丹沢山塊には偶蹄類のイノシシ、シカ、カモシカが生息している。
完全な白骨死体を見つけるのは非常に稀である。
頭骨や頸椎があれば誰の骨なのか判りやすい。
今まで、漠然と大腿骨では区別できないと思っていた。
今日、越後湯沢で拾ってきた下肢骨(Fig.1&Fig.2の下の大腿骨)を綺麗にしていると、
大腿骨頭が、イノシシやカモシカとは異なっていることに気が付いた。
で、ネットで他のシカ(white tailed deer)の大腿骨頭を調べた。
ニホンジカ、のFig.1&Fig.2の黄線で囲った部分(大腿骨頭)とwhite tailed deerの形状は同じである。
http://booksite.elsevier.com/9780123884374/display.php?slide=05-07-deer_fem_lt
Fig.1 カモシカSerow( 上)とシカDeer(下)の大腿骨、正面から
カモシカは左の大腿骨、シカは右の大腿骨
赤や黄色の線で囲った部分はそれぞれの大腿骨頭
カモシカの大転子(大腿骨頭の反対側の突出し部分)が欠けているのは、そこに筋肉に付着していたためにタヌキかアナグマなどによって齧り取られている。
Fig.2 カモシカSerow(上)とシカDeer(下)の大腿骨、後面から
カモシカの大腿骨頭の形状はイノシシばかりでなく、サル、タヌキ、アナグマ、ウサギやネズミたちと変わらない。もちろんヒトも同じ形だ。
何故、シカが他の多くの哺乳類の大腿骨頭と形状が異なるのか?
シカと同じような大腿骨頭の哺乳類はいないか?
寛骨や筋肉の着き方とともに興味を持った。
しかし、大腿骨頭は寛骨と関節でつながり、当然、カモシカとシカの歩き方の違いはあるのだろう。今まで全く気が付かなかった
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