トガリネズミ科にはトガリネズミ亜科とジネズミ亜科が存在する。モグラ科のモグラ亜科とヒミズ亜科の動物の骨標本はあるが、トガリネズミ科ではトガリネズミ亜科のオオアシトガリネズミとジネズミ亜科のジネズミ、、、、、さらにあったのだ。
知人の哺乳類研究者K.Koyasu氏から30年以上前に貰った小瓶に入ったジネズミ亜科のジャコウネズミの液浸標本があることを思い出した。それを剥皮し、除肉して骨にしよう。何故か、こういう形で貰うとなかなか手に取って見ることも少ないので、骨棚に置いたままだ。骨にしよう。っと思って廊下の骨棚を見た。ん?どこだ?奥に隠れて、あった!が、液体が全て無く標本が乾いている。しかも大きなジャコウネズミの他にもう一匹小さなトガリネズミが入っていた。全く、今まで気が付かなかった。ジャコウネズミの半分ほどの大きさだ。歯も赤褐色に染まっている。それにしても小さい。小さなガラス瓶に入っていたので全く気が付かなかった。2匹を取り出すと、中に紙がある(図1)。それには、
9/26/91と 11/24/91 死亡と書かれている。どちらが9月か11月に死んだ個体かは判らないが、ジャコウネズミの他にもう一個体がいるとは今まで全く気が付かなかった。この小瓶もどうやって得たのか記録を残していない。このジャコウネズミが入った小瓶は専門学校に持って行って、授業でトガリネズミ科のジャコウネズミを説明するのに使った。その時にももう1匹いるなんて、、、気が付かなかった。ぼくは何か勘違いしているのかな?ジャコウネズミを貰った後、トガリネズミをどこかで拾ったのかな?そんな事はない。二つの死亡年月日が記載されているのだ。
取り敢えずホルマリン臭いジャコウネズミとトガリネズミを水に浸けた。水を何回か取り換えてホルマリンを抜こう。Chat GPTに訊いてみたが、なかなか時間がかかり大変そうだ。でも、骨を、肩甲骨や上腕骨、骨盤を見たい。
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