昨日はモグラ科とトガリネズミ科の座骨(寛骨と仙骨)の違いをアップした。が、読み直してみて同じ文章が連なってあるのが判ったり、云い足りない事があったので、ここで再度モグラ科とトガリネズミ科を問題にしたい。以前(20160616)にモグラ科Talpidaeのヒミズ、トガリネズミ科Soricidaeのオオアシトガリネズミ、ジネズミ、齧歯目ネズミ科のハタネズミの上腕骨を比較している(図1)。
図1. 後ろから見た上腕骨Humerus
左からヒミズUrotrichus talpoides, オオアシトガリネズミSorex unguiculatus, ジネズミCrocidura dzinezumi, ハタネズミMicrotus montebelli
図1の上腕骨を見てもトガリネズミ科のオオアシトガリネズミはジネズミのものよりもヒミズのものに似ている。また、昨日アップした座骨では、モグラ科では寛骨と仙骨が癒合合体しているが、オオアシトガリネズミやジネズミでは寛骨と仙骨が分離している。しかし、オオアシトガリネズミの仙骨は細長く、モグラ科の仙骨と似ている。が、ジネズミの仙骨は短くアカネズミに似ている。オオアシトガリネズミの上腕骨はジネズミよりもヒミズに似ており、仙骨もヒミズに似ている。
この事からオオアシトガリネズミはジネズミよりもヒミズのように地中生活も行っていると云える。
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