4月16日の野生生物探検隊で:
パラボナアンテナと土肥大杉跡入り口の間の椿ライン道路で採取したテン糞から出てきた骨片を調べた。
ネズミ科切歯が上に並んでいる。
上の切歯が下顎の切歯であり、下の短いのが上顎の切歯である。
左に頭骨の破片が、中央に臼歯、その下の方に左の側頭骨がる。さらに、尺骨の一部等がある。
中央にある臼歯を拡大すると、これは右の下顎の臼歯であり、
ネズミ亜科の動物の臼歯であることが分る。
ネズミ科の下顎の歯式は1・0・0・3であるので、この臼歯の3列の歯冠の長さは4.2ミリある。
手持ちのアカネズミの臼歯の歯冠の長さは4.1ミリある。
これらの事から、パラボナアンテナ付近に棲むテンはアカネズミを食べたということがわかる。
下の臼歯は右上顎の第三、第二臼歯だ。
アカネズミの毛が多数入っていたが、赤褐色ではなく、灰黒色のものだったのは内毛なのだろう。
テンはアカネズミは頭はバリバリ噛み砕いて食べてしまうのだが、さすがに歯は残る。
これからのテン糞はしばらく小型哺乳類や脊椎動物などの食物に移行していき、イチゴやヤマグワの実がなりだす時季までしばらくこれらの肉食をしなければいけないのだ。
3 件のコメント:
ネズミの上顎の切歯は長いですね〜!
驚きました。
もう一つ驚いたのが、前々項のタイワンリスの目撃。
丹沢にはタイワンリスが生息するのですか?
あっ、升目勘違いしてました。
単語入力を楽にするには、何度もコメントボタンを押し、短く読みやすいのが出てくるまで繰り返すのがよさそうです。
take隊員へ
うん??
ネズミ類はハタもアカも上顎よりも下顎の切歯が倍以上も長いのです。
タイワンリスの存在については、以前、御殿森ノ頭付近で見つけた樹皮食いの痕でタイワンリスか?とアップしてその後タイワンリスの樹皮食い食痕を見に横浜の子供の国公園に行ったことがあります。
今度の学生たちの確認で確実なものになりました。
コメントの単語入力のこと了解です。
実に読みとりづらく苦労しますものね。
ありがとう!
コメントを投稿