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原発不要・核廃絶


2015年7月11日土曜日

東丹沢のノウサギ  The hare in the eastern part of the Tanzawa.

昨日は専門学校野生動物保護専攻クラスの丹沢実習であった。
好天気に恵まれたが、山中を歩いている時は真夏を思わせるような蒸し暑さであった。
ヒルの襲来、さらにはクロスズメバチに4人もの学生たちが刺された。
ジンジンと響くような痛みだと訴える。見せてもらうと直径4、5センチに腫れ上がっている。
暑さと痛さとヒルの中を土山峠から山越えして清川トンネルの前に立つ。
トンネルの中で、コウモリやオオゲジゲジなどを見る。このコウモリはパークレンジャーの松島侑一郎君によるとモモジロコウモリとのことだ。
 トンネルから出て、先日、モリアオガエルとその卵塊があった水溜りを見て、大きくなったモリアオガエルのオタマジャクシやイモリやシオカラトンボ♂とムギワラトンボ♀を見た。
ぼくが、先頭を歩いていたが、又も学生たちが遅れている。何かを写真に撮っているようだ。
ノウサギの子供の写真を撮っていたのだ。松島君がじっとしているノウサギを見つけたようだ。
ぼくが戻った時にはノウサギは林道を横切って宮ケ瀬湖の斜面に入って行った。ノウサギの走る姿がわずかに見えた。
下は、松島君が撮ったノウサギの子供だ。
東丹沢山麓で生きているノウサギを見たのは10数年振りだ。でも、今回はぼくは見ていないも同然だ。猛禽に襲われた死骸や、事故死体や積雪期の足跡は見ているが、ノウサギの姿を全く見なくなっていたので、ノウサギの生息数は非常に少なくなっていると考えていたのだ。
シカの食害によって、ノウサギたちも食べる草本が無くなり、絶滅しかかっているとさえ思っていたのだ。だから、松島君からこの写真を送ってもらい感激だ!
雨露で毛が濡れている。
もう母ウサギから離れたとはちょっと思えない。まだ、ミルクをもらうために兄弟たちと一緒に草叢でじっとしていたのだが、学生たちの声でこの子ウサギだけが兄弟たちから離れてしまったのかもしれない。
母ウサギから既に離れて自分で採食できる月齢に達していると良いのだが、、、、、。
それにしても、アドケナイ可愛さだ。
この子が次の世代を残すまで生き延びることを願うばかりだ。

2 件のコメント:

take隊員 さんのコメント...

丹沢でノウサギ、しかも子ウサギが見られるなんて驚きですね。
林床に隠れるところが少なく、日中動くとクマタカなどにすぐ発見されそうだし、夜は夜でテンにやられそう。
希少なノウサギなのでしょうね。

fukuda, fumio さんのコメント...

ノウサギの糞に関してはこの十年近く一度も見つけていません。
そのくらいノウサギの生息密度が低いので、子供のノウサギの発見に大興奮し、写真に大感激しました。
白銀林道沿いなら、下草の密度が丹沢とは比べものにならないくらい高いです。しかし、丹沢はtake隊員がコメントくれたように林床に隠れるところが少なすぎる。食物不足と隠れ場所不足で生息するのが難しい。
以前のように歩いていて、ノウサギが跳び出すところを見たいものです。