ニホンザルの側頭筋は矢状隆起fに発して頭頂骨・側頭骨と張り付き下顎骨の筋突起aに着く。また、咬筋は頬骨弓dから発して下顎枝の真ん中辺りの咬筋窩a'に着く。側頭筋と咬筋の縮小する力が下顎骨に伝わり、犬歯や歯をグィっと引き締める事ができる。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの左側面からの頭骨
a: 筋突起 b: 下顎頭 c: 犬歯 d: 頬骨弓 e: 側頭骨 f: 矢状隆起(オトナ♂はさらに矢状隆起が盛り上がる。狭鼻猿♂は隆起が著しい。) 
図2.ニホンザルの左側面からの下顎骨
a,a',b,cは図1と同じ
図1の個体と図2の個体は千葉県産の別個体
側頭筋や咬筋の他に外側翼突筋や内側翼突筋があり、これらは下顎骨を前後に動かしたり、噛み締めたりする筋肉である。これらの下顎骨を引き上げたり前後に動かす筋肉はシカ、カモシカ、イノシシやイヌやネコも同じである。が、ネズミは大きな眼窩下孔を通る咬筋まである。またの機会にアップしたい。それにしてもまだガザへのネタニヤフ・イスラエルの攻撃が続き、ウクライナもロシアからの侵略戦争に戦っている。そんな中で、国防省から戦争省と名前を変え、核実験再開を指示したトランプ米大統領をノーベル平和賞に推す首相がいる。


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