3月20日の大倉・マルガヤ尾根・鍋割山のルートで見つけ拾ってきたタヌキやテンの糞の内容物について話したが、イタチは何を食べているのだろう。見つけたイタチ糞は1個だった。場所については、前回のテン糞のところで図を見ていただきたい。
9:29、イタチ糞には、コンニャク質の厚さ2,3ミリの1センチ四方のものと、10ミリから15ミリの固い毛と齧り取った中大型哺乳類の骨片(毛の固さや太さから、イノシシかな?)が出てきた。コンニャク質状の物は何か?もしかしたら、登山者やハイカーが捨てた弁当の残り物かもしれない。
Fig.1 9:29,イタチ糞
ここで、今回の山歩きで拾ってきた、タヌキ糞(表1)やテン糞(表2)の内容物とイタチ糞のものとも比べると、タヌキ糞やテン糞の両者ともキブシの種子が必ず入っており、また、腐葉層を漁ったと思われる砕片や昆虫や節足動物が含まれるが、その割合はタヌキの方が多く思われる、さらにタヌキ糞には必ず土砂が多く含まれるがテンやイタチ糞から土砂は出てきていない。これは、テンは、腐葉層に生息している節足動物だけを選択的に食べているが、タヌキは土砂も一緒に食べているようだ。
タヌキ、テンばかりでなくイタチも中大型哺乳類・有蹄類を食べているが、これは狩猟後解体されたシカかイノシシを食べたものだろう。テンではアカネズミやカエルを食べているが、タヌキではアカネズミやカエルを食べるのは難しいのだろう。
表 1 タヌキ糞①~③の内容物 *不明種子はゴマ
表 2 テン糞①~⑦の内容物
東丹沢の山麓を歩いていてもテン糞に比べてイタチ糞が非常に少ないのは、ぼくの山歩きが、主に尾根歩きで、沢歩きや沢沿いに沿った道を歩くのが少ないのが原因であろう。尾根道にはタヌキの溜め糞があり、テン糞も多く見つかる。しかし、アナグマ糞は尾根道よりも斜面をトラバースする道に見つかり、イタチ糞は沢から5、60メートルくらいの範囲にある道に見つかる。このような動物たちの糞をする場所と生息地との関係もしっかり整理していきたいが、まだ、山麓を歩いて動物たちの糞を拾っていることが面白い。
今日は、温かいので、室内の花が終わったデンドロを全て外に出した。八重桜が咲くまでは外に出さない方が良いのだが、、、。また、部屋に取り入れるかもしれない。
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