ぼくは、ホッキョクギツネの頭骨を持っている。これは動物カメラマンのFSさんが、1993年に仕事で北緯71度東経181度にあるウランゲリ島のシロクマの撮影に行った時に氷上に転がっていたものを拾って持って来てくれたのだ。この時はレミングの頭骨や帰路にアンカレッジの空港で買ってきてくれたヌーの上顎の文鎮もある。感謝に耐えない。
このホッキギツネの属名がAlpexだったので、覚えやすかった。ペンネームをアロペックスにしている友人もいる。キツネはVulpesだが、ホッキョクギツネはAlpexなので、しばしば両者の頭骨を見比べていたのだ。それが、先日、ネットでホッキョクギツネの小種名を知ろうと思ったら、属名がAlpexからVulpesになっていることを知った。何と2014年にVulpesになったようだ。
図1.ホッキョクギツネVulpes lagopus
図2.AlpexからVulpesに
ホッキョクギツネはキツネよりも一回り小さく、タヌキの頭骨くらいの大きさだが、後眼窩突起の上からの形状はキツネと変わらない(図2)。また、歯式も3・1・4・2/3・1・4・3でキツネと同じだ(図3、タヌキも同じ)。図3.ホッキョクギツネの下顎と底面からの頭骨
今日も暑くなりそうだ。ぼくは暑い夏が好きだ!子供頃過ごした生まれ故郷の釧路は真夏でも寒く、夕方以降外に出る時はセーターを着たものだ。8月に20度を超えるのも2,3日くらいだった。しかし、その釧路も7月から最高気温が20度を超えている。釧路の妹は夜は暑くて寝苦しいようだ。もちろんエアコンは無い。しかし、これからの夏を考えるとエアコンが欲しくなってきたようだ。温暖化が急速に進んでいるのだ。北極圏では永久凍土が溶けて海水面が上がっているようだ。ウランゲリ島のシロクマやホッキョクギツネたちも困っていることだろう。
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