先月中旬に友人のY.Narita氏から二つの段ボール箱にイノシシ、シカ、クマ、サル、イヌなどの頭骨を含む骨が送られてきた。まだまだ整理ができていないが、タイワンザルの4歳メスの頭骨があった。4歳としたのは歯の萌出状態からタイワンザルもニホンザルとそう違わないだろうと思ったのだ。ニホンザルの年齢(月齢)と歯の萌出状態に関しては霊長類研の教授だった昨年89才で亡くなった岩本光男さんが報告している。
図1.タイワンザルのメス 正面から
図2.タイワンザルのメス 底面から
図3.タイワンザルのメス 下顎骨
ニホンザルMacaca fuscataとタイワンザルM.cyclopisは同じ属である。ニホンザルは下北半島から屋久島まで生息するが、タイワンザルは台湾に生息し、近縁種だが異所的種(Allopatric species)の関係である。誰もが区別できる一番の違いは、ニホンザルの尾は扇状で短いが、タイワンザルは猫の尾のように長く太い。頭骨では、違いが無いだろうかと眺めまわしているが、一メスのタイワンザルの後頭部と底部の一部が欠落した頭骨しかない。でも、ニホンザルの頭骨は10個以上ある。それで、タイワンザルの写真「哺乳類頭蓋の画像データベース」(獨協大学)を参照しながら見比べた。鼻骨の横の幅と縦の長さの比にM.fuscataとM.cyclopisとでは違いがありそうだ!しかし、何故そのような違いがでるのかこれからの問題だ!
今日丹沢実習で土山峠から清川トンネルのモモジロコウモリを観に行く予定だったが、5時頃から家を自転車で出なくてはいけない学生もいるし、また、本当に9時頃にこの強い雨が止むのか不明なので中止にした。雲の流れが速いので止むかもしれないが、バスから降りて30分くらい強い雨の中を歩かざるを得ないので泣く泣く中止だ!
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