暮れの12月29日に大山山麓を歩いた時のことは、既にアップした。
その時に拾ったタヌキ糞①からFig.1の寄生虫と思われるものが十数個出てきた。ハリガネムシよりも太く、ギョウチュウよりも長い寄生虫だ(多分)。
Fig.1の写真は水洗いした時にピンセットで摘まんで取り出したものをティッシュの上に置いて1日経ったもので干からびている。
これまでも、タヌキ糞からこのような寄生虫と思われるものが出てきたが、不明な動物質としてちゃんと取り上げてはこなかった。
動物糞の中には、動物が排泄した後にハエなどが卵を産み、その卵が出てきたり、あるいは孵化したウジが出てきたりした場合も糞の内容物としては取り上げては来なかった。それは、明らかに排泄後に加わった卵やウジだからだ。
寄生虫は動物たちの内臓から出てくるものだが、食べたものではないので、これからも取り上げることはない。目黒の寄生虫館に行けばタヌキの寄生虫も解かるかな?
Fig.1 タヌキ糞①に含まれていたハリガネムシ状の寄生虫
Fig.2 タヌキ糞①から出てきた鳥の羽毛(右)と羽軸根
タヌキ糞①からは鳥の羽毛と羽軸(根)も出てきた。さらに、タヌキ糞③からは鳥の爪と足と羽軸が出てきた。
これもT.Maruさんに見てもらったところ、ツグミ、アカハラ、シロハラなどではないかとのことです。ツグミ類は夜明け前のまだ薄暗い時から活動を始めるが、その時刻にはあまり活発でないようです。その時にタヌキが活動していれば捕まえやすいかもしれないとのことです。
Fig.3 タヌキ糞③から出てきた鳥の爪と脚の一部と羽軸の部分と羽毛
成る程ですね。Maru氏に感謝!タヌキも獲物を狙う時は全身をバネにして飛び掛かるのでしょう。
しかし、何故タヌキ糞①や③の中に羽毛や羽軸以外に骨が出てこないのかと疑問を持った方もいることだと思います。それは、テン糞の場合はその場にある糞の全て(量が少ない)を拾ってくるが、タヌキ糞の場合はタメ糞となっておりその場にある糞のなるべく新しい一粒(塊)を拾ってくるから、鳥を食べたとしてもほんの一部しか出てこないということになります。
0 件のコメント:
コメントを投稿