシの果実からでたもの

これだ。キブシのタネだったんだ!やまぼうしさんに感謝!
上のキブシの果実(ほとんどタネだらけ)を口の中で転がして味をみたが、味無しだ。

実はこのタネは秋頃からすでにイタチ、テン、タヌキ、アナグマの糞中に入っている。
キブシの果実の果肉?果皮?を食べるのだろう。
キブシならたくさんある。
しかし、どの程度のカロリーを得ることができるのだろうか?
動物たちの貧しい食事に頭が下がる。
そうだ、先日みつけたクマ糞も拾ってきて確かめよう。
サル糞も確かめよう!

2010年2月3日水曜日

関東の食肉目(Carnivora)の冬の糞

で北尾根を下って拾ってきたハクビシン?の糞を一昨日水洗し、乾かしていた。
0.5ミリメッシュの茶漉しで水洗した残渣の8割以上が右の1~4センチの白い繊維であり、4,5本黒い繊維が含まれる。
また、1割以上が先日アップしたテン糞に含まれていた種子である。
残りが節足動物の外骨格と思われるものであった。

白い繊維は燃やしてみると動物の毛であることが匂いと燃え方で判った。
剛毛とも云える毛である。この哺乳類は?
節足動物の外骨格の一部はカマドウマの足の一部(左下方向)と思われるものがあり、
さらに羽の一部(中央左)やハサミムシのお尻にあるハサミのようなもの(左上の種子の右)がある。これらの動物は?
例の左上の種子は?(これに関しては昨夜有力な情報が寄せられましたので、今週中に確かめに行きます)

関東地方に生息するCarnivora(食肉目)の糞の色が黒っぽいのは、
食物の多くがムカデやミミズのような土壌動物を食べているからではないかと考えております。
テン糞で考えると、彼らはその時季の果実の果皮の色が糞の色になります。
また、アナグマ糞はいつも黒っぽい色をしております。
サル糞では黒っぽい糞は少ないのですが、シカやカモシカ糞では植物食なのに、なぜ表面が黒っぽい色になるのでしょう。ウサギ糞はしたては黒いがすぐ枯れ葉色になります。
腸内の消化酵素の影響でしょうか?

糞の色について教えてください。

2010年1月31日日曜日

パフィオペディラム

パフィオペディラムが咲いた。
我が家のランで生き残っているなかで20年以上も続いている株だ。
パフィオの仲間で30年以上も生存しているのもある。
こいつは週末にはちゃんと開くだろう。
当時、大枚をハタイテ買ったヤツだが、今はメリクロン栽培で安価で売っている。
洋ランに凝った時は、温室が欲しかったものだが、今では家の断熱材が効いているのか
あるいは温暖化のせいなのか陽が当る普通の部屋で十分冬越しし、
花を咲かせてくれる。
この花の咲いている株も、今年は、植え替えをしてやらなくてはだめなようだ。

2010年1月30日土曜日

糞2題:テン糞とキツネ糞

1月19日に北尾根の下りで、テン糞やアナグマ糞、タヌキ糞の
内容物にどれも小さな種子がたくさん入っていた。
テン糞を持ち帰り水洗いして種子を取り出した。
秋に実り、遅くまで食べられずに残っている下の写真のタネの実の植物は?
もう、そろそろ東丹沢山塊に生育する木の実や草の実の種子を
形、大きさ、色などですぐ判断できるようにしなければいつまでも、
あーだ、こーだと好い加減になる。
先日の湯河原野生生物探検隊で拾ったキツネ糞を水洗いした。
毛の長さは2、3センチのものであったが、洗い流した。
残った残渣がこれだ。
左端中央にダンダラ模様のカマドウマの足の一部がある。
その右の方に上の写真の種子と似た物がある。
で、拡大鏡下で比べた。恐らく同じ種子だ。
となると、丹沢や湯河原にも生っている実だ。

骨の欠片から、これらの骨はネズミやリスなどの小動物のものではない。
ウサギ以上の動物の肋骨と骨盤の一部を食べたものと思われる。
が、確証できない。
警察の科学捜査班なら、骨や毛が少しだけでもDNA判定して動物を簡単に特定できるのに!
肉眼や拡大鏡は無理だとしても、中学・高校で使われている顕微鏡だけで
一部の骨や毛から動物を同定できないものなのだろうか?

2010年1月28日木曜日

強風と雨の鍋嵐(続)

宮ヶ瀬尾根に出るとクルミを割ったリスの食痕がある。
4個を割り食べたのだ。

さらに進むと必ずここにはタヌキのタメ糞があるが、、、、。
左側のはキツネの糞(臭いで確認)だ、右はタヌキ糞。
キツネもシカの毛がたくさん混じった糞である。
クマと同じ猟で解体されたシカを食べたのかも、、、。
この辺りは細尾根である。

幅広の尾根に出る。
新しいシカ柵がハタチガ沢側に張られている。
これが不思議なミズキではないのか?
腰掛けるのに丁度良い。

745ピークの「能の爪」にでる。
ここから東に行くと物見峠、西に行くと鍋嵐である。
耳を劈くような風音、木々が揺れ、枝同士がぶつかり合い、嵐?
空は黒雲が覆う。

そのまま駆け下るように下りると再び細尾根が続く。
テンがこれでもか、これでもかと尾根上に糞をしている。

これほどテン糞を見つけたことはないと思いながら、帽子を飛ばされないように歩く。

鍋嵐に着く。ここで帽子の穴に紐を通し風で吹き飛ばされないように顎の下で結ぶ。
ミカン一個を食べ、またまた記念写真。前回はこの裏側(北側)から登ってきたのだ。
小さな点眼液のケースが落ちていた。
高畑山方面を見る。

鍋嵐からの帰路は急激な下りだ。
魔物の棲む山のように、山全体が吼えている。
何と雨粒が突然落ち出した。が、5、6秒雨が降っただけ。
下りて登った付近の稜線は全体がエビフライだらけである。
リスのレストラン名づけよう。


ちょっとクリックして!いっぱいエビフライがあるでしょう。
テン糞を避けながら再び下って登り、719ピークに回り込む。
「この先行き止まり」の案内を無視して今にも崩れそうな幅30センチくらいの細尾根を北上する。
しばらく下りるが一昨日ぼくが来た気配が無い。

719ピークに戻り、能の爪から宮ヶ瀬尾根を下る。
これが「不思議なミズキ」かな?

堤川林道の水場でお昼のインスタントラーメンにしようと急ぐ。
何と、急にまたもや豪雨だ。
とうとう、お昼も食べずに走るように土山峠に置いた車まで戻る。

強風と雨の鍋嵐

今日は、一昨日迷ったところはどこなのか確かめに行った。
土山峠のところに車が一台停まっており、その横に停められる。
この時点で、一昨日のコースは無くなった。鍋嵐に向かうことにする。
堤川林道を歩く。
幸先よく、サル糞がいくつか落ちている。


イタチ糞も点々と、、、。

テン糞も、、、。

シカの糞が散在している。

シカの樹皮食いの食痕も、、、。

林道終点でなんとクマ糞だ!
内容物の大半が毛、シカの毛だ。
恐らく、猟で撃たれ解体されたシカの残りを食べたのだろう。

ここから宮ヶ瀬尾根を南に向かってあるく。
今日は、殴りつけるようなすごい風だ。
山全体が唸っている。

2010年1月27日水曜日

乾季のような丹沢

東アフリカの乾季とは比較にならないが、

丹沢の乾燥は驚くほどだ。
岩もボロボロ状態で岩を頼りに手をかけたり、足を下ろしたりできない。
そんな乾燥した中でも生きている木は頼りになる。
生きている木の根は命綱だ。太さが鉛筆くらいあれが十分ぼくを支えてくれる。
真ん中の明るいところに水平に走るハタチガ沢林道が見える。
719ピークを目差しての尾根登り。
クリックすると拡大

右往左往した後、林道の終点右側の入ったところから出てきた。

ハタチガ沢林道右岸の乾燥した斜面(宮ヶ瀬尾根の西斜面)

雨が降らないため、朝霜で凍り、昼間溶け、再び凍って、岩が風化する。
こんな状況では草食動物はお腹を満たすのは大変だろう。
林道上に足跡が、左:シカ?右:カモシカ?イノシシ?
クリックして、右の蹄(第三指と四指)の間が2センチくらい離れている。

車を置いた場所近くの車道近くにあったシカの食痕
彼らが食べる草本が見当たらない。仕方なく樹皮食いをしているのだろう。


2010年1月26日火曜日

迷う:自分の位置が分らない!

今朝は5時に起きて、丹沢へ行く用意をする。
が、家を出たのは明るくなった6時20分頃。
朝の渋滞に巻き込まれ、結局8時過ぎに丹沢に着く。
ハタチガ沢林道を行く。
先日登った677のピークが右、Jピークが左
当初はJピークを目差す予定だった。

 ハタチガ沢林道終点で南西に向かって沢に下りる。
Jピークを目差すには尾根をさらに越えなければいけない。
719のピークに連なる尾根を登ることにする。

今回は4本ツメの簡易アイゼンを持ってきた。
乾いているので、尾根も斜面もザラザラしている。
「判ったから啼くな!」と云いたい程、鍋嵐沢の方でシカが警戒音を上げる。
汗をかく前に休み、サーモのコーヒーを飲む。
9時58分尾根上で記念写真。
朝日が左斜め前から差し込んできている。

靴に木屑が入らないようにスパッツをつける。
719ピークの南のピークに到着。
以前、ぼくがつけた赤布がある。
何と、ここから丁度1時間、自分の正確な位置を地図と磁石を見ても判らなくなる。

最終的にハタチガ沢林道の終点にでる。
昼食もとらずにまっすぐ戻ってきた。
今、地図を見ながらどの当りで迷ったのか確かめている。
自分が考えていた位置と地図上の位置と一致しないと、気が動転する。
落ち着いて考えようとしても、その場では確かめることが難しい。
昔なら、狐や狸に騙されたとなるのだろう。
こんな場合は、ぼくはどうしても歩き過ぎてしまうようだ。
無事、帰還できたので、今夜のお酒は上手いだろう。