知人夫婦に突然孫ができた。
娘さんがシングルマザーとなったのだ。
娘さんが倒れて病院に運ばれて、そのまま入院・出産した。
それまでは本人以外は妊娠していることに気が付いていなかった。
喜びというよりも驚きの知らせを受けた。
退院したので、お祝いに出かけた。
アカンボウの居る家は、ただそれだけで昼間のような明るさと賑やかさがある。
アカンボウを身近に見て触ったのは、半世紀以上ものあいだ無かったことだ。
知人夫婦はこれで自分の次の次の子孫が確実にできと喜んでいる。
曾祖母も三重県から、お手伝いとお祝いを兼ねてきている。
不安げな様子でぼくを含む世の中を見る。
ぼくが酒を飲みながらカメラを構えるものだからとうとう泣き出す。
歯が生えていない歯茎がなんとも奇妙だ。
こんなに小さな足! ニホンザルのアカンボウの足と変わらない?
こんなに小さな手!
とうとう寝てしまった。
この子の未来はどのようなものか?
シングルマザーとなった娘さんは、顔つきがお母さん顔になった。
知人夫婦は、このアカンボウを娘さんと一緒にみていきたいと話す。
そう話す、この夫婦が輝いて見える。
ぼくが3年間暮らした、タンガニーカ湖々畔のアフリカの人々は、14、5歳の少女がシングルマザーになると、アカンボウは家族みんなで育て上げる。
おそらく太古の昔から、家族の娘が子供を産んだらお祝いしたのだろう。
アカンボウを産んだ女性をみなで祝福し、
アカンボウをみなで世話をする世の中にしたいものだ。
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