今日はTCA専門学校の野生動物保護専攻のクラスの
ワイルドライフガイドの座学である。
先週13日に高畑山・御殿森ノ頭で拾ってきた、食肉目の動物たちの糞分析をやった。
先週の丹沢実習の出席者は少なかったので、ぼくが前日に土山峠で拾った糞も使った。
先ず、糞の水洗いの方法を説明し、水を汲む。
アカンボウのバスタブ?容れた水で糞を洗う。
指を入れて洗う。
こでは、ブラスチックの箱に水を容れて洗う。
洗う、洗う。
念入りに洗った残渣を新聞紙に空けて、動物質、植物質、鉱物質などに分ける。
さらに、それぞれを細分したコピー用紙に置く。
イタチ糞の内容物
アケビの種子とそのアケビの種子を囲む消化されないものが残った。
これは、ぼくが12日に土山峠の湖岸林道で拾った二つのテン糞
アケビの種子34個だらけのものと
赤字でアケビの種子は間違いだ。サルナシの種子21個とその果皮だ!
ん?これもぼくの拾ってきた糞だ。
テン糞の内容物だ
アケビの種子とサルナシの種子
下のは糞に混じっていた昆虫の卵、テンが糞をした後、ハエか蛾のような昆虫が卵を産んだのだ。
これは、タヌキのタメ糞の一部を拾ってきたもので、
内容物からすると昨年の秋の物かも知れない。
唯一、骨(脊椎骨)が出た。哺乳類や鳥類のものではない。
これは、何の糞を洗ったのだろうか?
まだ、仕分け途中だ!
糞一つを洗い、分類するだけなのに、1時間ちょっとの時間がかかった。
まー、始めてなのだから仕方がない。
糞の水洗い法の残渣から①判ることと②判らないことを皆に上げさせた。
①:食べた物の種類が分かる
②:食べた物の量は不明、アケビの種子とサルナシの種子が同じ糞から出てきたが、同じ時刻に食べたかどうかも不明
ということから、各動物の各食べ物によって消化率が違う。あるいは、各食物の消化によって摂取エネルギーが違うことなども上げられた。
1回だけの糞分析であるが、これによって食肉目の動物たちがいかに多くの食物を植物に頼っているかが実際に理解してもらえたと思う。
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