5月16日(木)の土山峠・宮ケ瀬尾根・ハタチガ沢・鍋嵐で、見つけ採集してきたテン糞の
写真を撮った位置はGPS Photo Taggerでは以下の地点である。
標高300m付近の堤川林道と標高700m付近の鍋嵐・熊ノ爪の稜線で見つけた。
07:53、テン糞、堤川林道で
3-6センチの哺乳類の柔らかい毛多数、不明植物物質多数
尚、この糞は下の写真のように3か所に散在していた。
拾ってきた糞は3の部分のものである。
はじめは散在しているので???、カモシカでもないし、イノシシでもないし
でも3の部分の上の写真の糞の形状からテンとしたのだ。
12:37、テン糞、鍋嵐・熊ノ爪の稜線で
この3つの糞塊を一緒にゲットしてきた。左のものが前日か早朝のものだ。
甲虫の外羽・外骨格・脚、不明植物質などでしめられた。
標高の低い堤川林道で拾ったものには哺乳類の毛が混じっていたが、これが何の毛か不明だが、
柔らかいのでノウサギの子供かな?っと考えている。一方、標高700m付近の稜線で見つけた糞は、ほとんどが甲虫で占められているので、この付近のテンはまだ冬季の食物であると云える。
今回は、タヌキ糞は採集してこなかった。それはどれも乾いていて柔らかいものが見当たらなかったからだ。それは4箇所のタヌキのトイレ(タメ糞場)がすべて尾根上ということで、風当たりが強く乾きやすいことによるのかもしれない。
下の図はGPS Photo Taggerをカシミール3Dで置き換えたもの。
●がタヌキのタメ糞場の位置である。●が3ヶ所なのは、最北の2ヶ所が4メートルも離れていないので、1ヶ所となっている。
ぼくがアップしているこれらの糞の記録を頭にとどめている人は、タヌキ糞もテン糞も
その大半が尾根上であることだと感じているだろう。もちろん、ぼくが稜線・尾根歩きをしていることに基づくだろうが、
シカやカモシカ、イノシシ糞は稜線にも斜面にも沢沿いにも見つけることができる。
しかし、タヌキのタメ糞場に関しては、沢沿いには無いと言い切れる。尾根上にかれらのコミュニケーションの場でもあるトイレをつくることは、かれらの行動上重要なことなのだろう。
何故、尾根上が重要なことになるのか解かりかけてはいるが、、、、、。
テンはその点、斜面や沢沿いにも見つけられるが、必ずその辺りでは少し高いところに排泄している。つまり、テンの糞をする行為はScent markingの意味合いが強いと云える。糞をするときは、行動域の境界付近にするのであろう。だから、境界線が重複したような地域では5メートル内外にいくつも糞が点在していることがあるのだろう。
同じように最北のタヌキのタメ糞場が4メートル以内にあるということは、タヌキの一家族群がほぼ同じように接近した2ヶ所でトイレをもったのではなく、異なった家族群が張り合うようにしてトイレをもったことを示しているのかもしれない。
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